『母の日参り』、経験率2~3割も今後の意向は倍増傾向に  日本香堂「母の日のご供養に関する意識・実態調査」

日本香堂

薫香製造・販売最大手の日本香堂(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小仲正克)では、今年の「母の日」(5月14日)を前に、全国の40代以上の男女生活者758名を対象とした「母の日のご供養に関する意識・実態調査」を実施いたしました。
これは、当社が広く社会に呼びかける「母の日」のご供養習慣、『母の日参り』に関する知見の収集を本来の目的としていますが、今年は日本に「母の日」が制定されて70年と言われ、この記念日の意味をあらためて見つめ直すにふさわしい節目と考えられることから、調査結果の一部を公表するものです。

母の日参り イメージ画像 
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■調査概要
≪調査内容≫ 母の日のご供養に関する意識・実態調査
≪調査地域≫ 全国
≪調査対象≫ 40代以上の男女
≪調査方法≫ インターネット調査
≪調査期間≫ 2017年3月28日(火)~3月30日(木)
≪有効回答数≫回収標本1,032サンプルに対して「最近1年間の墓参経験者」をスクリーニング条件として、758サンプルの有効回答を得た(出現率:73.4%)

■知れば共感!「母の日」のはじまりと『母の日参り』。
 「母の日」卒業世代が求める、記念日の新たな価値。
現在の我が国では母親への日頃の感謝を表す“ギフト記念日”として定着をみる「母の日」ですが、その起源は100余年前のアメリカで亡き母を偲ぶ一人の女性の呼びかけであったと言われます。
そのエピソードを紹介した文章を提示し、「母の日の由来を以前から知っていた」か伺ったところ、ご存じの方は4人に1人(24.7%)の少数派であり、実母または義母を亡くされている<当事者>層の方でも3割(30.1%)にとどまるものでした。
しかしながら、同文の読後感においては「深い感銘を覚える」56.5%(当事者層:60.0%)、「供養にふさわしい記念日だと思う」54.6%(同58.1%)という、多くの方から共感・賛同の声が寄せられました。

≪参考:「母の日」のはじまり≫
http://www.nipponkodo.co.jp/inori/mother/

当社では、そんな記念日の由来に心を合わせるように、母親を見送られ「母の日」卒業を余儀なくされた方々が<モノ>に代わって<祈り>を贈る新たな感謝の表し方を、『母の日参り』の呼び名をもって、2009年より社会への発信に努めてまいりました。

この『母の日参り』という呼称がどこまで浸透しているのか ― 残念ながら全体の認知率はいまだ1割弱(9.0%)、<当事者>層でも11.0%という低い水準でした。
その一方、「語感に好意を覚える」35.8%(当事者層:39.2%)、「『母の日参り』が広まるのは社会にとって良いことだと思う」42.6%(同45.4%)と、印象と内容については一定以上の評価をいただく結果となりました。

「母の日」の由来と『母の日参り』いずれも認知の壁に阻まれている現状ですが、その受容性については共に高いポテンシャルが認められます。
そこには、<先祖供養>の伝統・慣習から<身近な故人>への思慕へと重心を移しつつある現代人の「供養意識」の変化が窺われ、『母の日参り』はまさにパーソナルな祈りのニーズを起動させやすい機会提案であるとの意を強くする次第です。
また近年は『母の日参り』の普及取組みに対して業界の垣根を越えた賛同と参画の輪が広がり、これまで以上に生活者接点の拡大が見込まれることから、認知向上に伴って「母の日」卒業後の記念日の新たな価値として長寿社会に広く受け容れられていくものと期待されます。

■墓参・供花・供物・お線香…「母の日」卒業後の
 “2人に1人”が今後の『母の日参り』に強い意向。
次に「母の日」を心にとめたご供養習慣はこれからどのような広がりを見せていくかを調べました。調査では「墓参」をはじめ、亡き母に<祈り>を贈る様々な供養行為に関するこれまでの経験と今後の実践意向を、実母または義母を亡くされている<当事者>層の方に伺ってみました。
「母の日」の供養経験では、亡き母の「お墓参りに行く」17.2%、位牌や遺影に「お花を供える」27.2%、「故人の好物を供える」25.9%、「お線香をあげる」29.7%と、既に2~3割の方が行ったことがあると回答され、「身内で集まり思い出話をする」14.1%と法要に近い行為さえ見てとれます。
さらに今後の意向となれば、「墓参」47.1%、「供花」54.8%、「お供物」54.4%、「お線香」57.7%と、“2人に1人”の高水準に、「身内の集まり」でも4割に近く(38.4%)、いずれも経験率から一気に倍増という結果を得ました。

これらは当然、調査への一連の回答を通して『母の日参り』への理解が深められたゆえの実践意向と解釈すべきですが、『母の日参り』への社会的気運が盛り上がればこれほど多くの方が“自分ゴト”として受けとめ、暮らしの歳時記のひとつに加えられるであろう可能性を示唆しています。

■『母の日参り』とは
少子高齢化社会にあって<実母存命>人口が減少する一方、<実母死別>人口が増え続ける局面を迎え【図4・5】、幼少期より「母の日」の贈答文化に馴れ親しんだ世代で「対象喪失」の未充足感が広がりつつあるのでは、とのインサイトから彼等のメンタリティに応え得る新たな価値提案として、当社が『母の日参り』を呼びかけてから、今年で9年目になります。

この間、当社の取組みに対して賛意を表明し、普及活動を共にする企業・団体との連携の輪が徐々に広がり、今では供養関連業界にとどまらず花卉関連、和菓子業界、流通業界まで10社に及ぶパートナーシップへと発展を遂げています。

また『母の日参り』の講演会を通じた尾木直樹先生(教授・教育評論家/愛称:尾木ママ)とのご縁から、『子ども達の「供養経験」と「やさしさ」の関係性』を実証した共同調査の成果も生まれました。

≪参考:『子ども達の「供養経験」と「やさしさ」の関係性』調査レポート≫
http://www.nipponkodo.co.jp/blog/wp/wp-content/uploads/2015/09/8bfc5ffbef190a75752ec2b8149fa8c0.pdf

今回の調査結果から、亡き母を偲ぶ想いに始まった「母の日」本来の姿にも重なる『母の日参り』の美風を長寿社会の我が国に広めていくことは、制定から70年を経たこの記念日の新たな展望を拓くものとの信を一層強め、当社では今後ともパートナー各社と手を携えて『母の日参り』普及提案に力を注いでまいります。

@prssより転載

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