AIによる故人との対話やメタバース霊園といった「デステック(デス×テクノロジー:死と看取りに関わる領域のデジタル化)」に関するニュースを目にする機会が増えました。
一方で、国内では実際にどのような企業がどのようなサービスを提供し、どのような需要に応えているのかを把握しきれていない方も多いのではないでしょうか。
日本のデステック市場は、世界最高水準の高齢化による確実な需要拡大と、供給側の未成熟が同居する「参入余地の大きい」領域です。
家族葬の定着や墓じまいの増加で失われつつある「故人を偲ぶ場」を、AIとメタバースで埋める国内サービスがすでに動き始めました。
本記事では、株式会社ニュウジア、アルファクラブ武蔵野株式会社、株式会社AI VOLT、日本グリーフアカデミーの4社を取り上げ、各社の事業内容・応えている需要・収益構造・課題と、既存事業者が確認すべきポイントを解説します。
国内デステックの動向を短時間で把握したい葬儀社・仏壇店・墓石店・相続関連事業者の方は、ぜひ最後までお読みください。
海外のデステック全体の動向や状況については、関連記事「世界のデステック最前線|葬儀・供養産業の海外事例と日本市場への示唆」で解説しています。
目次
- 日本のデステック市場の現状と背景
- 市場規模と成長要因
- 日本特有の宗教観と葬送文化
- 事業設計時に確認すべき3つの法規制
- 日本のデステック企業のカテゴリ別動向
- カテゴリ別の主要企業一覧
- プレプランニング・葬儀DXは専業不在
- 株式会社ニュウジア|AI故人対話サービス「TalkMemorial.AI」
- ニュウジアのサービス内容
- ニュウジアのビジネスモデルと収益構造
- ニュウジアの強みと課題
- アルファクラブ武蔵野株式会社|メタバース霊園「風の霊」とAI故人サービス「Revibot」
- アルファクラブ武蔵野のサービス内容
- アルファクラブ武蔵野のビジネスモデルと収益構造
- アルファクラブ武蔵野の強みと課題
- 株式会社AI VOLT|終活と故人再現のAIサービス「TOKIAI」
- AI VOLTのサービス内容
- AI VOLTのビジネスモデルと収益構造
- AI VOLTの強みと課題
- 日本グリーフアカデミー|AIを活用したグリーフケアサービス「GRIEF CARE」
- 日本グリーフアカデミーのサービス内容
- 日本グリーフアカデミーのビジネスモデルと収益構造
- 日本グリーフアカデミーの強みと課題
- 日本のデステック市場の課題と日本固有の優位性
- 日本のデステック企業に共通する3つの課題
- 米国・中国モデルとの違い
- 日本市場固有の3つの優位性
- 日本の葬祭事業者がデステック領域に取り組む際のポイント
- 国内デステック企業と提携する際の3つの論点
- 自社で先行して試せる3つのアクション
- 今後5年間の国内デステック市場予測
- まとめ|日本のデステック市場は事業者にとって参入余地が大きい
日本のデステック市場の現状と背景

市場規模と成長要因
日本のデステック市場を理解するために、まずは基礎となる統計データから見ていきましょう。
主要な数値は次の表のとおりです。