葬儀後のご遺族様が向き合うことになるのが相続手続きです。この手続きの第一歩は必要な書類を揃えることから始まります。葬儀社の皆様は、ご遺族様から「これからどうすれば良いのか」という質問を受けることも少なくないでしょう。
相続手続きは複雑であり、必要書類も多岐にわたります。戸籍謄本や印鑑証明書といった基本書類から始まり、預貯金や不動産、相続税申告など、手続きの種類によって追加で必要となる書類もあります。
そこで、相続手続きに必要な様々な書類について、葬儀業界の皆様がご遺族様へのアドバイスに活用できるよう、分かりやすく解説します。相続の専門家ではなくとも、基本的な流れと必要書類を理解することで、ご遺族様の「次の一歩」をサポートする力となるでしょう。
この記事では、相続手続きのほとんどで必要になる基本書類5種と、それぞれの手続きで必要となる書類を合わせた21種類の書類について解説します。

目次
- 相続手続きに必要な基本書類
- 戸籍関係の書類(戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍)
- 住民票関連の書類(住民票の除票・戸籍の附票)
- 法定相続情報一覧図
- 遺産分割協議書
- 印鑑証明書
- 預貯金口座の相続に必要な書類
- 不動産の相続登記に必要な書類
- 不動産登記事項証明書(登記簿謄本)
- 固定資産評価証明書
- 相続登記申請書
- 相続税申告に必要な書類
- 相続税申告書
- 財産評価のための書類
- 相続放棄に必要な書類
- 相続放棄申述書
- 添付書類
- 特殊なケースで必要となる追加書類
- 相続人に未成年者がいる場合に必要な書類
- 相続人が海外在住の場合に必要な書類
- まとめ