【第3回】改葬・墓じまいに関する実態調査(2024年)~鎌倉新書~

墓じまい

「いいお墓」は、「第3回 改葬・墓じまいに関する実態調査(2024年)」の調査結果を発表しました。
墓じまいを検討する理由で最も多いのは「お墓が遠方にあること」、次いで「継承者がいないこと」となっています。
遺骨の引っ越し(改葬)先は継承者不要の選択肢が人気です。

「遠くて行かれない」「承継者がいない」が動機、大変なことは「新たなお墓を見つけること」

株式会社鎌倉新書

超高齢社会を背景に需要が高まる「終活」に関するさまざまなサービスを提供する株式会社鎌倉新書(東京都中央区、代表取締役社長:小林 史生、東証プライム:6184、以下:当社)が運営する日本最大級のお墓の情報サイト「いいお墓」は、2024年1月に実施した「第3回 改葬・墓じまいに関する実態調査(2024年)」の調査結果を発表しました。
URL:https://guide.e-ohaka.com/tomb-condition/survey_hakajimai_2024/

実施の背景

当社が運営する日本最大級のお墓に関するポータルサイト「いいお墓」は、お墓の購入を検討している方に、適切な霊園・石材店をご紹介しており、その実績は年間約7万7,000件以上になります(2024年1月時点)。日々お墓に関するご相談を承る中で、「お墓購入の手順がわからない」、「自分たち家族にはどんなお墓が合うのか知りたい」、「自宅の近くにあるお墓を比較検討したい」などの声が寄せられています。
一方、近年増加傾向にあるのが改葬(*1)や墓じまい(*2)のご相談です。実際に厚生労働省の調査(*3)においても、2022年度の改葬件数が過去最大の15万件超となるなど、注目度が高くなっていることは明らかです。そうした中、お墓探しの専門家である当社ができることは、お客様センターやインターネットを介した質の高い情報の提供と、個々の状況に合わせた適切な提案です。これらを追求することで、お墓を通じた「家族のつながり」や「心のよりどころ」を創出するお手伝いをしたいと考えています。
今回は、「いいお墓」を利用し資料請求や霊園見学をされた方の実際の声を届けることで、これから改葬や墓じまいを検討されている方の一助となればと思い、本調査を実施するに至りました。
*1*2「改葬」はお墓の引っ越しのことで、「墓じまい」はお墓を閉じること意味します。
*3厚生労働省「令和4年度衛生行政報告例」より

調査の概要

調査名 :墓じまいに関する実態調査(2024年)
調査期間:2024年1月12日(金)~1月19日(金)
調査対象:2022年10月~2023年9月に当社の「いいお墓」を経由して資料請求ならびに霊園見学をしたユーザーのうち、改葬・墓じまいを「検討したことがある(している)」または「実施したことがある(している)」と回答したユーザー
調査方法:インターネット調査
有効回答数:533件
(内 訳):改葬・墓じまいを過去に検討したことがある…76件
      改葬・墓じまいを現在検討している…201件
      改葬・墓じまいを現在実施している…48件
      改葬・墓じまいを実施したことがある…208件

*回答結果(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値が100%にならない場合があります。
*「いいお墓」経由でお墓を購入した方にアンケートを送付し、回答結果を集計しています。

調査トピックス

  1. 検討理由で最も多いのは「お墓が遠方にあること」次いで「継承者がいないこと」
  2. 実施費用は「31万円~70万円」が最多、しかし価格帯は幅広いという結果に
  3. 遺骨の引っ越し(改葬)先は継承者不要の選択肢が人気
  4. 改葬・墓じまいをする中で大変だったこと第一位は「遺骨の引越し先(改葬先)選び」第二位は「役所手続き」第三位は「解体業者選び」
  5. 改葬・墓じまいをやめた人に聞いた「墓じまいをやめた理由」第一位は「解体費用が高すぎた」二位同率で「親戚から理解を得られなかった」「手続きがめんどうだった」

調査結果

墓じまいの検討理由で最も多いのは「お墓が遠方にあること」次いで「継承者がいないこと」

墓じまい

墓じまいの検討経験または実施経験があるユーザーに、「なぜ墓じまいを検討したか」という質問したところ、最も多かった理由は「お墓が遠方にある」で、次いで「お墓の継承者がいない」という理由でした。特に「お墓が遠方にある」と答えたユーザーは54.2%と過半数を超える結果になりました。
一方、「継承したくない」と回答したユーザーは全体の10%未満と少ない人数であり、心情的なネックというより「遠距離」及び「継承者不在」といった物理的なネックが検討の起因となっていることがわかりました。
また、これらの検討理由からは、都市化や少子化、核家族化などの社会背景も読み取ることができます。こういった社会構造は一朝一夕に変わるものではなく、したがって、今後も改葬・墓じまいは増加するのではないかと予測されます。

実施費用は「31万円~70万円」が最多、しかし費用帯は幅広いという結果に

墓じまい

実際に改葬・墓じまいをした(している)ユーザーに実施費用について質問したところ「31万円~70万円」と回答したユーザーが24.2%で最多となりました。
しかし、その他の費用帯を回答したユーザーもそれぞれ15%以上おり、実際はかなり幅広い費用帯であることがわかります。
墓石を撤去する費用は、1㎡あたり10万円〜15万円程度かかるといわれているため、一般的には墓地の広さに比例して費用がかかります。

また、墓じまいをした後の遺骨の引越し(改葬)先については後述のとおり、散骨や手元供養、合葬墓や樹木葬、納骨堂など様々な選択肢があり、こちらもそれぞれ費用が異なります。
今回の質問に関しては、実施費用の総額をユーザーに質問しています。墓じまいを検討する際には墓石の撤去費用と遺骨の納骨費用(散骨や手元供養も含め)の合計費用を考慮した検討が必要となります。

遺骨の引っ越し(改葬)先は継承者不要の選択肢が人気

墓じまい

先述のとおり、墓じまい後の選択肢は多岐に渡りますが、実際に墓じまい後の遺骨の引っ越し(改葬)先を伺った質問では、最も多く回答されたのは「合祀墓・合葬墓」で30.9%でした。
しかし、「樹木葬」23.4%、「一般墓」22.3%とその他の選択肢にも一定数の回答者がおり、全体としては回答が割れる結果となりました。

ただ一方で「継承者の要不要」という視点でこの回答を見てみると、一般的に継承者がいらないことが多い「合祀墓・合葬墓」「樹木葬」「納骨堂」の合計が71.5%となることから、改めて「継承者不要」のお墓が多くの方に選ばれる結果となりました。

改葬・墓じまいをする中で大変だったこと第一位は「遺骨の引越し(改葬)先選び」第二位は「役所手続き」第三位は「解体業者選び」

墓じまい

実際に「改葬・墓じまいをする中で大変だったこと」を伺った質問では、43.4%の人が「遺骨の引っ越し(改葬)先選び」と回答しています。
そもそも、お墓探しの一般的な流れでは、資料請求などの情報収集、現地見学、最終確認と契約、引き渡しなどがありますが、場合によっては墓石のデザインの打ち合わせなどもあり、墓じまいの手続きや実施も加えると、かなり多くのプロセスが発生するため、負担感が強く感じられたのではないかと思われます。
また、次点で31.6%の人が大変だったと回答した「役所手続き」では、「改葬元の墓地がある市区町村の役所」と「改葬元の墓地」、「改葬先の墓地がある区町村の役所」と「改葬先の墓地」の4箇所それぞれで、手続きが発生するため、より大変に感じられたのではないかと考えられます。特に「改葬元がある市区町村」の役所で提出する「改葬許可申請書」は、一般的には埋葬されている方1人につき1枚取得し記入する必要があります(*4)。先祖代々の方が眠るお墓だと、氏名・本籍・住所・性別・死亡年月日などの必要項目がわからないことや、何人が埋葬されているかわからないことなどもあり、そういった場合にはより負担が大きくなることが予想されます。
*4 複数の方を同時に申請できる場合もあります。

改葬・墓じまいをやめた人に聞いた「墓じまいをやめた理由」第一位は「解体費用が高すぎた」二位同率で「親戚から理解を得られなかった」「手続きがめんどうだった」

墓じまい

「過去に改葬・墓じまいを検討した」という人に「改葬・墓じまいをやめた理由」を伺ったところ、第一位は「解体費用が高すぎた」が26.3%、二位は「親戚から理解を得られなかった」「手続きがめんどうだった」が同率で21.1%という回答になりました。
先に述べたように一般的に墓石の撤去費用の相場は、1㎡あたり10万円〜15万円程度と言われていますが、地域や施工方法によっても費用は変動します。そのため、費用相場よりも高額な解体撤去費用を請求されることもあります。実際、当社のユーザーからも「一度、石材店に声をかけてしまったので、断りづらくなり高額な撤去費用を支払ってしまった」というご相談をいただいたこともあります。事前に複数の石材店に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。

まとめ

今回の改葬・墓じまいの調査では、都市化や少子化、核家族化などの社会背景を感じられる結果となりました。特に「継承者がいないこと」については、今回の調査だけではなく、当社が毎年実施している「お墓の消費者全国実態調査」においても「継承者不要」のお墓が人気となっていることから、近年のお墓事情の変化に大きく影響していることがわかりました。
当社が運営する日本最大級のお墓情報サイト「いいお墓」にも、「先祖代々のお墓を、今自分が住んでいる地域に引っ越したい」「子どもに迷惑をかけないように、自分の代で墓じまいを考えている」などの相談が日々寄せられています。こういった声を受けて、当社では「墓じまい一括見積もり(*5)」を提供しております。調査の中でも、改葬・墓じまいの経験者が負担と感じているものに「遺骨の引越し(改葬)先選び」「役所手続き」「解体業者選び」などが挙げられましたが、こういったお悩みに沿ったご提案をさせていただきます。お墓に関する悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
*5 特設サイト:https://www.e-ohaka.com/hakajimai/

回答者について

墓じまい

「墓じまい一括見積もり」とは

日本最大級のお墓探しサイト「いいお墓」が運営するユーザーの要望に合わせた最適な墓じまい業者を紹介するサービスです。各種お手続きを代行できる墓じまい業者をご紹介します(※一部地域を除く)。役所での「改葬許可証」などの申請手続き、石材店との調整・交渉、お寺との離檀の交渉も代行いたします。また、墓じまい後の納骨先もご提案が可能です。
特設サイト:https://www.e-ohaka.com/hakajimai/
見積もりフォーム:https://www.e-ohaka.com/regist_hakajimai/

鎌倉新書について

鎌倉新書

会社名  :株式会社鎌倉新書

1984年創業の日本の高齢社会に向けた「終活」をテーマに出版やインターネット事業を行う東証プライム上場企業です。「介護施設探し」「相続の準備や手続き」「生前の整理や片づけ」「葬儀の準備」「仏壇」「お墓選び」をはじめとした多数のWEBメディアを運営しており、お客様センター等を通しての相談・情報提供も行っております。高齢社会がますます進展していく中で、多くの人々の希望や課題の解決をお手伝いすることで明るく前向きな社会づくりに貢献してまいります。

設立   :1984年4月17日
市場区分 :東京証券取引所プライム市場(証券コード:6184)
本社所在地:東京都中央区京橋2丁目14-1 兼松ビルディング3階
代表者  :代表取締役社長COO 小林 史生
資本金  :10億5,748万円(2024年1月31日現在)
URL   :https://www.kamakura-net.co.jp/

鎌倉新書(グループ企業含む)が運営する主なサービス

鎌倉新書

▼インターネットサービス
いい葬儀  :https://www.e-sogi.com/
いいお墓  :https://www.e-ohaka.com/
いい仏壇  :https://www.e-butsudan.com/
お別れ会プロデュースStory:https://e-stories.jp/
いい相続  :https://www.i-sozoku.com/
わたしの死後手続き:https://watashigo.com/
いいお坊さん:https://www.e-sogi.com/support/religious/
いい介護  :https://e-nursingcare.com/
相続不動産サポート:https://i-fudosan.com
安心できる遺品整理:https://www.i-seri.com/
シニアと家族の相談室:https://shukatsu.life/

▼出版・発刊物
月刊『終活』: https://butsuji.net/

▼グループ企業
株式会社ハウスボートクラブ:https://hbclub.co.jp/
株式会社エイジプラス:https://ageplus.jp/

PR TIMESより転載

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