【調査リリース】シニア男女720名に聞いた「終活」に関する意識と実態調査/既に行っている終活の平均額は「253.6万円」。

ハルメク

販売部数17.5万部で、シニア女性誌部数No.1(※)の「ハルメク」を発行するハルメク(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮澤孝夫)は、60~74歳のシニア男女720名を対象に、「終活」に関するwebアンケート調査を実施いたしました。
(※) 日本ABC協会・ABCレポート17.5万部(2018年1月~2018年6月)
【調査サマリ】
■74.4%が「終活をすべき」と思っているが、「既に行っている」人はわずか38.9%

・全体の74.4%が「終活をすべき」と回答。女性 80.8% 男性68.1%と、女性の方が終活への意欲が高い。
・一方、既に終活を行っている人は全体の38.9%にとどまった。■既に行っている終活TOP10のうち6項目が「死後の準備」
・TOP3は「お墓の準備」「保険の見直し」「金融口座・商品の整理」■男性は墓などの「死後の準備」、女性は片づけなどの「生前整理」を優先
・男性は「お墓の準備・用意」といった死後の準備を優先。
・女性は「家具や荷物」「衣服やアクセサリー」「アルバムや手紙等の思い出」の整理・処分など生前整理を優先。

■既に行っている終活の平均額は「253.6万円」。
「死後の準備」に男性が平均160万円かける一方、女性は71万円しかかけていない。

・既に終活を行っている人の34.3%が「終活にかかった費用は0円」と回答。
・既に行っている終活にかかった費用全体の平均額は253.6万円。(※費用0円の回答者も含む平均)

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【調査結果】 
74.4%が「終活をすべき」と思っているが、「既に行っている」人はわずか38.9%。
女性の方が終活への意欲が高い傾向。

・全体の74.4%が「終活をすべき」と回答。男女別で見ると、「必要」と答えた人は 女性 80.8% 男性68.1%と、女性の方が終活への意欲が高い。
・一方、既に終活を行っている人は、全体の38.9%にとどまった。女性は「これから行う予定」が41.9と比べて高く必要性を感じているものの、実行まで移せていない人が多いことが判明。

既に行っている終活TOP3は「お墓の準備」「保険の見直し」「金融口座・商品の整理」
TOP10のうち6項目が「死後の準備」。

・既に行っている終活TOP3は、「墓の準備・用意」「保険の整理・見直し」「金融口座・金融商品の整理」。上位10項目のうち6項目が「死後の準備」に該当するものだった。

男性は「お墓の準備・用意」など死後の準備を優先。
女性は、「家具や荷物」「衣服やアクセサリー」「アルバムや手紙等の思い出」を整理・処分する「片づけ」を実施している割合が高い。

・男女別にみると、男性は「お墓の準備・用意」といった死後の準備を優先して実施しており、その割合は39.3%と最も高い結果に。
・一方、女性は「家具や荷物」「衣服やアクセサリー」「アルバムや手紙等の思い出」の整理・処分をする人が、男性に比べ軒並み10ポイント以上高く、生前整理の「片づけ」を実施している割合が高い。

既に行っている終活にかかった費用の平均は253.6万円。
男女で差があり、「死後の準備」に男性が平均160.2万円かける一方女性は71.1万円しかかけていない。

(※費用0円の回答者も含む平均)

・既に終活を行っている280名のうち、34.3%にあたる96名が「終活にかかった費用は0円」と回答。お金をかけずに自分の手でできるものから実施している。
・既に行っている終活にかかった費用全体の平均額は253.6万円
・「生前整理」には平均254.5万円、「死後の準備」には平均116.6万円かかっている。
・男女で差があるのは、「死後の準備」であり、男性が平均160.2万円かける中、女性は平均71.1万円しかかけていない。

すでに終活を実施している4割のシニアも、迷いが目立つ。

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【専門家の見解】
ハルメク 生きかた上手研究所 所長梅津 順江(うめづ ゆきえ)

2016年3月から現職。主に年間700~1,000人の50歳以上のシニア女性を対象にインタビューや取材、ワークショップを実施。

ハルメク生きかた上手研究所 所長 梅津順江ハルメク生きかた上手研究所 所長 梅津順江

多様で広域になった「終活」。
『終活という言葉に悩まされている。脅されている感さえある。そんなに準備が必要なのだろうか。子育てが終わり、親の介護がはじまり、今度は自分の備え・・。少しわがままに自由にぜいたくにのん気に過ごしてみたい。』
これは、雑誌ハルメクの「ご意見ハガキ」に記された65歳読者のコメント(※一部抜粋)です。60代女性を代表した意見ではないか、とハッと気づかされました。

今回の調査でも4人に3人が「終活をすべき」と思いながら、実際に終活を実施しているのはたったの4割という結果でした。一言で終活というけれど、「何から手をつけていいかわからない」「選択肢や情報が多すぎる」といったところでしょうか。

この世代を迷わせる二大要因は、1)こなすべき終活の数が増えたこと、2)ひとつひとつの終活の方向性が多岐に渡っていることではないでしょうか。前者(1)については「墓」「葬儀」という死後の準備だけではなく、「片づけ」「終の住まい」「デジタル遺品」など生前整理まで終活の幅が広がりました。後者(2)については、墓ひとつとっても、多様な選択肢から自由に選ぶことができるようになり、死生観さえ変わった印象があります。こんな時代の変化が迷いを生んでいるのではないかと見ています。

ハルメク2月号の特集では、必要な終活を3つに絞って紹介しています。「何から始めたらいいかわからない」と迷っている読者世代の混乱を少しでもほどくことができたら、と願っています。
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【誌面情報】
ハルメク2月号(1月10日発売)では、「終活」特集を掲載。『後悔しない「お葬式」「お墓」「お金」の準備』と題し、死後に必要となる実際の手続きをもとに具体的な終活方法を紹介しています。

ハルメク2月号(本誌)ハルメク2月号(本誌)

■収録内容
・物も不調もためこまないでスッキリ暮らす
・パリの女性に学ぶおしゃれと暮らしの楽しみ方
・後悔しない「お葬式」「お墓」「お金」の準備

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【調査背景】
シニア女性誌部数No.1の「ハルメク」は、長年にわたりシニア女性の意識や実態について調査・分析を行ってまいりました。日本人の平均寿命は、男性:2010年では79.55年⇒2016年では80.98年、女性:同86.30年⇒同87.14年と延伸しています(※)。

人生100年時代と言われる中、シニアは自身の寿命が延びることに伴い、「終活」として行う「生前整理(片付け、終の住まい、デジタル遺品など)」や「死後の準備(お墓、葬儀など)」をどう認識しているのでしょうか。今回はシニア男女における「終活」の意識と実態に関する調査を実施いたしました。
(※)厚生労働省 国民生活基礎調査より

※調査主体の「ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所」所長への取材、コメント提供も可能です。
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【調査概要】
調査の方法:webアンケート方式
調査の対象:60~74歳のシニア男女720名(男性360名/女性360名)
調査実施日:2018年11月
調査主体:ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所
※本リリース内容を掲載いただく際は、出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記をお願いいたします。

PR TIMESより転載

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