葬儀社の皆様がご遺族様と関わる中で、「相続に関する不動産の評価」についての相談を受けることも少なくありません。不動産は多くの場合、相続財産の大部分を占めるため、その評価が相続全体の行方を左右することもあるためです。
今回は、相続業務における「不動産鑑定士」の役割について解説します。不動産鑑定士は不動産の適正な経済価値を客観的に評価する専門家で、その鑑定評価書は遺産分割協議や相続税申告の重要な根拠資料となります。
この記事では、葬儀業界で働く皆様へ向けて、不動産鑑定士の役割や業務範囲、依頼方法、費用体系などについて解説いたします。これらの知識を身につけることで、不動産評価に関するご遺族様からの相談に対応し、適切な専門家への橋渡しができるようになるでしょう。葬儀後も、ご遺族様に寄り添うサポートの一助となれば幸いです。
目次
- 不動産鑑定士とは
- 相続業務で不動産鑑定士ができること
- (1)遺産分割協議で適正な不動産評価を提供
- (2)相続税申告で不動産評価を適正化
- 特別な評価が認められ得る例
- (3)相続不動産の売却価格を適正に判断
- (4)生前の税金対策に活用できる資料提供
- 相続業務で不動産鑑定士ができないこと
- (1)相続税申告書の作成
- (2)不動産の名義変更
- (3)不動産売買の仲介業務
- 不動産鑑定士に相続業務を依頼する手順
- (1)ご遺族様が不動産鑑定士を探す
- (2)問い合わせと初回相談
- (3)依頼内容の確定と契約締結
- (4)鑑定評価作業(価格等調査作業)
- (5)価格内示と不動産鑑定評価書の受け取り
- 不動産鑑定士の費用相場
- 基本的な費用相場
- 簡易鑑定との違い
- 費用が割引・割増されるケース
- 費用が割引されるケース
- 費用が高くなるケース
- まとめ