相続は多くのご遺族様にとって初めての経験であり、その手続きの複雑さに戸惑われることが少なくありません。こうした状況で相談相手となるのが「ファイナンシャルプランナー(FP)」です。
FPは相続税の試算から資産活用まで、お金に関する総合的なアドバイスを提供する専門家です。単なる税金対策だけでなく、ご遺族様一人ひとりの生活設計や将来の希望を考慮した提案ができることが大きな特徴になります。また、複雑な相続手続きの全体像を示し、ご遺族様が取るべき行動の道筋をつけてくれる案内役としての役割も担っています。
この記事では葬儀業界で働く皆様に向けて、相続手続きにおいてFPがどのような役割を果たしているのか、「できること」と「できないこと」をメインに解説します。こういった知識を持つことで、ご遺族様の不安を軽減し、新たな人生のスタートを支えることができるでしょう。
目次
- ファイナンシャルプランナー(FP)とは
- 相続業務でFPができること
- (1)生前の相続税シミュレーション
- (2)生前の節税対策の提案
- (3)遺産分割プランの策定
- (4)相続手続きの流れと必要書類の案内
- (5)相続後の資産活用支援
- 相続業務でFPができないこと
- (1)法的書類の作成と手続きの代行
- (2)相続税申告の代行
- (3)専門的な財産評価業務
- (4)相続トラブルの解決と交渉
- FPに相続業務を依頼する手順
- (1)ご遺族様がFPを探す
- (2)初回相談の予約
- (3)初回相談時の流れと確認事項
- (4)継続的なサポート
- (5)相続手続き完了と今後の資産活用相談
- FPの費用体系
- 無料相談と有料相談の違い
- FPへの相談は「約1万円/時間」が一般的な相場
- まとめ|FPはご遺族様の生活設計から資産運用まで寄り添う専門家