葬儀社紹介サービス「安心葬儀」を提供する株式会社エス・エム・エスは、「親の終活に関する意識調査」を実施し、その結果を公表しました。
親と生前に話しておきたいことの1位は「葬儀(38.2%)」、以下「介護の希望(35.1%)」、「延命治療(33.1%)」という結果になっています。
親にやっておいてほしい終活は1位「相続財産について」
株式会社エス・エム・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤夏樹、東証プライム、以下「当社」)は、葬儀社紹介サービス「安心葬儀」(URL:https://ansinsougi.jp/)を提供しており、この度、60歳以上の親を持つ男女1,024人に、「親の終活に関する意識調査」を実施しました。
安心葬儀が行う親の終活に関する意識調査は2019年、2022年に行っており、今回で3回目となりました。今回は過去の調査項目だけでなく、本年4月1日から始まる相続登記の義務化(※)についての認知と相続についての実態を調査するために相続関連の調査項目を追加しています。
調査の結果、相続登記が義務化されることの認知率は2割程度にとどまり、低調であると言えます。6割超が相続について不安ありと回答し、相続についての不安は1位「相続税などが気になる」、2位「どんな資産があるかがわからない」、3位「相続について何を準備すべきかわからない」という結果となりました。相続登記の義務化についての認知率が低いことと合わせると、相続について漠然とした不安を感じつつも、具体的な準備や相談は行っていない様子がうかがえます。また、相続する不動産について親と話し合ったことがある人の割合は約2割、親に最低限やっておいてほしい終活の1位は「相続財産/借金/保険について」であり、相続について子側は親に任せている様子がみられます。
2019年、2022年に引き続き同様の内容で行った項目では、月に数回以上親と連絡を取る人が7割超という結果となりました。過去2回の調査でいずれも7割超であり、変化は見られませんでした。また、親と終活について話したことがない人は6割超、終活について親と話し合っていない・話し合わない理由の上位は、1位「切り出しにくい、話しにくい」であり、前回、前々回の調査とほぼ同様の結果でした。親と話しておきたいことのベスト3は1位「葬儀」、2位「介護の希望」、3位「延命治療」となり、「葬儀」と「介護の希望」の順位が入れ替わったものの、大きな変化は見られませんでした。ただし、2022年は19.9%だった「家」については、2023年の調査では24.7%と、4%超の伸びがあり、空き家問題などの報道を受けて注目度が上がった結果ではないかと推測されます。
【主な調査結果】 1.2024年4月1日から相続登記が義務化されることの認知率は23.3%相続登記の義務化については認知率に課題があることがわかった。 2.相続についての不安は67.6%があると回答3人に2人が相続に不安を感じているということがわかった。 3.相続する不動産について親と話し合ったことがある人は22.9%不安を感じる人は多いものの、具体的に話し合うなどの行動はしづらい様子がうかがえる。 4.相続についての不安は1位「相続税などが気になる(63.6%)」、2位「どんな資産があるかがわからない(45.9%)」、3位「相続について何を準備すべきかわからない(42.4%)」相続税などが気になるという人は多いものの、相続について漠然とした状態であり、情報収集を含む、具体的な行動には至っていない様子が垣間見える。 5.親に最低限やっておいてほしい終活は1位「相続財産/借金/保険について(28.1%)」、2位「特にない(25.6%)」、3位「葬儀について(23.4%)」子側は具体的な行動を自身では行わずに、親に任せている様子が見える。 6.月に数回以上親と連絡を取る人が7割超2019年、2022年の調査とほぼ同様の結果となった。 7.親と終活について話したことがある人は33.6%、話したことがない人は66.4%2022年の調査とほぼ同様の結果となった。 8.親と生前に話しておきたいことベスト3は1位「葬儀(38.2%)」、2位「介護の希望(35.1%)」、3位「延命治療(33.1%)」2022年の結果と比較すると「葬儀」と「介護の希望」の順位が入れ替わったものの、上位3つのラインナップは変わらなかった。 9.終活について親と話し合っていない・話し合わない理由の上位は、1位「切り出しにくい、話しにくい(42.4%)」、2位「話す機会・時間がない(27.2%)」、3位「何を話すべきかわからない(22.6%)」2019年、2022年の調査と同様に、「切り出しにくい、話しにくい」が1位という結果であり、話すきっかけに悩む人が多いことがうかがえる。 10.親の終活について親以外の相談先は「相談したことはない(56.3%)」、「配偶者(23.2%)」、「兄弟・姉妹(20.6%)」が上位。自身の子どもは5.4%、親戚は3.4%と低調配偶者や兄弟・姉妹などごく身近な人にのみ相談していることがわかり、話しづらい話題であることが推測された。 11.親の葬儀を行いたい場所は、親の居住地の近く(68.0%)が最多。親とは一緒に住んでいない、かつ、なかなか会えない場所に親がいる人は5.9%が自身の居住地の近くを希望少数ではあるが遺体を、親の居住地から離れている自身の居住地などに搬送して葬儀をしたいというニーズが垣間見える。 12.お墓について、43.5%が親と話し合ったことがあると回答お墓について話し合ったことがある人は半数にも満たないということがわかった。 【終活についてのエピソード抜粋】 ・父親が突然亡くなった経験があったが、その時は母親が財産を把握していたので助かったが、母親には生前に色々と確認しておきたいことがある。(60代男性) ・今後、しっかりと相続等について話すべきだと思っている。(30代女性) ・正直どうしていいかわからない。親に変わって実家のことや加入している保険のことなどいろいろと協力してあげたいのだが、上手くいかない。お互いに終活ということに距離を置いているからかもしれない。(50代男性) ・自分自身が死と向き合う覚悟ができていないので終活についての話題を避けて全く受け付けない。(50代男性) ・なかなか終活については話ができないので叔父叔母を入れてはなした。(60代男性) ・日頃から終活については家族で話をするので、改まって話をしたことはないですが、コロナが流行っていた時には、差し迫ってお互いに死を感じました。ですので、その時は改まってきちんと話をしました。親は子に面倒をかけまいと思い、控えめに希望を言うのですが、できることはしてあげたいし、できないことはできないだけなので、心からの気持ちを伝えて欲しいと常日頃思っています。(40代女性) ・日常会話の中で、父親に、例え意識がなくチューブだらけになっても積極的に治療をしたいか、天命と思って自然に任せるかを問うたら、即答で治療をしたいという答えだった。自分のイメージでは父は自然に任せると言うだろうと思っていたので意外だった。聞いてよかったと思った。(30代女性) ・親の認知症が多少進行しており、双方が納得した形で話し合いができているか不安な面がある。(60代男性) |
【調査概要】
・実施期間:2023年12月12日(火)~2023年12月13日(水)
・調査対象:60歳以上の親を持つ男女
・回答総数:1,024名
・調査方法:Webを使用したアンケート
※法務省「不動産を相続した方へ ~相続登記・遺産分割を進めましょう~」(https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00435.html)より
【調査結果詳細】
1.2024年4月1日から相続登記が義務化されることの認知率は23.3%
Q.2024年4月1日から相続登記が義務化されることを知っていますか?(n=1,024)
相続登記の義務化については認知率に課題があることがわかった。
2.相続についての不安は67.6%があると回答
Q.(相続する不動産について親と話し合ったことがあるかという問いに対し「相続することがない」と回答した人を除いた調査)相続についての不安はありますか?(n=712)
3人に2人が相続に不安を感じているということがわかった。
3.相続する不動産について親と話し合ったことがある人は22.9%
Q.相続する不動産について親と話し合ったことはありますか?(n=1,024)
不安を感じる人は多いものの、具体的に話し合うなどの行動はしづらい様子がうかがえる。
4.相続についての不安は1位「相続税などが気になる(63.6%)」、2位「どんな資産があるかがわからない(45.9%)」、3位「相続について何を準備すべきかわからない(42.4%)」
Q.(相続について「不安がある」と答えた人への調査)相続についてのどんな不安がありますか?(複数選択可)(n=481)
相続税などが気になるという人は多いものの、相続について漠然とした状態であり、情報収集を含む、具体的な行動には至っていない様子が垣間見える。
5.親に最低限やっておいてほしい終活は1位「相続財産/借金/保険について(28.1%)」、2位「特にない(25.6%)」、3位「葬儀について(23.4%)」
Q.親に最低限やっておいてほしい終活はどれですか?(複数選択可)(n=1,024)
子側は具体的な行動を自身では行わずに、親に任せている様子が見える。
6.月に数回以上親と連絡を取る人が7割超
Q.ここ2年間で、あなたの親と直接会ったり、電話・メール・LINEやチャットなどで連絡をとる頻度はどれくらいですか?(n=1,024)
2019年、2022年の調査とほぼ同様の結果となった。
7.親と終活について話したことがある人は33.6%、話したことがない人は66.4%
Q.終活についてあなたの親と話したことはありますか?(n=1,024)
2022年の調査とほぼ同様の結果となった。
8.親と生前に話しておきたいことベスト3は1位「葬儀(38.2%)」、2位「介護の希望(35.1%)」、3位「延命治療(33.1%)」
Q.あなたの親と生前に話しておきたい事を全てお選びください。(複数選択可)(n=1,024)
2022年の結果と比較すると「葬儀」と「介護の希望」の順位が入れ替わったものの、上位3つのラインナップは変わらなかった。
9.終活について親と話し合っていない・話し合わない理由の上位は、1位「切り出しにくい、話しにくい(42.4%)」、2位「話す機会・時間がない(27.2%)」、3位「何を話すべきかわからない(22.6%)」
Q.(親と終活について話したことがない人、あるいは「十分に話せていないが、今後話す必要はないと思う」と回答した人への調査)「終活」について、あなたの親と話し合っていない・話し合わない理由を教えてください。(複数選択可)(n=705)
2019年、2022年の調査と同様に、「切り出しにくい、話しにくい」が1位という結果であり、話すきっかけに悩む人が多いことがうかがえる。
10.親の終活について親以外の相談先は「相談したことはない(56.3%)」、「配偶者(23.2%)」、「兄弟・姉妹(20.6%)」が上位。自身の子どもは5.4%、親戚は3.4%と低調
Q.親の終活について親以外の誰かと相談したことはありますか?(複数選択可)(n=1,024)
配偶者や兄弟・姉妹などごく身近な人にのみ相談していることがわかり、話しづらい話題であることが推測された。
11.親の葬儀を行いたい場所は、親の居住地の近く(68.0%)が最多。親とは一緒に住んでいない、かつ、なかなか会えない場所に親がいる人は5.9%が自身の居住地の近くを希望
Q.親の葬儀を行いたい場所についての考えを教えてください。(複数選択可)(n=1,024)
少数ではあるが遺体を、親の居住地から離れている自身の居住地などに搬送して葬儀をしたいというニーズが垣間見える。
親とは一緒に住んでいない、かつ、なかなか会えない場所に親がいる人(n=304)のみの結果
12.お墓について、43.5%が親と話し合ったことがあると回答
Q.親とお墓について話し合ったことはありますか?(n=1,024)
お墓について話し合ったことがある人は半数にも満たないということがわかった。
■「親の終活に関する意識調査」の詳細はこちら
URL:https://ansinsougi.jp/p-370
■安心葬儀の過去の「親の終活に関する意識調査」はこちら
・2022年:【親の終活に関する意識調査】親と終活について話したいと思っている人は約4割 話すきっかけはニュースの影響が最多、日常会話が対話の鍵〜親と生前に話しておきたいことベスト3は、1位「介護」2位「葬儀」3位「延命治療」〜
URL:https://www.bm-sms.co.jp/news-press/prs_20220322_ansinsougi_research/
・2019年:【親の終活に関する意識調査】7割が毎月親と連絡を取る一方で、親と「終活」について話したことがない人は約6割。子側はきっかけに悩む傾向〜親と生前に話しておきたいことベスト3は、1位「葬儀」、2位「相続財産」、3位「納骨・お墓」〜
URL:https://www.bm-sms.co.jp/news-press/prs_20191219_ansinsougi_research/
【「安心葬儀」について】
葬儀のスタイル、予算、宗派など、希望条件に合う葬儀社を紹介しています。葬儀の基礎知識、独自収集の調査データといったコンテンツも提供しています。
URL:https://ansinsougi.jp/
【株式会社エス・エム・エスについて】
2003年創業、2011年東証一部上場、2022年4月より東証の市場区分変更によりプライム市場へ移行。「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」ことをミッションに掲げ、「高齢社会×情報」を切り口にした40以上のサービスを開発・運営しています。
名称:株式会社エス・エム・エス
所在地:東京都港区芝公園2-11-1住友不動産芝公園タワー
代表者:代表取締役社長 後藤夏樹
会社設立:2003年4月
資本金:23億1,518万円(2023年3月31日現在)
従業員数:連結3,703人、単体2,343人(2023年3月31日現在)
事業内容:高齢社会に求められる領域を、医療・介護・ヘルスケア・シニアライフと捉え、価値提供先であるエンドユーザ・従事者・事業者をつなぐプラットフォームとしての情報インフラを構築し、40以上のサービスを展開
URL:https://www.bm-sms.co.jp/