株式会社メモリアルアートの大野屋
大野屋では、石材の選定から彫刻などの加工に至るまで、また、墓所の基礎工事から建墓までの全ての工程において、高度な技術と豊富な専門知識を持つお墓づくりのプロたちが心を込めて取り組んでいます。長年にわたるお客様からの信頼の積み重ねで、累計施工数は28万件を超えています(2019年9月現在)。
◆墓石デザイナーのご紹介◆~お客様の想いを形にするお墓デザインのプロフェッショナル~
墓石といっても、その形には様々なものがあります。一般的な和型・洋型から、五輪塔・大名墓などの特殊型といわれるものもあり、近年では、より個性的な形の「デザイン墓石」の人気が高まってきています。大野屋には、石碑や外柵の形などをお客様のご希望に沿って創り上げていく「墓石デザイナー」が計6名(うち女性が2名)在籍しております。営業担当と熟練した技術を有する墓石デザイナーが二人三脚でお客様の想いを丁寧に伺い、想いを形にしたお墓づくりのお手伝いをしております。イメージを墓石に表現するデザイナーが、デザイン案の提案から、石材の選定、設計データの作成など、プロの視点から詳細にわたり、お手伝いいたします。
今回は、業界でも珍しい女性墓石デザイナーとして、数々のデザイン墓石の施工を担当してきた芦田あさみ(歴14年)と、新卒社員としては初、女性デザイナーとしては20年ぶりの墓石デザイナー抜擢となった本沢優実が、大野屋のお墓づくりのこだわりについて詳しく解説します。
――“墓石デザイン“という概念は、いつ頃から生まれたのでしょうか?
<芦田>
私が入社した当時の約20年前は「墓石デザイン」や「墓石デザイナー」という言葉は一般的ではありませんでしたが、大野屋がお客様の「もっと自分らしいお墓をつくりたい」という想いにお応えする形で生まれたのだと思います。そもそもお墓は「和型」「洋型」の2種類が主で、それ以外の形を作るという考え方があまり一般的でなかったというのもあります。
――大野屋のお墓づくりで、特徴的なことはどういったことでしょうか。
<芦田>
石の販売を手掛ける会社に設計部門があることが、とても珍しいと言えます。通常は小売店が依頼し、加工メーカーや商社が設計を行うという仕組みが多いのですが、大野屋は「自社品質」を重視し、販売、品質管理、デザイン、施工もすべて自社で行うという革新的な考え方を生み出しました。また、品質管理の厳しさには定評があります。
高い製品基準を保つために、石の入荷、彫刻、加工、現場での据え付け、そして完成後まですべての工程で墓石の色むら、カケなど石の状態はじめ、採寸のズレ、磨きなど細部にわたりまで厳しい検品体制によりチェックしています。
――墓石業界の変化をどうお感じになりますか?
<芦田>
圧倒的にデザイン墓が増えました。また、私が入社したばかりの頃は外柵も決まりきった形ばかりでした。霊園の規定により、サイズやデザインがしっかりと決められていたものが、近年ではよりオリジナリティが光る自由な形を霊園側が徐々に取り入れるように変化してきています。
大野屋では、霊園と協力して新規区画の開発段階から霊園規定のデザインをご提案する場合もあります。また、バリアフリー型のデザインのご要望も増えてきています。
――墓石業界、墓石デザインの業界で女性はどのような存在ですか
<芦田>
石の業界はもともと男性中心の業界と言われてきましたが、私が所属する大野屋の工事部にはデザイナー以外にも女性が多く活躍しています。
――「女性だからできること」ということもあるのでしょうか?
<芦田>
私自身が女性なので、女性のお客様で特にお墓に対する想いが強い方からご指名を受けることがあります。
また、入間メモリアルパークでは、霊園の女性スタッフが現場でお墓参りをされるお客様と接する中で知ったお客様の様子やお困りごとなどを反映した商品企画を行うなど、女性ならではの細やかな目線や感性を生かした商品展開も増えてきています。
――本沢さんの大野屋入社のきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
<本沢>
通っていた学校に求人が来ており、興味を持ちました。もともと月に1回のペースでお墓参りに行く習慣があり、私生活でもお墓に関りがあったので「これは何かの縁かもしれない!」と思い、履歴書を送ったのがきっかけです。
――本沢さんの現在の業務内容を教えてください
<本沢>
墓石デザインの基礎を学びながら主に図面づくりをしています。時折、デザイン墓のデザイン案を考えさせて頂いたり、CG画像を作成することもあります。
<芦田>
図面作成を中心に指導しています。協力いただく加工メーカーさんに図面を渡す際に、それが正しい図面であっても「相手に伝わる図面」でなければ不十分ですので、多くの数をこなしてその感覚をつかんでほしいと思っています。
――墓石デザイナーに必要な素質を教えてください
<芦田>
まずはデザインが好きなこと。そして、想いをくみ取る力でしょうか。営業と二人三脚で行う仕事なので、お客様の想いをヒアリングしてきた営業の言葉をきちんと聞き取り、咀嚼する能力が重要です。また、想いが強すぎてもすべてデザインに反映できるわけではないので、構造上の問題や全体のデザインのバランスを見ながらこちらから敢えて引き算の提案をする姿勢も大切です。
――本沢さんにはどのような墓石デザイナーを目指して欲しいですか?
<芦田>
何世代にもわたって愛される、「拠り所」となるようなお墓を作れるデザイナーになってほしいです。お客様から「この人に作ってもらいたい」と指名をもらったり、身近なところだと営業スタッフから「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるといいですね。
――本沢さんはどのような墓石デザイナーになりたいですか?
<本沢>
お客さまがより良く、前向きに生きられるような「拠り所の一つ」となれるお墓を作り出す墓石デザイナーになりたいです。
また、良い意味で墓石に捉われず、様々な供養の価値観を提供していきたいと考えています。
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◆お墓づくり基本的な流れ◆
①石材の加工・検品
国産を中心とした良質な石材を採石し、技術力の高い提携加工場にて、切削・加工を行います。原石についての検品はもちろん、切削・加工についても厳しい検品を行い、基準を満たしたものだけをご提供しています。
加工した墓石の寸法をはじめとして、大野屋独自のチェックリストに基づき、専門のスタッフが細部にわたり細かく検品します。
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②彫刻・仕上げ
最新のCADシステムを駆使して彫刻原稿を作成し、大型プリンターで実寸大の反射原稿を出力。その反射原稿を用いて、熟練した職人が細心の注意を払い、心を込めて文字や絵柄を彫刻していきます。彫刻の完了後には仕上がりを含めた最終的な検品を行います。
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③基礎工事・建墓
墓石が出来上がったら、該当の墓所の所定の区画で基礎工事から建墓までを行います。緻密に寸法を計測し、鉄筋を組み、コンクリートを流し込みます。外柵の工事を行い、区画内の整備が完成した時点で、墓石を組み上げます。工事完了後、お客様に最終確認していただきます。
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★お墓づくりの工程を動画でもご紹介しております★
多種多様なイメージが世界に一つのデザイン墓石に~大野屋の「墓石大賞」受賞作品ギャラリー~
◆「墓石大賞」とは◆
「墓石大賞」は、お墓をさがそうとしている方のためのガイドブック「霊園ガイド」(発行:六月書房)が、バランス・美観に優れ、先祖供養の心が感じられる墓石を選ぶ賞で、デザイン墓石を施工する石材店の努力を讃え、墓石文化の高揚・発展に寄与することを目的とするものです。大野屋は2018年までに28回の受賞を果たしています。
<過去の受賞墓石>
■「第30回墓石大賞」受賞(奥多摩霊園)
生前墓であり、施主様がキリスト教徒であることから、デザインを進めていくうちに神殿に舞い降りた天使のイメージにたどり着きました。石碑は神殿の柱を表現しており、「神殿に天使を配置したい」というお客様のご要望を反映しています。
天使のレリーフは、音楽を奏でる天使で、お墓に刻んだ「TO THE WORLD OF LIGHT(光の国へ)」という文字には、光の方向を向くことで人生を前向きに進みたい、という施主様の思いを込めています。
■「第29回墓石大賞」受賞(千葉東政令メモリアルパーク)
キリスト教徒のお墓と言うことで、奥様の選んだ聖書の言葉と十字架、百合の花のモチーフを墓石にあしらっています。また、物理学を勉強された施主様のご希望で、墓石の台座に物理記号を彫り込みました。決して派手ではありませんが、特徴的なフォルムと棹石の凹凸や組み合わせる石材の配色で、小さいながらも存在感のある石碑になっています。
■「第28回墓石大賞」受賞(都立多磨霊園、狭山湖畔霊園、奥多摩霊園)
第28回墓石大賞では、全5作品の入賞作品のうち、3つを大野屋の墓石が占めるという快挙を成し遂げました。お参りに来た人を両手を広げて暖かく抱くような斬新なデザインのお墓(写真左)、瀟洒(しょうしゃ)な日本家屋を連想させる端正な美しさが特徴のお墓(写真中央)、「大自然の中で自然と共にあるお墓」をコンセプトにした生前墓(写真右)など、いずれも施主の想いをふんだんに盛り込んだ独自性の高いデザインが評価されました。
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メモリアルアートの大野屋は、1939年に石材店として創業以来80年にわたり、
お葬式、お墓、手元供養、無料仏事相談など、仏事に関する総合サービスを提供しています。
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