大阪石材工業株式会社は、これまで墓石として不適合とされたナデと言われる柄や模様がある石材を全国から集め、展示するサロンの開設を発表しました。同サロンでは模様の活かし方を顧客と相談しながら、個性的なお墓に仕上げられるようです。
大阪石材工業株式会社(社長:伯井守 本社:大阪府東大阪市)は、従来、墓石として使うことができず土木材などになっていた柄や模様の入った石材を、新しいデザインとして利用し、「re産」という名でブランド化。富田林市にある大阪石材工業南大阪店(富田林市佐備)にて展示するサロンを1月21日(土)オープン致します。
採石場で切り出しても、お墓になる石材は全体の3%~5%
「re産」は、re=再び 産=産まれかわる という意味を持ちます。
ナデと言われる柄や模様がある石材は、お墓になることはありませんでした。「お墓は、均一な石目であるべし」というある種の日本的な美意識から、石目が合わない、均一ではない石材は選別をされます。お墓として使えない石は、細かく砕いて砂利として使われたり埋め立て用地に使用されたり、石材産地にて山積みにされた状態で放置されています。
全国のナデの入った原石 全国の石材産地(香川県庵治石、愛媛県大島石、佐賀県天山石、岡山県万成石、茨城県真壁石)から、ナデの入った原石を集め展示しています。ナデの模様を個性として捉え、まるで板前のように、お客様と切り方を打ち合わせて、「世界で一つだけの墓」をお作りするサロンの誕生です。
石材業界の課題
日本の石材使用量は、ピーク時120万トンと言われたが、外国産墓石の台頭、少子化によるお墓じまい、永代供養墓の出現により、現在は30万トンに減少したと言われています。このままでは、地場産業としての石材業が空洞化し伝統的な石工の技術が失われる可能性があります。自然の恵みを余すことなく使用するSDGsなお墓を提唱し、根付かせることで日本の石材産地を応援したいと考えています。
今後の展望(DX)
現在、香川県庵治石の採石場と、愛媛県大島石の採石場にライブカメラを設置して、リアルタイムで採石している様子を見て頂くシステムを構築しました。新しいSDGsなお墓の販売だけではなく、それぞれの石材が産まれたところを見て頂き、どのようにして石が採れているのか、いかに希少かを実感して頂くことで、石材への愛着を持ってもらえるように致します。
今後は、ライブカメラを設置する採石場を増やし、更にはリアルタイムで見られる石材店を増やし、両社を結び付けることで、国産材の復興を石材業界に投げかけていきます。またコロナ禍における非対面の営業活動をライブカメラやビデオ通話にて行います。
SDGs取り組み
また同サロンがある富田林市は、全国1800ある自治体の中でもSDGsの取り組みに力を入れており、「SDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業」に選定されています。re産サロンがある大阪石材南大阪店は、富田林市のSDGsパートナー企業に登録しており、「SDGsなお墓」の取り組みにおいて、富田林市主催のSDGs交流会にて事例発表を行いました。
令和5年3月には、SDGsパートナー企業にも出店して頂けるイベントを予定しており、地域との共創の輪を広めていきます。
大阪石材工業株式会社について
【re産サロン 概要】
住所:大阪府富田林市佐備1808
オープン:令和5年1月21日(土)
アクセス:近鉄長野線「滝谷不動」駅から車で6分
営業時間:9:00~16:00
予約受付:0721-35-1114
HP:https://osakasekizai-minamiosaka.com/
【大阪石材会社概要】
社名:大阪石材工業株式会社
本社所在地:大阪府東大阪市水走3-8-43
代表取締役:伯井 守
事業内容: 墓石・石製品(記念碑・モニュメント)の販売・加工・施工
設立: 昭和52年12月19日
HP:https://www.osaka-sekizai.jp/
HP:https://jp-mfg.com/osaka-sekizai/