近年の葬儀業界では、ライフエンディング領域全般を事業範囲と捉える傾向があるようで、葬儀以外のサービスに注力する葬儀社様も増加傾向にあります。
そうした状況の中、葬儀のアフターサービスの一環として、相続に関する相談ができるサービスを提供する葬儀社様が増えているようです。
ご遺族様は、大切な人を亡くし、失意の中でさまざまな続きをしなければいけません。しかし、いざ専門家に依頼しようと思っても、これまで税理士や司法書士などと縁を持ったことがないという方も多いようです。
そんなとき、不安に寄り添い、葬儀をサポートしてくれた葬儀社様が提案する相続相談は、安心できるサービスといえるでしょう。
しかしサービスの訴求方法によっては、かえってご遺族様に不安を感じさせてしまい、利用のハードルが高くなってしまう可能性がありますので、同業他社の取り組みも気になるところではないでしょうか?
そこで本記事では、相続関連のサービスについて具体的に提示している葬儀社様を紹介します。
ご遺族様がより利用しやすいサービスを提供するための参考になれば幸いです。
葬儀社様の相続サービスの概要
ご葬儀を済ませたご遺族様は、さまざまな行政手続きや保険金の申請など、息つく間もなく対応に追われることになります。
しかも手続きの大半には期限が定められているため、可能な限り早めの対応が必要です。
その中でも、必要となる書類が多く手続きも煩雑な相続は、特に精神的負担が大きい作業といえるでしょう。
そんなご遺族様に対し、葬儀のアフターサポートの一環として増えているのが相続サービスです。
サービスの範囲や料金は葬儀社様によって異なりますが、提携する税理士や司法書士など、相続に強い専門家への紹介が中心になっていることが多いようです。
相続の手続きの流れ
被相続人(故人)が亡くなると、相続が発生します。相続人(相続財産を受け継ぐ人)は、相続に関する手続きが必要になります。
その多くは期限があり、概ね以下のような流れになります。