僧侶が代表を務める株式会社OTERAが、お寺と地域の双方の課題を解決する”お寺起点の地域型終活サービス”「お寺で終活」をリリース！～OTERA～

2024年11月26日

株式会社OTERAが地域の高齢者の終活をサポートするサービス「お寺で終活」をリリースしたことを発表しました。
本サービスを導入している寺院に相談することで、終活の専門家と連携し、終活相談や終活サポートを受けられる体制を整えています。

「お寺を通して、人生を豊かにする」をミッションに掲げる株式会社OTERAは、お寺が地域の高齢者をサポートし、無縁仏などの社会課題を解決するサービス「お寺で終活」をリリースいたしました。

株式会社OTERA

株式会社OTERA（本社：神奈川県逗子市、代表取締役：武田啓）は、関東を中心としたお寺と連携し、地域の高齢者の終活をサポートするサービス「お寺で終活」を本日より提供開始いたします。

お寺で終活とは？

「お寺で終活」は、地域に根ざすお寺を起点とした終活サービスです。全国のお寺は、無料提携いただくだけで、終活の専門家と連携して”無料終活相談を受ける“”終活サポートができる”体制を整えることができます。檀信徒の終活サポートはもちろん、無縁仏や孤独死の社会課題の解決を目指し、「一人暮らしの高齢者や身寄りのない高齢者」を中心とした地域の高齢者向けの終活サポートを行う地域社会インフラサービスです。

お寺で終活でできること

無料終活相談：終活アドバイザーや僧侶が、終活の無料相談にいつでも対応。個々の希望に合わせた終活の具体的なアドバイスを行い、必要に応じて専門家を紹介。
永代供養墓や死後事務委任契約の手配：お寺を通じて、生前の永代供養墓や葬儀の手配はもちろん、相続や生前整理、死後事務委任など9つ以上の終活サービスの手配が可能。
継続的なサポート：お寺のコミュニティ内での活動や僧侶との定期的な連絡などにより、いざという時のサポートや孤独を防ぐことが可能。

サービスの特徴

高齢者の終活促進 ：お寺を起点とし、いつでも終活の無料個別相談を受けることができる環境を地域に提供し、終活の普及に貢献。
孤独死/無縁仏を防ぐ ：お寺が持つコミュニティや後見制度を活用することで、孤独死や無縁仏になるリスクを軽減し、高齢者の孤立を防ぐインフラを提供。
安心のサポート体制 ：高齢者の多様なニーズに対応するため、終活カウンセラーや死後事務委任・お墓・生前整理など各分野の専門家がチームを組み、総合的に支援。
地域密着型の支援 ：全国の寺院と連携し、高齢者が身近な場所でサポートを受けられるようにすることで、孤立を防ぎながら地域全体で見守る仕組みを構築。

サービスの背景

社会的な背景

近年、少子高齢化や核家族化により、一人暮らしの高齢者や身寄りのない高齢者の数が年々増加しています。厚生労働省の統計によると、2023年時点で日本の65歳以上の高齢者のうち、一人暮らしをしている割合は約28.7％に達しており、その数は900万人を超えています。このような状況は都市部だけでなく、地方でも顕著になりつつあります。

出典：内閣府令和5年版高齢社会白書（全体版）

これに伴い、親族や知人に見守られることなく亡くなり、適切な供養がされないまま無縁仏として埋葬されるケースも急増しており、大阪市では11人に1人が無縁仏として扱われる遺骨の数は年々増加しており、これが地域社会の新たな課題となっています。

また、一人暮らしの高齢者や身寄りのない高齢者は、「買い物や家事が難しい」「社会との繋がりがない」「保証人がいない為に賃貸物件を借りることができない」などの様々な課題を抱えています。

お寺側の背景

少子高齢化の波は、お寺業界にも大きな影響を与えています。全国に1万の寺を擁する浄土真宗本願寺派では全寺院のうち43％が年収300万円以下という調査も発表しました。また、寺院の格差が広がる傾向にあり、過疎地の村落の寺院では、おおかたが年収300万円以下とも言われています。
出典：https://jtsra.org/column/column002

さらに、生活様式の変化、核家族化の進行などにより、従来の檀信徒制度では寺社の護持運営は成立しなくなりつつあり、今後の寺院消滅は避けられない現状があります。
既存のお寺としてのあり方だけでなく、新しい取り組みを通した一般の方との接点創出が急務となっています。そうした中、お寺は公益性を持った形で、社会に広く門戸を開き、社会的機能を果たしていく取り組みが求められています。

代表挨拶

これまで僧侶として地域の方と接する中で、「遠方の子供に迷惑をかけたくない」「亡くなった後にこの家がどうなるか心配」といったご相談をいただいてきました。一方で、実情としてお寺としては解決策を持ち合わせていませんでした。
本サービスを通じて、地域の方はもちろん、お寺運営の課題も解決することで、お寺並びにお寺に関わる方の人生を豊かにすることに貢献します。