<お寺・神社に関する意識調査>お寺・神社を最も訪ねている職業は「会社役員・経営者」

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~神社を訪れる30代・40代女性の4割が厄落としを受け、お守りを授かっている~

FromプラネットVol.90                                         

国内1,200社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営するプラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、消費財にまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第90号として、お寺・神社に関する意識調査の結果をご紹介します。バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html

  • お寺・神社に“よく行く”…70代以上では8割、30では6割以下

お墓参りや祭りで訪ねる機会があり、夏には身近な存在になるお寺や神社。近年はパワースポットとしても人気です。今回は、お寺・神社をテーマにアンケートを行い、お寺・神社を訪ねるシーンやどんな願掛けをするか、お賽銭の金額などについてまとめました。
はじめに、お寺と神社のどちらによく行くかを尋ねました。すると、「お寺」によく行くという人が9.1%、「神社」によく行く人が23.9%、「両方とも行く」が33.4%。合計すると66.4%で、3人に2人がお寺か神社のどちらかにはよく行くと答えていました。
性年代別では、男女ともに、年代が上がるほど“行く”計が高くなり、最も高かったのは男性の70代以上で79.4%。男女ともに70代以上では「両方とも行く」が5割前後を占め、“行く”計は約8割に達していました。一方で、若年層ほど“行く”計は低くなり、男女ともに30代では6割を切りました。
日本人にとってお寺・神社はなじみ深いはずの場所ですが、若い世代は少しずつ足が遠のいているようです。

  • 成功に神仏の力は欠かせない?役員・経営者の8割が“よく行く”

エリア別では、“行く”計が最も高かったのが「甲信越」73.9%、次いで「東北」70.0%でした。一般的に神社仏閣が多いイメージの「近畿」は69.6%と、「東北」に次ぐ3位。また、四国八十八ヶ所の霊場めぐりで知られる「四国」でも「両方ともほとんど行かない」が全エリア中トップになるなど、意外な結果が。「近畿」や「四国」の寺社には観光で訪れる人が多く、地元の人はあまり足を運ばないのかもしれません。
職業別では、「会社役員・経営者」で“行く”計が最も高く、80.0%と8割を占めました。開運、運気アップに事業の成功…など、かなえたい願いごとが多いのかもしれません。“神頼み”するだけではないと思いますが、能力や実行力だけでなく、神仏の力もおろそかにしないのは組織の上に立つ者の器量と言えそうです。

  • お寺に行くのは葬式やお墓参り…神社に最も行くのはどんなとき

続いて、どんなときにお寺・神社に行くかを聞きました。「お寺」「神社」それぞれについて、結果は表2と表3のとおりでした。お寺(表2)では、「お葬式、法事などの仏事」70.3%、「供養・お墓参り」50.1%が1位・2位に挙がりました。

一方、神社(表3)では「初詣」が86.0%で圧倒的1位。次いで「観光・名所めぐり」48.9%、「厄落とし・ご祈祷」32.8%でした。「初詣」「厄落とし・ご祈祷」は同じ項目のお寺の数値を大きく上回り、神社で行う人が多数派だとわかります。「お守りの購入」「おみくじを引く」「願掛け」も、神社の数値がお寺の数値の2倍以上を獲得していました。一方、「観光・名所めぐり」「参詣」は、お寺・神社とも数値に大差がなく、大半の人はお寺・神社の区別なく訪れていると考えられます。

お寺には仏事など儀式の際に訪れ、神社には自分の願いごとがあるときなど、もう少し気軽に訪れていることがうかがえます。
男女差に注目すると、お寺・神社ともに女性のほうが数値が上回る項目が多く、特にその差が大きかったのが、神社で「おみくじを引く」(10.1ポイント〈=以下p〉差)、「お守りの購入」(神社で9.6p差、お寺で6.1p差)、神社で「厄落とし・ご祈祷」(6.6p差)など。厄年や願いごとをかなえたいときなどに、神社を訪れる女性が多いようです。近年静かなブームを呼んでいる「御朱印をもらう」も、お寺・神社ともに1割を超え、男性より女性のほうが高くなっていました。

  • 女性の30代・40代に特に多い、神社に行く理由とは

どんなときに神社に行くかを聞いた結果を性年代別に見ると、年代によって異なる傾向が見られました。
「初詣」が全性年代で80%を超え、年代にかかわらず高くなっていたのに対して、「観光・名所めぐり」「参詣」は年代が上がるほど高く、若年層ほど低くなる傾向がありました。反対に、「レジャー・趣味のため」「お散歩で」は男女ともに若年層の30代で最も高くなっていました。儀式ばった意味を離れ、神社を訪れる新しい楽しみ方が若い世代に広がっているのかもしれません。
特徴的なのが女性の30代と40代。30代で「厄落とし・ご祈祷」「お守りの購入」が最も高く、40代がそれに続いていました。さらに、「おみくじを引く」も30代女性で最も高く(70代以上でも同率)、次いで40代女性で高くなっています。女性の30代は厄年が2回めぐってくる年代。体の変化や不調が気になりだす年頃、災厄から身を守るため、お守りを買ったりおみくじで運だめしをしたりする人が増えると考えられそうです。

  • 願いごとの3位は開運2位は健康、1位は

お寺や神社でどんな願掛けをするかを調べました。すると、お寺・神社ともに、1位「安全(家内・交通など)」、2位「健康運アップ」、3位「開運・運気上昇」と続きました。順位は同じでも、いずれも神社のほうが数値が大きく、また「願掛けはしない」の数値から逆算した“願掛け”率も、神社のほうが高くなっていました。お寺より神社で願掛けをする人が多いことがわかります。

 職業別では、それぞれに特徴的な結果が表れました。「健康運アップ」が最も高かったのは「定年退職」。逆に「開運・運気上昇」「金運アップ」は、「定年退職」が最も低くなっていました。この「開運・運気上昇」と「金運アップ」で最も高かったのが、「会社役員・経営者」。冒頭の調査の結果(表1)、「会社役員・経営者」はお寺・神社をよく訪ねていることがわかりましたが、運気や金運の上昇を願うためだったかと思うと納得です。「安全(家内・交通など)」で最も高かったのが、「専業主婦(主夫)」と「定年退職」。「専業主婦(主夫)」は「合格」の数値も飛び抜けて高く、自分のことよりも、家族の「安全」や子どもの「合格」を祈願していると想像されます。いつも家族のことを考えてくれるお母さんや奥様に感謝ですね。

 

  • あなたはいくら入れている? さいせんで最も多い金額は…

お寺・神社でお参りをするときおさいせんをいくら入れるかを聞いてみました。1位は「100円」33.7%で、3人に1人が回答。財布や小銭入れにたいていあって、手に取りやすいのかもしれません。2位には、“ご縁”と掛けて縁起がいいとされる「5円」18.9%。そして、3位は「10円」12.5%。“遠(とお)縁”とも言われ、あまり縁起はよくないともされる「10円」ですが、100円硬貨同様、財布にいつもある硬貨で金額も手頃だからかもしれません(5円硬貨2枚ならよいという説もあるようです)。4位には穴の空いた硬貨で“見通しがいい”と言われる「50円」が、5位には硬貨のうち最も額の大きい「500円」が続きました。「500円」は“これ以上効果(硬貨)がない”とも言われ、実は縁起がよくないとか。高いほどいいというものではなさそうです。
「1000円」以上の人は少なく、紙幣ではなく硬貨を入れている人が大半でした。縁起については諸説あるようなので、おさいせんを納める際には金額の意味にも心を留めるといいかもしれません。

  • “大吉で結婚を決めた” “お札が身代わりに”寺・神社にまつわるエピソード

お寺・神社、お守りやおみくじにまつわるエピソードを聞きました。多かったのはおみくじで大吉や大凶が出たときのエピソード。信じるか信じないかは人それぞれとはいえ、気分的には左右されるもの。“凶が出たら吉が出るまで引き直す”という声もありました。一方で、おみくじの結果が、結婚など、人生の決断の後押しをしてくれることもあるようです。参詣や初詣のためにお寺・神社を訪れた際、楽しみは境内や参道の露店、門前町での食べ歩きだという人も大勢いました。“運転中に接触事故を起こしたとき、お守りが身代わりになってくれた”・“近所の氏神様に安産祈願した翌日、子どもが生まれた”など、不思議な体験を教えてくれた人も…。やはり神仏の力はあるものだと感じさせられます。心に願いごとがあるなら、かなえるための努力を重ねるとともに、お寺や神社にもしっかり祈願して、神仏を味方につけたいですね。

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PR TIMESより転載

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