ペット葬儀サービスの市場推移や動向を分析|最新事情や今後の展望まで解説

ペット葬儀

核家族化が進行した現在の日本において、各家庭におけるペットはもはや単なる愛玩動物という位置付けではなく、家族の一員と捉える方が多くなっているようです。
この流れを受け、ペットが亡くなったあとの「ペット葬儀サービス」も多様化しています。

ペットは安らぎや癒しを与えてくれる存在ですが、犬や猫といったペットの寿命は人にくらべて短いため、残念ながらペットを見送るが必ず訪れます。
亡くなったときに初めて愛犬・愛猫の弔い方を役所に相談したところ、ごみ処理課の管轄だと言われ心を痛めた方も多いことでしょう。

そこで本記事では、役所ではできないペットの手厚い弔いをおこなっている「ペット葬儀サービス」について、詳しく解説していきます。
なお記事後半では、主要なペット葬儀サービス事業者のうち5社を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ペット葬儀サービスとは

ペット葬儀サービスとは、ペットが亡くなったときに、大切な家族として人間と同様の葬儀を提供してくれるサービスです。
ペット葬儀関連サービスには以下のようなものがあります。

  • ペット葬儀場
  • 動物霊園
  • ペット永代供養
  • ペット移動火葬車
  • 仏具やメモリアルグッズの作成・販売

かつてペットの遺体は自宅の庭に埋葬するか、保健所に引き取ってもらう、もしくは廃棄物として処理してもらうしか選択肢がありませんでした。
しかしながら、ペットを家族と捉える飼い主様が増えてきたことや、都市化の進行に伴う住環境の変化などの影響により庭への埋葬が困難になったなどの背景から、ペットを専門とする葬儀サービスが普及しつつあります。

現在のところ、ペットの葬儀に関する法規制や明確なルールなどはありませんが、飼い主様それぞれのペットとの関わりに応じ、より個別化・細分化された多様なニーズに対応できるよう、ペット葬儀市場も拡大傾向にあるようです。

ペット葬の現状

ペット葬の現状

はじめにペット葬儀の現状について、以下のポイントを軸に、グラフなどを交えながら詳しく解説いたします。

  • ペット葬儀に対する意識
  • ペット葬儀を実施した場所
  • ペットの葬儀形式
  • ペット葬儀の費用相場

ペット葬儀に対する意識

ペット葬儀に対する意識
出典:INUNAVI(いぬなび)『愛犬が亡くなったら葬儀どうする?トラブルがあった人も…!?』

直近30年でペットの葬儀を行う飼い主様が大幅に増加していることからも、ペットの葬儀が市民権を得てきたことがわかります。
一方で、葬儀を行わなかった人たちの半数近くが、依然「自宅の庭や好きだった場所に埋葬・散骨」しているとのデータもあります。

ペットが小動物であり、なおかつ飼育されている方が戸建てにお住まいであれば、庭への埋葬も可能ですが、マンションなどではそうもいきません。
こうした現状から、愛するペットが自治体や保健所で処分されるのが辛くて、専門業者に葬儀を依頼するケースも増えているようです。

また、将来的なペットの葬儀を考えている人が半数近くにのぼることから、生前から高齢化したペットの死後を想定し、もしもの時に備えたい飼い主様が増えていることが伺えます。

ペット葬儀を実施した場所

ペット葬儀を実施した場所
出典
(左):イオンライフのペット葬『ペットの火葬後、お骨を自宅で供養する方は3割超!そして最終的には…。』
(右):INUNAVI(いぬなび)『愛犬が亡くなったら葬儀どうする?トラブルがあった人も…!?』

ペットの葬儀を行う場所についても、専門の施設で執り行うケースが増えています。火葬を依頼した先として「ペット霊園」を挙げた飼い主様が6割以上と、「行政(2割弱)」を大きく上回りました。
「移動火葬車」も15%近くを占め、ペットの火葬方法としての地位が定着してきたことが伺えます。

愛犬に限って見てみると、葬儀を行った場所のトップは「ペット葬儀会社」で7割近くを占め、「自宅」「寺」を大きく上回りました。
また自宅で葬儀を行ったとする飼い主様の中には、ペットのお見送りに際して僧侶に読経を依頼する方もいらっしゃるようで、ペットを家族として弔う気持ちが強いことが見て取れます。

ペットの葬儀形式

ペットの葬儀形式
出典
(左):イオンライフのペット葬『ペットの火葬後、お骨を自宅で供養する方は3割超!そして最終的には…。』
(右):INUNAVI(いぬなび)『愛犬が亡くなったら葬儀どうする?トラブルがあった人も…!?』

ペットの葬儀形式についても見てみましょう。ペットのご遺体を荼毘に付す方法としては、人間と同様に個別に火葬する方法、もしくは合同火葬(他家のペットとの合同葬儀)いずれかの選択が可能です。
しかし合同火葬の場合、ご遺骨が他家のペットと混ざり合ってしまうことから個別収骨が困難で、ペットの遺骨が返却されないケースも多いため、飼い主様自身の手で収骨可能な、立ち合いでの個別火葬を選ぶ方が半数以上に及ぶことがわかりました。

なおアンケートの自由記入欄には「きちんと収骨させて欲しかった」など、ペットの葬儀を最後まで見届けたいという趣旨のコメントが多数綴られており、ここからも「ペットは家族」という飼い主様の意識変化が垣間見えます。

ペット葬儀の費用相場

ペット葬儀の費用相場
出典:INUNAVI(いぬなび)『愛犬が亡くなったら葬儀どうする?トラブルがあった人も…!?』

ペットの葬儀費用でもっとも多かった価格帯は2万1円~4万円で、全体の約3分の1が1万円~6万円の範囲で葬儀を行っていることがわかりました。
なお、ペットの葬儀費用は体格や体重、葬儀の方法によっても異なります。個別立ち会い葬の場合、体重3kgまででは約2万5千円ですが、30kgだと約6万円ほどが相場です。

また葬儀の形式別では、もっとも高価な形式が個別立ち会い、次いで個別一任、合同葬と移動火葬がほぼ同率でもっとも安価な形式となっています。
一部にはペット葬儀で金額にこだわらない層もいるものの、ほとんどの葬儀が6万円までに収まっています。
この点は近年のペット小型化にも関連するのかもしれません。

ペット関連市場の動向

近年のペット関連市場の動向を左右する要素に、犬の飼育数減少と高齢化があります。一方で猫や小形動物の飼育数は増加し、ペットの飼育環境において屋内化が進んでいる点にも注目です。
くわえてペットの健康や介護に関するサービス利用が増えるなど、需要の多様化とサービスの高額化が進んだことにより、ペット関連市場は堅調に成長を続けています。

ペット(犬・猫)飼育頭数の推移

上図の通り犬の飼育頭数の減少傾向が続いているものの、猫に関しては微増微減を繰り返しており、コロナ禍以降は微増傾向にあるようです。
これら、犬と猫の飼育頭数推移に関しては、その飼育環境が異なる点も要因の1つといえるでしょう。

犬は、犬種の大小問わず朝晩の散歩が不可欠であること、吠える、走り回るなどの生活音に関する問題から飼育環境が制限されるため、飼育頭数の減少要因としてあげられます。
くわえて生涯にかかる飼育費用も、猫にくらべて高額になる傾向があるため、時代ごとの景気も大きく影響すると考えられます。

一方、猫の飼育については、基本的に散歩が不要で、騒音についても犬ほど心配がないという点が、安定した飼育頭数が保たれている要因の1つといえるでしょう。

ペット関連市場規模の推移

矢野経済研究所の調査によると、ペット関連市場規模は、小売り金額(末端金額)ベースで拡大を続けています。
ペットの飼育頭数全体が伸び悩むものの、コストアップ分の価格転嫁や商品・サービスの高付加価値化によって、市場規模が拡大しているようです。
また近年では、ペット需要が犬から猫に偏りをみせているほか、より購入・飼育の容易な小動物へ移行する傾向も見られます。

ペット関連商品・サービスの売り上げ

ペット葬儀サービスを含む「生体+サービス分野」については、年々数字を伸ばしている様子が確認できます。
なお「生体・サービス」とは、ペット販売や保険、ペットシッター、ペット介護施設などのペットに直接かかわるサービス分野です。

犬の飼育頭数は減少傾向ですが、サービス分野の細分化(犬の保育園、ペットシッターなど)による飼い主様のプレミアム志向の強まりで市場活性化が進んでいるようです。

ペット(犬・猫)向け商品・サービスへの支出金額

上記は、2022年から2023年におけるペット関連商品・サービスごとの、ペット(犬・猫の両方を含む)一頭当たりに支出した金額の推移を示したグラフです。
ここからは、アニコム損害保険会社様が実施した『2023最新版 ペットにかける年間支出調査』を参考に、ペット1頭あたりにかける年間費用を、犬と猫に分けてみてみましょう。

合計
2022年度2023年度前年比(%)2022年度2023年度前年比(%)2022年度2023年度前年比(%)
ケガや病気の治療¥67,367¥56,13483.3%¥31,138¥36,617117.6%¥98,505¥92,75194.2%
フード・おやつ¥66,066¥64,29497.3%¥49,103¥52,328106.6%¥115,169¥116,622101.3%
サプリメント¥11,020¥10,78397.8%¥3,100¥3,902125.9%¥14,120¥14,685104.0%
しつけ・トレーニング料¥7,930¥6,34380.0%¥0¥0¥7,930¥6,343
シャンプー・カット・トリミング料¥47,273¥48,200102.0%¥2,714¥2,814103.7%¥49,987¥51,014102.1%
ペット保険¥45,445¥43,76396.3%¥27,385¥28,097102.6%¥72,830¥71,86098.7%
ワクチン・健康診断等の予防費¥34,154¥33,64898.5%¥13,504¥13,864102.7%¥47,658¥47,51299.7%
ペットホテル・ペットシッター¥4,455¥4,44699.8%¥1,092¥2,115193.7%¥5,547¥6,561118.3%
日用品¥14,202¥13,43194.6%¥13,429¥12,79695.3%¥27,631¥26,22794.9%
洋服¥12,853¥12,59098.0%¥629¥26842.6%¥13,482¥12,85895.4%
ドッグランなど遊べる施設¥3,466¥2,63175.9%¥25¥1040.0%¥3,491¥2,64175.7%
首輪・リード¥6,123¥6,245102.0%¥1,450¥94665.2%¥7,573¥7,19195.0%
防災用品¥1,561¥1,00864.6%¥1,050¥1,264120.4%¥2,611¥2,27287.0%
交通費¥16,714¥18,602111.3%¥486¥44190.7%¥17,200¥19,043110.7%
光熱費(飼育に伴う追加分)¥18,724¥16,50588.1%¥15,661¥13,81988.2%¥34,385¥30,32488.2%
合計¥357,353¥338,62394.8%¥160,766¥169,281105.3%¥518,119¥507,90498.0%

出典:アニコム損害保険株式会社『2023最新版 ペットにかける年間支出調査』

飼育頭数が減少傾向にある犬については、前年対比で全体的に減少傾向にあるものの、猫と比較するとトリミングに行く回数も多く、旅行に一緒に行くケースも多いため交通費などは増加しています。
一方猫は飼育頭数も微増傾向にあるなか、1頭あたりにかける年間費用が昨対比微増傾向にあります。

また項目に目を向けると、ペットホテルやペットシッターなど、これまでの猫飼育ではあまり利用されなかったサービスへの支出が伸びています。
これは、コロナ禍を経て、犬よりも比較的飼いやすい猫を飼う人が増加したものの、慣れない飼育にプロを頼るケースが多くなったというのが、要因の1つとして考えられます。
またペットシッターや保育園など、これまでなかったサービスが拡充されたことも、大きな要因として挙げられるでしょう。

ペット葬儀サービスの市場規模が拡大している理由

ペット葬儀サービスの市場規模が拡大している理由

ペット霊園の歴史を振り返ると、昭和20年代には東京に動物霊園が誕生しました。
その後、ペット飼育頭数が増加すると、関東だけではなく名古屋などの地方都市にも同様の動きがみられ、昭和40年代には民間経営のペット霊園・葬儀社が、全国で次々に事業を開始しました。

しかし近年では、亡くなったペットを埋葬・火葬するだけでなく、人間と同様に葬儀・告別式を営むケースが増加傾向にあります。

公衆衛生上の理由

人間と暮らしをともにしてきた歴史の長い犬や猫は、その弔い方も時代とともに変化してきています。
戦前、戦後間もなくは、家の裏に穴を掘って埋めるなどが一般的でした。しかし実は、ペットのご遺体を土葬をするうえで、決まりごとがある点についてはあまり知られていません。

土葬はその名のとおり、土中に埋める弔い方ですが、埋めた場所が分かることと、その場所が300年間存続できることが前提となっているそうです。
その土地が代々子孫に受け継がれるということであれば可能でしょうが、昨今の家族構成や土地事情などから鑑みると、300年という数字はかなりハードルが高いように思えます。

また、衛生的な観点からも地中深く掘らなくてはいけないため、現代において土葬が難しくなってきているというのも、ペット葬儀サービスが広がってきたひとつの要因でしょう。

ペットとの関係性の変化

出典:サンセルモ ペット葬儀sorae『ペットの家族化に関する意識調査』

飼い主様とペットの関係性が強まったことも、ペット葬儀市場の拡大要因と考えられます。ペット飼育経験者に対するアンケートでは、「ペットは家族と同等」と考えている人が7割以上を占めました。
また3割以上の人が「留守番させる時間を短くする」、2割以上が「外出・旅行は連れていける場所を選ぶ」とし、常に家族として共に過ごす前提で考えているようです。

さらに全体の3分の1以上が「かかりつけ医を決める」、2割以上が「ペット保険に加入する」としている点にも注目です。
保険に加入すれば、ペットも人間と同等の費用負担で医療が受けられるため、病気やけがの時だけでなく、かかりつけ医の定期的なケアも可能になります。

また、ペットの老後貯金や葬儀方法の事前決定など、人間の終活推進から少し遅れてペットの終活意識も高まっているようです。2010年代のペットブームで飼い始めたペットが高齢化するのにともない、ペットケア関連サービスの需要増加に期待がかかります。

ペット葬儀サービス事業者5選

ここからは、実際にペット葬儀サービスを取り扱っている主要事業者の中から5社を例にあげて、具体的なサービス内容や特徴などをご紹介いたします。

日比谷花壇のペット葬

日比谷花壇のペット葬
画像出典:日比谷花壇のペット葬

「日比谷花壇のペット葬」は、2004年よりフューネラル事業を展開する株式会社日比谷花壇が運営するペット葬事業です。

サービス名日比谷花壇のペット葬
運営会社会社名:株式会社日比谷花壇
設 立:1950年12月6日
所在地:〒106-8587 東京都港区南麻布1-6-30
代表者:代表取締役社長 宮島 浩彰
公式ホームページ:https://www.hibiya.co.jp/
事業内容
ECにおけるフラワーサービス事業
ダイレクトマーケティング事業
フラワーショップの経営(全国約180店舗)
フラワーギフト・フラワーデザインの企画、制作、販売
フューネラル事業
各種スペースデザイン、ディスプレイの企画、設計、施工
各種屋内緑化の企画、設計、施工
フラワーデザインスクールの経営
生花卸販売ならびに関連商品の輸入販売
※上記事業内容には一部関連会社の事業が含まれます。
特徴・強み日比谷花壇の強みである生花をふんだんに使った葬儀
慣れ親しんだ自宅で色とりどりのお花に囲まれたお葬式
お葬式後の火葬サービスも一貫して行っている
悲しみではなく楽しかった思い出の記憶がいつまでも残る葬儀
ペットロスにならないためにお花いっぱいのお別れで悲しみの心を癒す
サイトタイトル日比谷花壇のペット葬|お花溢れるペットのお葬式・自宅葬
ディスクリプションペットのお葬式・ペットの自宅葬のご依頼・ご相談は日比谷花壇のペット葬にお任せください。火葬・収骨・納骨まで承ります。お花で彩るお葬式を東京都・神奈川県・埼玉県の一部の首都圏でお手伝い。電話受付は24時間365日対応しております。

ペットの天国

ペットの天国
画像出典:ペットの天国

「ペットの天国」は、東京都の世田谷区や杉並区、大田区などを管轄するJA東京中央が提供するペットセレモニーサービス事業です。

サービス名ペットの天国
運営会社会社名:株式会社 JA東京中央セレモニーセンター
設 立:2000年10月2日
所在地:〒157-0061 東京都世田谷区北烏山3丁目5-6
代表者:代表取締役社長 渡邊 明義
公式ホームページ:https://www.ja-tokyo.co.jp/
事業内容
冠婚葬祭の請負に関する業務
葬祭用具の賃貸業務
葬祭関連用品の販売業務
その他儀式に関する請負・情報サービス
霊柩自動車運送及び旅客自動車運送業務
斎場その他関連施設の運営・維持管理業務
各種催事の用に供する会館の運営・維持管理業務
仏壇・仏具・宗教用具の販売業務
酒類販売業
産業廃棄物収集運搬事業
古物の売買、交換および仲介業務
介護保険法による通所介護の居宅サービス事業及び介護予防通所介護の介護予防サービス事業
介護保険法に基づく地域密着型サービス事業及び介護予防・日常生活支援総合事業(第1号事業)
ペットの葬祭業
特徴・強みJAという母体の大きさと長年の人の葬儀で培ったノウハウ
完全個別火葬
地域密着のサービス
近隣のお寺や霊園と協力し納骨・埋葬まで案内
ペット火葬管理士が在籍
春と秋に合同供養祭を開催
サイトタイトル世田谷区・杉並区・大田区・練馬区のペット火葬|JAペットの天国
ディスクリプション安心と信頼のJAによるペット葬儀。世田谷区・大田区・杉並区・練馬区など地域に密着したペット葬儀をご紹介させていただきます。JAは長年人の葬儀のお手伝いを数多く執り行ってきました。ペットも人と同じように大切なその子だけを心を込めて葬儀、火葬いたします。

ジャパン動物メモリアル社

ジャパン動物メモリアル社
画像出典:ジャパン動物メモリアル社

「ジャパン動物メモリアル社」は、葬儀事業専門企業の株式会社JDMが運営するペット葬儀事業です。

サービス名ジャパン動物メモリアル社
運営会社会社名:株式会社JDM
設 立:2016年2月
所在地:〒108-0073 東京都港区三田3-4-18 二葉ビル602
代表者:代表取締役 根本 学
公式ホームページ:https://j-d-m.jp/company/
事業内容
ペット葬祭事業

メモリアルグッズ販売 

広告代理店事業 

フランチャイズ事業
特徴・強み最短15分でお伺い(対応エリア内)
早朝深夜OK(24時間365日受付)
ペット葬儀実績1万件以上
自宅へ訪問し家族と一緒に葬儀を行う
一級動物葬祭ディレクター在籍
サイトタイトル東京周辺の訪問ペット火葬・ペット葬儀|ジャパン動物メモリアル社
ディスクリプション【24時間365日対応】最愛の亡きペットのためのぺット火葬、ペット葬儀。一級動物葬祭ディレクターが指導の元に的確なご対応をさせていただきます。東京周辺は移動火葬車で訪問火葬を行います。犬・猫・小動物・その他動物も対応。

くらしの友のペット葬儀

くらしの友のペット葬儀
画像出典:くらしの友のペット葬儀

「くらしの友のペット葬儀」は、冠婚葬祭事業を展開する株式会社くらしの友が、神奈川県都市部を中心に展開するペット葬儀サービスです。

サービス名くらしの友のペット葬儀
運営会社会社名:株式会社くらしの友
設 立:1967年4月17日
所在地:〒144-0051東京都大田区⻄蒲田8-2-12
代表者:代表取締役会⻑ 伴 良二・代表取締役社⻑ 伴 久之
公式ホームページ:https://www.kurashinotomo.jp/
事業内容
冠婚葬祭互助会事業
介護事業
ホテル宿泊事業
配食サービス事業
外食事業
WEB・広告制作事業
旅行事業
搬送事業
生前/遺品整理事業
特徴・強み人の葬儀を担当する葬祭ディレクターがペットの葬儀も担当
創業から55年年間8,000件以上の葬儀を行っている
葬儀から火葬まで安心して任せられる
葬儀ディレクター190名以上在籍
自宅で葬儀を行う
家族の希望に合ったお葬式を葬儀ディレクターが提案
サイトタイトルペット葬 | ペットの葬儀・葬式・火葬なら「くらしの友」
ディスクリプションペット葬なら信頼と実績のくらしの友グループへお任せください。大切なペットへの想いを紡ぐ、葬儀サービスを提供します | 株式会社くらしの友 ペット葬

COCOペット

COCOペット
画像出典:COCOペット

「COCOペット」は、アルファクラブグループ傘下のサイカンシステム株式会社が、埼玉・東京・千葉・神奈川・茨城エリアでリーズナブルな葬儀サービスを提供するペット葬儀事業です。

サービス名COCOペット
運営会社会社名:COCOペット株式会社(サイカンシステム株式会社
所在地:〒337-0042 さいたま市見沼区南中野363
代表者:桑原 英明
公式ホームページ:https://www.cocopet.jp/company/
特徴・強み長年人の葬儀をお手伝いしてきました「葬儀の専門家」の知識を活かしたペット葬儀
火葬のプランと、火葬にプラスして華やかなご葬儀を行っていただけるオプションの生花プランを用意
極小動物ペットから特大犬までサイズ別の細やかな料金設定
LINEでのお友達登録で事前相談・問い合わせなどが可能
フリーダイヤルでの問い合わせは24時間365日受付
サイトタイトルペット火葬・葬儀のCOCOペット¥6,600~(ココペット)
ディスクリプションペット火葬と葬儀を、葬祭業60年・人の葬儀を長年務めてきた企業グループ会社が承ります。¥6,000~(¥6,600 税込)ご訪問。COCO PET(ココペット)は24時間365日無料ご相談ご予約受付中。ペットのお引き取り、個別火葬、お花に囲まれた華やかなペット葬儀まで各種葬儀プランをご用意。移動火葬車でご自宅まで訪問いたします。

ペット葬儀サービスの今後

ペットブームの時期に飼われはじめたペットの高齢化にともない、ペット葬儀サービスの需要は今後も堅調に推移するとの見方が大半を占めています。
サービス・商品単価の高額化と需要の多様化、さらに飼い主様自身の高齢化に対して、事業者が柔軟に対応できるかどうかがカギとなりそうです。

他方、コロナ禍以降ペット葬儀サービスへの参入者が急増したことにより、業界が過当競争に突入しているとの見方もあります。
スモールスタートの事業者が多い中で大手資本の参入も進み、市場は混沌としています。

冠婚葬祭互助会・専門葬儀社の参入

ペット葬儀事業は長年寺院や専業者が大半を占めてきましたが、近年は一般の冠婚葬祭互助会や既存の葬儀社の参入が増えています。
もともと冠婚葬祭業を営んでいれば、残された家族の心情やニーズを知っているため、飼い主様の求めるサービスを考案・商品化しやすいといえます。

またペット葬儀を既存顧客へのサービスの一環として提供することで、口コミなどを通して、新規顧客開拓につなげることも可能です。
たとえばペット葬儀をきっかけに互助会に加入してもらう、といったクロスセル効果も狙えます。

このようにペット葬儀サービスは本業との親和性が高いため、運営ノウハウ面でも他業種と比べて参入しやすい業態といえるでしょう。
これまでにペット葬儀サービスに参入した主な冠婚葬祭互助会・専門葬儀社には以下があります。

サービス名・運営会社サービス内容・特徴対応エリア
sorae
株式会社サンセルモ
スタッフ全員が動物葬祭ディレクターの有資格者

人間の葬儀と同等の葬儀施設

骨壺にノリタケを使用
東京エリア

千葉エリア
ペットセレモニープレア
株式会社 プレア
霊園

訪問火葬

納骨堂・合同慰霊碑

葬儀コンシェルジュサービス(各種手続きペットロスの相談ホテルなどの手配代行サービス)
東京都(足立区)
千葉県(松戸市、千葉市)
上記の周辺エリア
ペットの天国
JA東京中央セレモニーセンター
完全個別火葬
ペット火葬管理士在籍
近隣の寺院や霊園と連携
春秋の合同供養祭
多彩なメモリアルグッズ
世田谷区、杉並区、大田区、練馬区および近隣地域の地域密着型
日比谷花壇のペット葬
株式会社 日比谷花壇
フラワーアレンジメントを活用した豊富なプラン
人間の葬儀と同等の花祭壇
家族立会いの個別火葬と収骨
東京都23区、町田市
神奈川県横浜市、川崎市、大和市
ペット葬のへいあん
株式会社 平安閣(一宮)
事前相談、ペット湯灌(ゆかん)にも対応
サロン葬儀・訪問火葬の選択が可能
名古屋市、一宮市、江南市、岩倉市、小牧市、稲沢市、津島市、あま市、犬山市、大口町、扶桑町、愛西市、春日井市、北名古屋市、瀬戸市、弥富市 など

上記にとどまらず、今後も従来型の葬儀事業者がペット葬儀に多く参入してくると考えられます。

フランチャイズ展開

ペット葬儀サービスではフランチャイズ事業が多数展開されています。特に訪問火葬サービスは、比較的少ない資金とノウハウで始められることから参入希望者が増加傾向にあり、コロナ禍を経てフランチャイズ起業も急速に増えているようです。
また実際の開業者はペットのブリーダーやトリマー、猫カフェオーナーといったペット関連業者に限らず、一般のサラリーマンのような業種未経験者も少なくありません。

ペット葬儀ビジネスは地域によって考え方に違いがあることから、中央集権的な直営よりも、フランチャイズによる地域密着型の事業運営が適している部分もあるようです。
ここで主なペット葬儀フランチャイズを挙げておきます。

フランチャイズ運営元加盟金とロイヤリティー募集エリア
動物の園グループFC加盟金:30万円全国(関東・道南以外)
PET594CAR有限会社エバーユアーズFC加盟金:50万円

FC本部予約売上:売上金の30%

FC金移転直接売上:売上金の5%
全国
動物セレモFC加盟金:30万円

ロイヤリティー:7万円/月(3カ月免除)
全国
ペット葬儀本舗FC加盟金:100万円

ロイヤリティー:10万円/月
全国(大阪・神戸・京都以外)
ペット火葬なんさいガーデンFC加盟金:30万円

ロイヤリティー:3万円/月
東京都、茨城県、群馬県、神奈川県、栃木県を中心とした全国

実際、SEOをはじめとする集客面では、個人や中小事業者が大手に対抗するのは容易ではないため、フランチャイズのスケールメリットを活かしたい事業者も多いでしょう。
ロイヤリティーに見合う集客支援を受けられ、かつ自社の事業計画で収益化のビジョンが描ける場合には、フランチャイズ加盟も有効な選択肢といえます。

ポータルサイトの台頭

人間の葬儀サービスで一般的になってきたポータルサイトですが、近年はペット葬儀業界にも台頭してきました。
ポータルサイトに自社サービスを掲載できれば、集客効果の向上が期待できます。まだ自社ホームページを持っていない中小事業者が、ホームページ代わりに登録するケースも多いようです。
消費者から一定以上の支持を得ているポータルサイトに掲載することで、自社の信頼性が高まるという面もあります。

以下は主なペット葬儀関連ポータルサイトの一例です。

ポータルサイト名特徴
イオンのペット葬
イオンライフ株式会社
明確な料金
イオンライフ独自の品質基準を採用
WAON POINTの適用
ペット葬儀110番
シェアリングテクノロジー株式会社
全国106社が加盟
24時間365日の電話相談対応
8,500円(霊園供養プラン・税込)から、追加料金不要
ペット葬儀・霊園ネット
アイビル株式会社
利用者はエリアから事業者を検索
葬儀・火葬・霊園・供養、ペットメモリアルグッズまで幅広くカバー
掲載業者に「安心マーク」を付与
掲載事業者の訪問レポートも掲載
葬儀ベストネット
株式会社 インターリンク
ペット葬儀社・火葬場・霊園を掲載
利用者は「ペット葬儀社ガイド」でエリア別に検索
ペット葬儀マップ
レッドスポット株式会社
1,500件を超えるペット葬儀社を掲載
口コミの投稿・閲覧が可能
ペット葬儀に関する相談窓口「ペット葬儀ホットライン」を開設

ポータルサイトには一定の料金プランで契約業務を一任するタイプと、掲載業者とユーザー間を仲介するタイプがあります。
受付業務を一任したい事業者は前者を、自社サービス・商品で差別化が図れる事業者は後者を選ぶ傾向があるようです。

しかしながら、ポータルサイトから顧客の紹介を受けた場合、一定割合の紹介手数料が発生する点には注意が必要です。
集客の面で、ポータルサイトに依存し過ぎた場合、紹介手数料が収益を圧迫する可能性もあります。

おわりに

本記事では、ペット葬儀サービスの市場動向を分析しました。人間の葬儀と変わらぬ細かなサービスが充実していることがお分かりいただけたかと存じます。

ペット市場は、この10年あまりの間にめまぐるしいまでの発展をとげ、ペットが亡くなったときの選択肢も格段に広がりました。
今後はさらに葬儀サービスが細分化されることが予測されています。訪問火葬のFC展開や、人間の葬儀のみを行っていた葬儀社のペット葬儀参入、墓地・納骨堂の多様化、ペット供養商材の多様化などもさらに拡大する可能性が高いでしょう。

今後、少子化やペットの家族化により、ますますペット葬儀の需要が増加していくことが予測されますので、他社との差別化を検討する際などに、本記事をお役立ていただければ幸いです。

カテゴリー最新記事

目次