【調査報告】親の葬儀で重視するのは「費用」か「親の希望」か?~LDT~一般公開

親の葬儀

オンライン葬儀相談サービス「やさしいお葬式」が、「親御さんの終活・葬儀準備に関する意識調査」を実施しました。
親の葬儀で重視することとして、「費用の安さ」を最も多く半数を占める結果となっています。次いで「親御さんの希望を最優先できること」という結果になりました。

親の終活が“ほぼノータッチ”の子世代が抱える“お金と後悔”のギャップ。終活・葬儀の事前相談やエンディングノートの実態も紹介

LDT株式会社

親の葬儀

LDT株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:白石和也)が運営するオンライン葬儀相談サービス「やさしいお葬式」は、過去に当社サービスへ問い合わせ・利用経験のある30〜70代の男女を対象に、「親御さんの終活・葬儀準備に関する意識調査」(回答数:46名)を実施しました。本調査では、「親の葬儀で何を最も重視するか」「親御さん自身の終活の進み具合」「葬儀の事前相談やエンディングノートの認知・利用実態」などを尋ね、親世代と子世代のあいだにある“お金と後悔”のギャップを可視化しました。


【調査サマリー】

  • 親の葬儀で「費用の安さ」を最も重視する人が50%と最多。「親御さんの希望を最優先できること」は28%、「自分が悔いのない形にすること」は7%にとどまるなど、“お金優先”の意識が浮き彫りに
  • 一方で、健在の親御さんがいる回答者の約7割(69%)が「親の終活はほとんど/まったく進んでいない」と回答。準備が進まないまま、「費用」と「親の希望」の板挟みになるリスクが見えてきました。
  • 親御さんと葬儀・終活について「話したことがある」人は74%と多数派ですが、話すことができていない人ほど「費用優先」になりやすい傾向も判明。会話の有無が、葬儀で何を重視するかに影響。
  • 「葬儀の事前相談」の言葉は約85%が認知している一方で、「今後5年以内に事前相談をしたい」人は約3人に1人(33%)にとどまり、「したくない」が54%と過半数。“知っているのに動けていない”サイレント不安層の存在が明らかになりました。
  • 「エンディングノート」は9割以上が認知しており、約6割が「親御さんに書き残してほしい」と回答。にもかかわらず、親御さん側の終活が進んでいない現状とのギャップが際立つ結果となりました。
  • 今後相談する手段としては、「LINEなどのチャット相談」(50%)、「メールでのやりとり」(46%)が上位に。対面よりも、まずは気軽に相談できるオンライン窓口へのニーズが強く表れています。

【背景:親の葬儀・終活は「不安」と「先送り」が同居するテーマに】

親の終活や葬儀について、現在の不安度を聞いたところ、「非常に不安を感じている」「ある程度不安を感じている」があわせて43%。一方で、「あまり不安は感じていない」「まったく不安は感じていない」も41%存在し、「不安はあるが、具体的な行動にはまだ移っていない」層が多いことがうかがえます。親御さんのご存命状況では、「片方の親のみ健在」が65%、「両親ともすでに他界」が22%、「両親とも健在」が13%でした。すでにどちらかの親御さんを看取っている方が多い一方で、残る親御さんの終活や葬儀については「話せていない」「準備が進んでいない」現状が浮き彫りになりました。

当社が2025年7月に実施した別調査では、葬儀社選びについて「数時間以内に決めざるを得なかった」人が4割近くを占めるなど、十分に検討する時間がないまま葬儀の判断を迫られるケースも明らかになっています。

今回の調査は、そうした“時間的余裕のなさ”がある中で、親の葬儀で何を優先し、どこに後悔が生まれやすいのかを理解するために実施しました。


【親の葬儀で最も重視されるのは「費用の安さ」が50%を占める】

親の葬儀

親の葬儀で最も重視したいポイントを尋ねたところ、以下の結果となりました(単一回答)

  • 費用の安さ:50%(23名)
  • 親御さんの希望を最優先できること:28%(13名)
  • 親族間の調整のしやすさ:7%(3名)
  • 自分が悔いのない形にすること:7%(3名)
  • 形式・儀式性:4%(2名)
  • 特にこだわりはない:4%(2名)

「親の葬儀で何を大切にしたいか」という問いに対し、半数がまず“費用”を最優先に考えていることがわかりました。

少子高齢化や物価高の影響で家計負担が重くなるなか、葬儀というライフイベントでも「なるべく安く抑えたい」という意識が強まっていると考えられます。一方で、「親御さんの希望を最優先できること」「自分が悔いのない形にすること」という“想い”に関する選択肢は、あわせても35%にとどまりました。


【親の終活は約7割が「ほとんど/まったく進んでいない」】

親の葬儀

健在の親御さんがいる回答者(36名)に、親御さんの終活・葬儀準備の進み具合を聞いたところ、次のような結果となりました。

  • ほとんど進めていない:39%
  • まったく進めていない:31%
  • 一部進めている(持ち物整理や希望共有など):22%
  • 十分に進めている(エンディングノート・葬儀方針・財産整理など):3%
  • わからない:5%

「ほとんど/まったく進めていない」が合計70%と、約7割が“終活ほぼノータッチ”の状態であることが明らかになりました。親御さんが終活を進めていない場合、葬儀の方針や希望が共有されていないまま、残された家族が「費用」「形式」「誰を呼ぶか」といった重要な判断を迫られます。今回の調査でも、親御さんの終活が進んでいない層では、「親の希望」よりも「費用の安さ」を重視する傾向が高くなっていました。


【親と話せていない層ほど“費用優先”に傾く構造】

親の葬儀

親御さん(または近しいご家族)と、葬儀・終活について話し合ったことがあるかを尋ねると、以下の結果となりました。

  • 一部だけ軽く話したことがある:50%
  • 具体的に話し合ったことがある:24%
  • 話したことはないが、いずれ話したいと思っている:13%
  • 話したことはなく、特に話したいとも思っていない:11%
  • 事前に話したかったが、入院などが重なり話し合う機会がなかった:2%

「一部でも話したことがある」「具体的に話し合ったことがある」を合わせると74%にのぼり、多くの方が何らかの形で親御さんと終活・葬儀について話題にしています。一方で、親御さんと話せているかどうかは、「葬儀で何を重視するか」にも影響しています。

  • 親御さんと「話したことがある」層(34名)
    • 「費用の安さ」を最も重視:47%
    • 「親の希望を最優先できること」を最も重視:35%
  • 親御さんと「話せていない」層(12名)
    • 「費用の安さ」を最も重視:58%
    • 「親の希望を最優先できること」を最も重視:8%

話せていない層では、「費用の安さ」が6割近くを占め、「親の希望を最優先」できると考える人は1割未満にとどまりました。一方、きちんと話せている層では、「費用の安さ」が約半数を占めつつも、「親の希望を最優先できること」も3割強と高く、“お金だけではなく、親の希望もできるだけ叶えたい”という価値観が表れています。


【「葬儀の事前相談」も「エンディングノート」も“知っているのに動けない”】

▼ 葬儀の事前相談:「知っている人」は約85%、しかし「5年以内に相談したい」は3人に1人

親の葬儀

「葬儀の事前相談」という言葉の認知度を聞いたところ、

  • 内容も含めてよく知っていた:24%
  • 言葉は聞いたことがあるが、内容はよく知らなかった:61%
  • 今回はじめて知った:15%

となり、約85%が「事前相談」という言葉を認知していました。
一方で、「今後5年以内に、葬儀の事前相談をしたいと思うか」という問いには、

  • ぜひしたい:11%
  • どちらかといえばしたい:22%
  • すでに十分行っている:13%
  • あまりしたいと思わない:41%
  • まったくしたいと思わない:13%

という結果に。「したい」「どちらかといえばしたい」は合計33%にとどまり、「あまり/まったくしたくない」が合計54%と過半数を占めました。「必要だとは頭ではわかっているが、まだ自分ごととして動ききれていない」「親の話題として切り出すのが怖い・重い」といった、“知っているのに動けない”サイレント不安層が多いことがうかがえます。

▼ エンディングノート:認知は9割超、親に「書き残してほしい」が約6割

親の葬儀

「エンディングノート」または終活ノートの認知度については、

  • 内容も含めてよく知っているが、使ってはいない:52%
  • 名前だけ知っている:43%
  • 内容も含めてよく知っており、自分で使っている:5%

となり、認知率自体は100%に。しかし実際に自分で使っている人はごく少数にとどまりました。
さらに、「親御さんにエンディングノートや希望を書き残しておいてほしいと思うか」を尋ねると、

  • 強くそう思う:20%
  • どちらかといえばそう思う:37%

と、合計で約6割が「親には書き残してほしい」と考えていることがわかりました。「ツールは知っている」「親には書いてほしいと思っている」ものの、親御さん側の終活は“ほぼノータッチ”、子世代もなかなか行動に移せていない——。このギャップが、いざというときの「後悔」に直結するリスクをはらんでいることが浮き彫りになりました。


【相談ニーズは「まずはオンラインで気軽に」】

今後、葬儀や終活について相談するとしたら、どのような相談先・方法を利用したいかを複数回答で聞いたところ、上位は次の通りでした。

  • LINEなどのチャット相談:50%
  • メールでのやりとり:46%
  • 電話で話せる相談窓口:30%
  • 対面での相談(店舗・サロン等):17%
  • オンライン(ビデオ通話)相談:17%
  • お寺・宗教者への相談:13%
  • できれば誰にも相談したくない:13%

「LINEやメールを使ったオンライン相談」が半数前後と高く、対面相談よりも“まずは気軽に話を聞ける窓口”へのニーズが強いことがわかります。一方で、「できれば誰にも相談したくない」という回答も一定数存在し、葬儀や終活の話題が心理的に重く、相談しづらいテーマであることも改めて示されました。


【自由回答から見える“お金と後悔”のリアルな声】

自由記述には、

  • 「財産や遺品整理が不安。生前整理をしてほしいと伝えているが、全く進まない
  • 「延命治療の選択で後悔した経験があり、『先に聞いておけばよかった』という気持ちが残っている
  • 両親を見送ったときは事前に準備しており不安は少なかった。兄弟姉妹でどこまで話し合えているかが、悔いのないお葬式には重要だと思う」

といった、“お金の不安”と“準備不足による後悔”に関するエピソードが多く寄せられました。


【やさしいお葬式の取り組み:お金と親の希望の両立を支える「中立型」終活・葬儀相談サービス】

やさしいお葬式は、葬儀を検討されている方や、そのご家族の立場に立った中立的なオンライン葬儀相談サービスです。

  • 業界最安水準に挑戦したパッケージプランにより、適正価格・明朗会計での葬儀を実現すること
  • 全国の提携葬儀社ネットワークを活かし、「直葬」「家族葬」「一日葬」など、希望に合った形式を選べる選択肢を提示すること
  • 24時間365日の電話・LINE・メール相談を通じて、時間的な制約が大きい葬儀検討の現場でも、“あわてず、まよわず”判断できる環境を整えること

などを通じて、「費用の安さ」と「親の希望」「自分の後悔のなさ」を両立できる葬儀選びをサポートしています。今後は本調査結果をふまえ、

  • 親御さんと話し合うためのチェックリストやハンドブックの提供
  • エンディングノートや葬儀の希望をオンラインで整理・共有できる仕組みの強化
  • 「事前相談はハードルが高い」と感じている層に向けた、ライトな情報提供コンテンツの拡充

などを通じて、“親の葬儀を自分ごととして考えはじめるきっかけ”を増やしていきます。


【本調査を実施した背景】

LDT株式会社ではこれまで、「葬儀費用に関する不安」や「葬儀準備の負担感」に焦点を当てた各種調査を実施してきました。そうした中で、

  • 「葬儀費用がどれくらいかかるのか分からない」
  • 「葬儀会場や段取りの準備が大変だった」
  • 「親ともっと話し合っておけばよかった」

といった声が、やさしいお葬式の相談窓口にも数多く寄せられています。

今回の調査は、すでに葬儀や終活に関心を持ち、当社サービスに問い合わせ・利用いただいた方を対象に、「親の葬儀で何を重視しているのか」「親御さんや家族との話し合いの進み具合」「事前相談やエンディングノートの実態」をより具体的に把握するために実施しました。

上記のような結果を受け、LDT株式会社では、身元保証や老人ホーム入居、遺品整理といった終活領域を一冊にまとめた『終活ハンドブック』を制作しました。エンディングノートとしても書き込める仕様になっており、親御さんとの話し合いのきっかけづくりにもご活用いただけます。この機会にぜひ手に取ってみてください。

やさしい終活ハンドブックのダウンロードは>>こちらから
 


【LDT株式会社 プラットフォーム事業責任者:多田裕也のコメント】

LDT

「今回の調査から、親の葬儀という人生の大きな節目でさえ、半数の方がまず『費用の安さ』を最優先に考えざるを得ない現実が浮き彫りになりました。一方で、『親の希望を最優先したい』『自分が悔いのない形にしたい』という想いも決して小さくはありません。物価高や将来不安の中で、“お金”と“想い”のあいだで揺れ動く子世代の本音が表れた結果だと受け止めています。また、約7割の方が『親の終活はほとんど/まったく進んでいない』と回答しているにもかかわらず、多くの方がエンディングノートや事前相談の存在自体は知っている、というギャップも見えてきました。頭では必要性を理解しながらも、『親に切り出しにくい』『まだ先でいいのでは』という気持ちから、行動に移せていない“サイレント不安層”が大勢いる状況です。

やさしいお葬式として私たちが大切にしたいのは、こうした方々が“費用か、親の希望か”のどちらかで悩むのではなく『納得できる費用の範囲で、親の希望や自分の後悔のなさもできる限り両立できる』ように伴走することです。そのために、24時間365日のオンライン相談窓口や、LINE・メールでの気軽な相談、親子で使える終活ハンドブックなど、話し合いと準備のハードルを下げる取り組みを今後も強化していきます。

今回の結果は、葬儀や終活が“特別な人だけのテーマ”ではなく、親を持つすべての人にとって身近な課題であることを改めて示すものになりました。やさしいお葬式は、『あわてず、まよわず、親のことをちゃんと考えられる社会』の実現に向けて、引き続き中立的な立場から情報提供と相談支援を続けてまいります。


【調査概要】

調査名称:親御さんの終活・葬儀準備に関する意識調査

調査主体:LDT株式会社(やさしいお葬式)

調査方法:インターネット調査(メール配信によるWebアンケート)

調査対象:過去に「やさしいお葬式」に問い合わせ・資料請求・相談・利用をした30〜70代の男女

調査期間:2025年11月26日〜11月30日

有効回答数:46名

■主な回答者属性

年齢:30〜39歳 15%、40〜49歳 15%、50〜59歳 54%、60〜69歳 13%、70歳以上 3%

性別:男性48%、女性46%、回答しない6%

■やさしいお葬式との関わり

過去に相談・問い合わせをし、実際に利用した:83%

情報収集目的で問い合わせ・資料請求のみ行った:7%

ご家族が利用/検討していた・よく覚えていない:10%


■LDT株式会社概要

会社名:LDT株式会社
代表者:代表取締役CEO 白石和也
設立:2019年9月20日
お問合せ先:pr@le-tech.jp
所在地:
<本社>
東京都渋谷区渋谷2丁目3-5 COERU渋谷二丁目3階
<福岡支店>
福岡県福岡市中央区舞鶴1丁目1-3 リクルート天神ビル4階
<佐賀支店>
温泉ワーケーションLabo嬉野
佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙738 和多屋別荘内
事業内容:
AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業
AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業
AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業
Webサイト:https://le-tech.jp/

■葬儀社向けサービス
・クラウド型葬儀顧客管理システム
「スマート葬儀」(https://smartsougi.jp/
・葬儀業界専門の転職・求人・人材紹介サービス
「スマート葬儀ジョブ」(https://smartsougi-job.jp/

■一般のお客様向けサービス
・ライフエンディングプラットフォーム
「やさしいお葬式」(https://y-osohshiki.com/
・僧侶派遣サービス
「やさしいお坊さん」(https://y-osohshiki.com/obousan
・介護職の求人募集、転職情報
「ケアジョブ」(https://www.mjc-carejob.com/
・看護師の求人募集、転職情報
「ナースジョブ」(https://www.mjc-nursejob.com/
・有料老人ホーム紹介
「やさしい介護」(https://yasashii-kaigo.com/)
・自宅、老人ホームへの訪問マッサージ
「なごみ治療院」(https://www.nagomi-rehabilimassage.com/

■企業のお客様向けサービス
・スキマバイト対応人材マッチングシステムを自社ブランドで簡単構築できるサービス
「マッチドライブ」(https://matchdrive.jp/)
・介護・看護のスキマバイトマッチングサービス
「ケアシフト」 ( https://careshift.jp/ )

PR TIMESより転載

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