相続が発生すると、多くのご遺族様はまず「相続税」に意識が向きがちですが、実は相続税以外にも様々な税金に対応する必要があります。故人様の所得税や住民税、不動産に係る固定資産税など意外と多くの税金が関わってくるのです。
これらの税金はどのような場合に発生するのか、いつまでに申告・納付する必要があるのか、知識がないと対応が遅れてしまう恐れがあります。特に相続直後は様々な手続きに追われ、税金のことまで気が回らないケースも少なくありません。
この記事では、葬儀社の皆様がご遺族様からの質問に適切に対応できるよう、相続時に確認すべき様々な税金について、どんな場合に発生するのかを中心に解説します。ご遺族様の不安を軽減し、次のステップをサポートするための知識として、ぜひお役立てください。
目次
- 相続が発生したら確認すべき税金の種類
- 財産を相続したら「相続税」
- 相続時に発生する税金一覧【表で解説】
- 相続直後に発生する税金
- 故人様の未払い「所得税・住民税」
- 故人様が事業者だった場合の「消費税・事業税」
- 相続財産に関連して発生する税金
- 不動産を相続した場合の「固定資産税」
- 不動産の名義変更時にかかる「登録免許税」
- 特定遺贈の場合に発生する「不動産取得税」
- 相続財産の売却で発生する税金
- 相続した不動産を売却した場合の「譲渡所得税」
- 遺産分割で財産を換価した場合の「所得税」
- 生命保険金にかかる税金
- ご遺族様が疑問に思うポイント
- Q1.故人様の未納・滞納税金は誰が負担する?
- Q2.相続放棄すれば税金の支払義務はなくなる?
- Q3.遺族年金の受け取りに税金はかかる?
- まとめ