秋田県内初、建設テックのクラッソーネと大館市が「空家等の除却促進に係る連携協定」を締結~クラッソーネ~

クラッソーネ

株式会社クラッソーネと秋田県大館市が「空家等の除却促進に係る連携協定」を締結したことを発表しました。
大館市の現況調査によると市内の空き家は4年前の調査より約37%増加しています。今回の連携協力により、管理不全な状態の空き家の解消に寄与する予定です。

「解体費用シミュレーター」「お困り空き家の連絡フォーム」で、空き家の所有者・近隣住民の相談対応を支援

株式会社クラッソーネ

 解体工事のマッチングプラットフォーム「クラッソーネ」を運営する株式会社クラッソーネ(愛知県名古屋市、代表取締役:川口 哲平、以下「当社」)は、秋田県大館市(以下、「大館市」)と「空家等の除却促進に係る連携協定」を締結いたしました。昨今、全国的にも社会課題となっている空き家問題への対策として、大館市の空き家除却を推進することで、安全安心なまちづくりを目指します。また本締結で、当社の自治体連携の実績は74自治体(行政運営の団体含む)となりました。

クラッソーネ
左:大館市長 福原氏  右:クラッソーネ代表取締役CEO 川口

■背景

 近年、空き家が増加し社会課題となっています。総務省統計局発表「平成30年住宅・土地統計調査」によると、全国で空き家は約849万戸、空き家率は13.6%と過去最高の水準となっており、野村総合研究所の試算では2038年には全国の住宅の3軒に1軒が空き家になると予測されています(※1)。秋田県内の空き家も年々増え続けており、平成30年時点で約6万戸に上っています。総住宅数に占める空き家の割合は13.6%で、全国の空き家率と同水準となっています。

 大館市が昨年10月に実施した現況調査では、市内の空き家は2,464件、前回(4年前)の調査時より、666件、約37%の増という結果となり、うち319件は損傷の目立つ管理不全な空き家でした。市では、周辺に悪影響を及ぼす空き家の発生を抑制するため、今年度から新たに個別相談会やセミナーの開催、除却推進のための市独自の解体撤去費補助金の創設などに取り組んでいますが、特措法の改正を踏まえ、空き家対策を総合的かつ計画的に推進するため、今年度中に対策計画の改訂を予定しています。

 当社は、解体工事領域で、全国2,000社以上の専門工事会社と施主をマッチングするサービス「クラッソーネ」を運営しており、これまでに累計13万件以上のご利用者実績、累計1万5,000件以上の工事契約実績(※2)があります。2020年9月からは施主と工事会社に対し“着手金保証”“完工保証”“第三者賠償責任保険”を組み合わせた「クラッソーネ安心保証パック」(※3)の提供を無料で開始し、空き家解体に伴う不安解消、社会課題化している空き家問題解決への取り組み強化を行っています。

 今回、大館市や当社のそれぞれが持つ資源や特長を活かしながら、空き家の除却促進に向けて連携協力することにより、管理不全な状態の空き家の解消に寄与することを目的として、協定の締結に至りました。取り組みを通じて、空き家の課題を解決するとともに、当社運営の「解体費用シミュレーター」「お困り空き家の連絡フォーム」をはじめとしたIT技術やデータを活用して、自治体担当者の住民対応の質の向上や業務効率化など、自治体DXの推進に寄与します。

(※1)『2040年の住宅市場と課題 -迫力を欠くストックシフト、本腰を入れた取組が必要-』野村総合研究所より:https://www.nri.com/jp/knowledge/report/lst/2022/cc/mediaforum/forum337
(※2)旧サービス「くらそうね解体」の実績含む
(※3)空き家処分の不安を解消するための新サービス完全無料型「クラッソーネ安心保証パック」を提供開始(2020年9月29日):https://www.crassone.co.jp/news/release18/

■協定に基づく主な取り組み内容

  1. 市内の空き家の所有者に対し、解体工事の概算費用を提示する「解体費用シミュレーター」を紹介
    (URL:https://www.crassone.jp/simulator/akita/odateshi
  2. 市民が近隣の迷惑な空き家について自治体へ情報提供できる「お困り空き家の連絡フォーム」を導入(URL:https://www.crassone.jp/akiya-contact-form/akita/odateshi
  3. 市民や空き家所有者からの相談に、当社のサービスや情報を活用し対応
  4. 空き家の除却促進に関する施策において、当社のサービスやノウハウを提供

■「解体費用シミュレーター」とは

 スマートフォンやパソコンから10個の質問に答えるだけで、遠隔地からでも解体費用の相場が把握可能なサービスです。過去9万件の見積もりデータをもとに概算費用を算出しており、個人情報の登録をすることなく利用することができます。

<解体費用シミュレーター 利用イメージ>


■「お困り空き家の連絡フォーム」とは

 迷惑な空き家がある場合に、空き家の状況や写真、所在地等の情報を入力して送信すると、自治体担当者のもとへ情報提供されます。
 状態の悪い空き家が放置されていると、近隣住民への倒壊の危険性や衛生的な悪影響が発生します。管理が適切に行われていない空き家の検知・対応の円滑化、また空き家対策担当の業務DX化を促進します。

<お困り空き家の連絡フォーム 利用イメージ>

クラッソーネ
お困り空き家の連絡フォーム 利用画面


■代表者のコメント

福原 淳嗣

大館市長 福原 淳嗣 氏
大館市では、昨年の調査により、2,464件の空き家を確認しており、うち319件は損傷の目立つ管理不全な空き家でした。こうした空き家が周辺に影響を及ぼし、町内会や近隣住民等からの相談は年々増えてきています。現在、対策強化のため、「空家等対策計画」の改定作業を進めているところですが、市民や事業者との連携は欠かせないものであり重要です。今般の㈱クラッソーネ様との連携協定により提供された技術が、本市の空き家対策の一助になることを期待しています。

川口哲平

株式会社クラッソーネ 代表取締役CEO 川口哲平
当社は「『街』の循環再生文化を育む」というビジョンを掲げ解体事業を行う中で、空き家問題の高まりを感じており、またその解決には自治体と民間事業者の連携が重要だと考えています。
 この度、秋田県内で初めて大館市と連携協定を締結し、空き家除却の部分で支援ができることを大変嬉しく思います。空き家問題は空き家所有者だけでなく、近隣住民の安全安心な暮らしにとっても重要な問題です。当社の解体工事の知識や経験・IT技術を活かし、大館市の管理不全な状態の空き家の除却促進に尽力して参ります。



■大館市について(概要)

 大館市は秋田県内陸北部、北側は青森県と接し北東北の中心に位置する市です。古くは天然秋田杉の産地として、明治以降は鉱山の街として発展、近年は資源リサイクル産業や医療機器の製造などが基幹産業です。また、東京の渋谷駅のランドマークとして有名な「忠犬ハチ公」の生まれ故郷であり、秋田犬を基軸とした観光振興にも注力しています。特産品では、若い世代や海外へも人気が広がっている、国指定の伝統工芸品「大館曲げわっぱ」があるほか、日本三大美味地鶏の1つ、比内地鶏(他に名古屋コーチン・薩摩地鶏)の主要な産地です。
https://www.city.odate.lg.jp/

■株式会社クラッソーネについて(会社概要)
本社  :〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅5丁目7番30号 名駅東ビル4F
代表者 :代表取締役CEO 川口 哲平
設立  :2011年4月1日
資本金 :1,552,984,770円(資本準備金含む)
URL  :https://www.crassone.co.jp
事業内容:解体工事領域で、全国2,000社以上の専門工事会社と施主をマッチングする「クラッソーネ」を運営

【「クラッソーネ」サービス概要】
 2020年4月に全国展開した「クラッソーネ」は、解体工事領域で全国2,000社以上の専門工事会社と施主をマッチングするサービスです。施主の希望条件に合わせて最適な工事会社を紹介します。見積もり内容の相談から工事完了まで運営がサポートし、契約の取り交わしは電子契約を採用しており、全てWeb上で完結できます。
 また、最短1分で解体工事の概算費用を把握できる「解体費用シミュレーター」や、解体工事費用に加えて解体後の土地売却査定価格も同時に算出する「すまいの終活ナビ」も提供しており、これらを利用した公民連携での空き家対策事業が、令和3年度から令和5年度の国土交通省「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」に3年連続で採択されています。
 空き家の増加がますます問題視される中、より広く空き家所有者への情報提供・支援を行うため、2023年9月に当社が代表理事となり「全国空き家対策コンソーシアム(https://www.j-akiya.jp/)」を設立しました。
 当社やコンソーシアムでの取り組みを通じて空き家解体の検討を早期化することにより、社会課題である「空き家問題」の解決や、昨今注目を集めている「住まいの終活」の推進に取り組んでいきます。

PR TIMESより転載

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