全国石製品協同組合(全石協)が「墓じまい」についてアンケート調査を実施し、その結果をまとめました。
「墓じまいをしたことがある」方の4割が、検討開始から実施までの期間は「1年以内」と回答しています。
また、「墓じまいを検討している」が持っている心配事のトップは、“高額な離檀料を請求される”でした。
「墓じまいを検討している」方の心配ごとは、”高額な離檀料を請求される”ことだった
全石協
お墓業界唯一の経済産業省公認団体「全国石製品協同組合(以下 全石協)(東京都港区、理事長 加登隆三)」は、近年多様化するお墓の満足度の実態を把握するために、全国40代以上 男女 182名を対象に「墓じまい」についてアンケート調査」を実施いたしました。得られた回答結果の概要をまとめました。
【アンケート結果サマリー】
◆「墓じまいをしたことがある」方のうち4割が、検討開始から実施までの期間は「1年以内」。
また、8割が3年以内に墓じまいを実施する。
◆「墓じまいの検討中の方」のうち、約6割が検討開始から4年以上経過しており、検討が長期化している。
◆「墓じまいを検討している」方の心配ごとは、”高額な離檀料を請求される”こと。
― 調査概要 ―
【調査対象】全国 40才代以上 男女
【調査期間】2023年12月1日~2023年12月15日
【調査方法】インターネット調査
【有効サンプル数】 182名
事前スクリーニング調査により、「墓じまいをしたことがある」または「墓じまいを検討している」と回答した方を対象。
【事前調査】
Q あなたは「墓じまい」をした経験はありますか?
※「墓じまい」とは、お墓を解体し撤去して更地にし、その使用権を墓地の管理者に返還すること
「墓じまいをしたことがある」と答えた方は41名、「墓じまいを検討している」方は141名。それぞれ、年代と性別の内訳は以下のグラフの通り。共に70代の男性がトップ、続いて60代の男性となっている。
【調査結果】
Q 「墓じまい」の検討を始めてから実施に至るまでどのくらいの期間があったのか、以下のうち最も近いもの
を選んでください。(検討中の方は、検討を始めてから現在までどのくらいの期間となっているのか、最も近
いものを選んでください)
「墓じまいをしたことがある」方の検討期間は、「1年以内」が約4割、次いで「3年以内」と続く。「3年以内」までに「墓じまい」を実施した。と回答した方の合計は8割以上となり、おおむね3年以内に墓じまいを終えることが判る。一方、「墓じまいを検討中の方」は、「5年以内」「10年以内」「10年以上」と回答した方の合計が約6割となり、検討が長期化している傾向にあることが読み取れる。
Q「墓じまい」に関して困ったこと(検討中の方は心配なこと)はありましたか?
「墓じまいをしたことがある」方の回答は、“困ったことはない”が最も多く、次いで「改葬先のお墓を見つけるのが大変だった」。一方、「墓じまいを検討している」方では、“高額な離檀料を請求される”と回答した方がが最い結果となった。墓じまいを実施する前と後では、困った事・心配ごとに違いがあることが明らかとなった。
《まとめ》
少子高齢化による、お墓の継承者問題に伴い「墓じまい」をする方が近年増えている。そんな中、全石協では「墓じまい」のアンケート調査を行った。その結果、「墓じまいをしたことがある」方は、3年以内に「墓じまい」を終え、その中のお困りごとは「移転先のお墓の見つける」ことだったことが判明しました。一方、「墓じまいを検討している」方は、“高額な離檀料の請求”や“親族間でのトラブル”などの心配ごとで「墓じまい」の検討が長期化する傾向にあることが判りました。全石協は、消費者とその家族や親族が、お墓に求める供養のかたちを後悔することのないよう、「墓じまい」のみならず、お墓のお悩みごと全般を解決する「お墓の相談窓口(相談無料)」を開設してます。また今後も、お墓に関わる事業者が正しい知識や情報を消費者へ提供できるよう努めてまいります。
◆「全国石製品協同組合」(全石協)とは
全国石製品協同組合(全石協)は、全国47都道府県の石材会社及び同関連会社が結集し強力な組織化と連携のもと石材業界の指導的役割を担うとともに、消費者ニーズへの的確な対応と石材業界の健全な発展を目指す団体です。全国石製品協同組合では、日本人が大切にしてきた供養文化を守るべく、消費者に正確な情報をご提供し、石材業界の健全な発展を目指してまいります。
【商号】全国石製品協同組合(経済産業省認可 2012004情第5号)
【設立】2012年11月22日
【所在地】東京都港区芝大門2丁目9番14号5階
【運営サイト】みんなのお墓 https://minnanoohaka.com/