葬祭サービスを提供する企業は日本全国に7,000社以上存在するといわれていますが、株式を公開している上場企業は7社(2024年7月29日現在)のみです。
潤沢な資金を保有する大手冠婚葬祭互助会や、全国的に事業を展開するような大手葬儀社であっても、そのほとんどは「非上場企業」のため、詳しい内部事情についての情報は開示されていません。
しかし上場企業では、株主や投資家に対して投資判断に資する情報を提供するために、業績や財務状況に関する詳細な情報を開示する義務を負っています。
インターネットが普及した現在では、上場企業の情報開示も自社ホームページ上でおこなわれているため、基本的には誰でも閲覧可能です。
上場葬儀社の決算資料には、葬儀業界に身を置く方にとって有益な情報が多数掲載されているため、できればすべて目を通しておきたいところです。
とはいえ葬儀の現場に立たれている方の多くは、日々の業務に邁進されているため、なかなか時間を取るのが難しいのが現状でしょう。
そこで本記事では、葬儀業界における上場企業のうちの1社「株式会社鎌倉新書」の業績や財務状況について、決算資料を参考に詳しく解説いたします。
【2023年度版】上場葬儀社7社における売上・利益・施行状況に関するまとめ
葬儀業界では、多数の葬儀会館を全国に展開する大企業も少なくありませんが、そのうち株式を上場しているのは、現在のところ7社のみです。上場企業では大きく分けて以下...
目次
- 上場企業の決算とは
- 有価証券報告書(ゆうかしょうけんほうこくしょ)とは
- 決算短信(けっさんたんしん)とは
- 四半期報告書の廃止について
- 株式会社鎌倉新書の概要
- 鎌倉新書の貸借対照表
- 鎌倉新書の自己資本比率は77.87%
- 鎌倉新書の利益剰余金
- 鎌倉新書の損益計算書
- 売上金額の推移
- 営業利益の推移
- 経常利益の推移
- まとめ