業界団体は、ある特定の業務に携わっている企業や個人を会員としている組織で、その多くは業界全体の発展や向上を目的として活動しているようです。
墓石業界にも、さまざまな団体があります。
近年核家族化や少子高齢化が進み価値観の変化もあって、古来よりおこなわれていた故人の葬送の方法が変わりつつあります。
墓石に対する考え方も同様で、供養の方法が多様化しており「墓石離れ」が進んでいます。
近年墓じまいが増え建墓数も減少していますが、お墓がある場合でも遠い場所にあったり、高齢のためお墓参りに行けない方が増えています。
お寺や霊園が永代供養墓を建立し、遺族に代わり亡くなった方の供養をしたり、お墓の管理をする方法があります。
この記事では永代供養墓を選ぶ際の参考になる、永代供養ポータルサイトを運営している永代供養推進協会をご紹介します。
永代供養推進協会 概要
永代供養推進協会は2002年に設立され、無料仏事相談や永代供養墓を選ぶサポートをおこなっています。
代表理事は僧籍(僧侶としての籍)を持っており、希望があれば各地の永代供養墓に代表が赴き、審査をする「優良認定制度」を実施しているとのことです。
永代供養墓だけではなく、亡くなられたときの葬儀として直葬や骨葬をおこない、永代供養墓に納骨するプラン「エンディング安心プラン」を勧めています。
【名称】NPO法人 永代供養推進協会
【代表理事】小原 崇裕
【設立】2002年(平成14年)11月14日
【所在地】東京都目黒区駒場4-6-10-502
【公式HP】https://eitaikuyou.or.jp/
永代供養推進協会 活動理念
永代供養推進協会はNPO(非営利組織)のため、中立的な立場で活動をおこなっています。
代表理事は僧籍(僧侶としての籍)を持っており、「葬儀・お墓・供養の無理は無駄」を提唱。
年間約1500件の相談がある無料仏事相談では、一般の方のお墓や葬儀についての様々な悩みや不安の解消に尽力しているようです。
代表が永代供養墓を審査する「優良認定制度」や、家族が亡くなられたときに「エンディング安心プラン」を勧めるなど、人々の悩みや不安に寄り添い解決することを目標にしています。
永代供養推進協会 事業内容
永代供養推進協会はおもに次のような事業をおこなっています。
- 永代供養墓選びのサポート
- 無料仏事相談
- エンディング安心プラン
永代供養墓選びのサポート
最近では永代供養墓に納骨したいと思ったとき、インターネットで調べてどこがよいか考えることもあるかと思います。
しかしインターネットの情報だけではわからないことも多く、必ず実際に見て管理者に説明を受けるのが望ましいでしょう。
管理費のことや、法要の有無など疑問点を聞いておくのが大切です。
永代供養推進協会では僧籍(僧侶としての籍)を持った代表理事が、永代供養墓を審査する「優良認定制度」を設けています。
無料仏事相談
葬儀やお墓、お寺や仏事などで悩んだり困った事がある方たちの相談に対応しています。
仏事はいつもあることではないため、よくわからなくて不安になる方が多いことでしょう。
特にお金にまつわる事となると、どこに相談すればよいのかと悩むこともあるかもしれません。
近年お寺や石材店との、お金に関するトラブルも増えています。
永代供養推進協会では、僧籍(僧侶としての籍)を持ち葬儀の知識もある代表理事が、無料で相談を受けています。
エンディング安心プラン
葬儀にあまり費用をかけたくない方や、なるべく簡素にしたい方に「エンディング安心プラン」を勧めています。
「エンディング安心プラン」は、直葬と骨葬をおこない永代供養墓に納骨するプランです。
永代供養墓の納骨法要を骨葬でおこなうということになり、何人でも参列できるようです。
永代供養推進協会では、いざというときにあわてなくても済むように「エンディング安心プラン」の生前申し込みを推奨しています。
永代供養墓について
永代供養墓はお寺や霊園が建立して、遺骨の供養と管理をしてくれるお墓です。
永代供養墓には納骨のしかたの違いから、大きく分けて2つの種類があります。
また年々永代供養墓を選択する人が増えているのは、各家の複雑な事情があるようです。
永代供養墓の納骨方法
永代供養墓はおもに次の2つの納骨方法に分けられます。
- 合祀(ごうし)
- 個別安置
合祀(ごうし)
合祀(ごうし)
ほかの遺骨と一緒に散骨して、まつる供養のしかたです。
合祀されると遺骨を取り出すことができなくなるので、よく考えることが大切です。
個別安置
遺骨を納めた骨壺を、ほかの遺骨と分けて個別にまつります。
一般的に7回忌から33回忌まで、遺骨の安置がおこなわれることが多いようです。
一定期間を過ぎると、他の遺骨と一緒に合祀されることがほとんどです。
永代供養墓を選ぶ理由
近年永代供養墓の需要が高まっていますが、次のような理由があげられます。
- もともとお墓がない
- お墓の後継ぎがいない
- 独り身である
- 子どもに負担をかけたくない
もともとお墓がない
もともとお墓を持っていない方は、これから一般的なお墓を建てるより費用が抑えられるので、永代供養墓を考えるようです。
供養や管理はお寺や霊園がしてくれるので、安心できます。
お墓の後継ぎがいない
子どもがいなかったり、いても遠くに住んでいてお墓の管理ができないという場合です。
親戚や知人には、お墓のことを頼みづらいという方もおられるでしょう。
独り身である
配偶者や子どもがなく単身の方は、一般的なお墓を建てるよりも自分だけの永代供養墓を希望する場合が多いようです。
子どもに負担をかけたくない
お墓がある方で、これからお墓の管理で子どもに負担をかけるのが心苦しいと思っていて、いずれは墓じまいを考えている場合です。
永代供養推進協会運営 永代供養墓
永代供養推進協会が運営したり、建立して運営をサポートしている永代供養墓をご紹介します。
永代供養墓「安養(あんにょう)」
【運営主体】天照院 龍海寺
【住所】埼玉県新座市大和田2-1-18 メモリアルガーデン新座内
永代供養墓「涅槃墓(ねはんぼ)」
【運営主体】永代供養推進協会が運営をサポート
【住所】東京都渋谷区広尾5-1-21 東江寺内
出典:永代供養推進協会
まとめ
近年日本は核家族化や少子高齢化が進んでおり、家族の形も変化しつつあります。
お墓を継承する人がいなかったり、お墓があっても遠方で高齢のためお墓参りに行けないなど、様々な事情から永代供養墓の需要が増加しているようです。
永代供養推進協会は、お墓や仏事のことで悩んでいる人の相談を受けて、永代供養墓を選ぶ際のサポートをおこなっています。
また葬儀に費用をかけたくない方や、簡素にしたい方に向けての葬儀プランを提案しています。
今後ますます永代供養墓を希望する方が増えると予想され、永代供養推進協会の必要性も高まるものと思われます。