終活関連情報メディア「終活瓦版」を運営する林商会は、180名を対象に実施した「老後資金の準備」アンケートの結果を公開しました。7割以上の方が公的年金以外に老後資金を準備しており、方法としては預貯金やつみたてNISAを選ぶ方が多かったようです。
終活に関する情報を発信するメディア「終活瓦版」を展開する株式会社林商会(本社:滋賀県大津市膳所、代表取締役 林達也、URL:https://hayashi-grp.com/ )は、老後資金の準備についてアンケート調査を実施しました。2019年、金融庁が公表した「老後30年間で約2,000万円が不足する」という試算をきっかけに巻き起こった、老後資金についての議論。
人生100年時代が盛んに叫ばれる中、みなさんどのように考え、どのような準備を行なっているのでしょうか。
林商会では、「老後資金の準備」についてアンケート調査を実施しました。
▼7割の人が公的年金以外に老後資金を準備
(N=180名、単一回答。2023年3月10日~3月20日に実施したインターネット調査による)
「公的年金以外の方法で老後資金を準備していますか?」という質問では、72%が「ある」と回答し、「ない」は28%という結果でした。
少子高齢化が進む中、国民年金の加入期間の延長や第3号被保険者(会社員・公務員の配偶者)の廃止などの公的年金制度の改革もあり、老後の生活への不安を強める人が多いのでしょう。
では、みなさん実際にどのような方法で、老後資金を準備しているのでしょうか。
▼老後資金、どんな方法で準備してる?
(N=180名、複数回答。2023年3月10日~3月20日に実施したインターネット調査による)
「具体的にどのような方法で老後資金を準備していますか?」という質問では、「預貯金」が80票を集め、48票の「準備していない」、41票の「つみたてNISA」が続く結果になりました。
それぞれの回答理由を見てみましょう。
1位:預貯金
・一朝一夕でどうにかできるものではないので、堅実に積み上げる方法が一番良いと思うから(20代男性)
・年金だけでは足りないと思うのですが、資産運用等は難しそうでよくわからないので専門的知識が必要なく、必要になったらすぐ引き出すこともできる預貯金をしています。(40代女性)
・年金だけでも食べていけますが、もしものために貯金しています。(60代以上男性)
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預貯金は、特別な専門知識がなくても気軽に始められるため、老後資金の準備の基本として行なっている人が多いようです。
20代はもちろん、60代以上からも「もしものために貯金している」という回答が寄せられ、世代を問わず老後の生活に危機感を抱いている様子が伺えます。
2位:準備していない
・経済的に老後資金を準備する余裕がないため。(40代男性)
・生活費の支出が多く、また子供のために貯金をしているので自分の分まで回らない。(30代女性)
・準備していたが、親の介護が突然始まり、正社員を辞めざるをえなかった。そのため、貯めていた資金を取り崩しながらの生活なので、そこまで手が回らなくなってしまった。(50代女性)
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「余裕がないので準備できない」という回答が非常に多く見られました。
また、子どもの教育資金を優先する子育て世代の回答が複数見られたほか、介護離職を理由に挙げる50代の人も。
物価高騰・上がらない給与・介護離職など、私たちの生活をとりまく厳しい現実が浮き彫りになった印象です。
3位:つみたてNISA
・低リスクな方法を取りたかったのと、ある程度手法を分散させたかったのが理由です。(30代男性)
・預貯金で持っているだけでは不安のため、つみたて投資を続けることにより運用益を出したい。(50代男性)
・つみたてNISAは非課税であるため、株の一つではあるけれども国が推進してるイメージもありあまり抵抗がないため。(30代女性)
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預貯金と併せて行なっている人が多く見られ、少額から始められる気軽さや非課税である点が支持を集めています。
また、国の推進を理由に挙げる人も複数おり、株や投資に抵抗がある人でも比較的安心して始められる要因になっているようです。
このように、思い立ったらすぐに始められる預貯金や、比較的安心感の高いつみたてNISAなどを活用して、コツコツと準備を進めている人が多い印象です。
その一方で「余裕がなく準備できていない」という回答も多く、生活を維持するのに精一杯な姿が浮かんできます。
では、老後資金として、どのくらいの金額が必要だと考えているのでしょうか。
▼老後資金に必要な金額は?
(N=180名、単一回答。2023年3月10日~3月20日に実施したインターネット調査による)
「老後資金としてどのくらいの金額を準備する必要があると思いますか?」という質問では、40%が「2,000万円~3,000万未満」と回答し、「1,000万円~2,000万未満」27%、「500万円~1,000万円未満」11%が続く結果になりました。
それぞれの回答理由を見てみましょう。
1位:2,000万円~3,000万未満
・政府の発表やネット情報に大体そのくらい必要とのっていたから。(20代女性)
・年金もあてにならないし、物価も不安定なので、最低はこれくらいないとダメだと思います。(40代男性)
・公的年金だけでは、金額的に不安がある。一人暮らしのため、介護が必要になったの施設入居などにはまとまった金額が必要になると思うので。(60代女性)
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2019年に政府が公表した先述の「老後2,000万円問題」を理由に挙げる人が、非常に多く見られました。
また、公的年金への不安や昨今の物価高騰を挙げる回答も複数あり、将来への危機感を募らせている様子が伺えます。
2位:1,000万円~2,000万未満
・以前は出来る限りためようと思っていたけど、麻生財務大臣が2000万円必要だといっていたから2000万円は必要だと思うので2000万円以上を目標に貯蓄してます。(40代男性)
・退職金もあるし、子どもも独立しているだろうし、持ち家のため、贅沢しなければこれぐらいで90ぐらいまでは生きていける予定。(30代女性)
・質素倹約の生活であれば、それ程貯蓄は必要無いと思いますが、維持管理や修繕費、増税や社会保険料等の値上げ、水道・光熱費や物価高、何より自身の健康面を考えて、多少の貯蓄は必要かと思います。(50代男性)
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こちらも、「老後2,000万円問題」の報道を機に、2,000万円という金額を意識して目標にしている人が多いようです。
また、具体的な試算をもとに目標金額を設定している人も複数見られたほか、昨今の物価高騰や健康面での不安を考慮して、金額を見積もっている50代の回答もありました。
3位:500万円~1,000万円未満
・老後2,000万円時代と謳われていますが、必要最低限の生活をするのであれば2,000万円も必要はないのではと思っています。(40代女性)
・老後資金は多ければ多いほど良いと思いますが現実的にはこの位が限度のような気がします。(50代女性)
・夫婦+子供にお金を残したいし、施設や葬儀などでお金の負担が無いようにしておきたい。(30代女性)
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「老後2,000万円問題」を認識しつつ、自身の収入や生活スタイルを考慮して実際にはそこまでの額は必要ないと考えたり、500万円~1,000万円が限界だという回答も。
このように、政府が公表した「老後2,000万円問題」をきっかけに、老後資金の具体的な必要額を意識し始めた人が多い印象を受けました。
自身の将来設計と現在の生活とのバランスをとりながら、老後資金の必要額をイメージしているようです。
では、実際にどのくらいのペースで老後資金を準備しているのでしょうか。
▼老後資金の準備金額は1か月に●●円
(N=180名、単一回答。2023年3月10日~3月20日に実施したインターネット調査による)
「1か月にどのくらいの金額を老後資金の準備に充てていますか?」という質問では、「3万円~5万円未満」と「月々で金額が異なる」が18%で並び、「1万円~3万未満」17%、「5,000円未満」12%が続く結果になりました。
それぞれの回答理由を見てみましょう。
1位(同率):3万円~5万未満
・年齢を考え、月50,000円程度を資産形成にあてれば、65歳の時に2,000万円程度用意できる計算になるから。(30代女性)
・今働いていますが最低限これだけは1か月に貯蓄しようと準備しています。(60代以上男性)
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具体的な試算をもとに金額を設定している30代の回答は、若い世代の堅実志向を反映していると言えるでしょう。
また、以前は一般的だった60歳定年制も今や昔…働きながら貯蓄に励む60代以上の姿は、人生100年時代のスタンダードになっていくのかもしれません。
1位(同率):月々で金額が異なる
・物価が上がっているので、老後資金に回す余裕がなくなってきていて、できるときにできる金額を回すようにしています。(50代女性)
・給料が変動制のためです。平均10万円程度。(30代女性)
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収入額が一定でない人や、できる範囲で準備をしようと考える人が多く見られました。
老後への不安からできるだけ準備をしておきたいけれど、収入や支出が不安定な状況では、毎月一定額を確保するのは難しい…
そんな厳しい現実に、値上げラッシュが追い打ちをかけているようです。
3位:1万円~3万未満
・給与が少ないので月々の蓄えは、この額が限界です。(50代男性)
・生活をきりつめなくてもできる貯金がそれぐらいだから。(30代女性)
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「現在の収入では、この金額が限界」という回答が並びました。
なかでも、老後が近い将来の現実として迫ってきている50代の回答からは、切実な心の叫びのようなものが感じられます。
このように、厳しさを増す現実の中で苦慮しながらも、自身のできる範囲で準備を進めている人が多い印象を受けました。
とはいえ、先行きが見えない不安的な時代。
「自分なりに準備はしていても、老後の生活への不安は尽きない」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
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会社名:株式会社 林商会 所在地:滋賀県大津市膳所平尾町847番地4 代表取締役:林達也 事業内容:遺品整理、空家管理、生前整理、特殊清掃 コーポレートサイト:https://hayashi-grp.com/ 終活瓦版:https://syukatsukawaraban.com/ |
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