全国に設置された消費生活センター、および国民生活センターには「葬儀」「お墓」関連の相談が数多く寄せられています。
特に葬儀については、2000年に年間164件だった相談件数は増加を続け、ここ数年は700件ほどで推移している状況です。
商品やサービスに不満を持った顧客のうち、実際に不満を申し立てる方は約4%といわれています。
であれば、わざわざ消費者センター・国民生活センターに連絡して相談を行う方は一握りで、実際には何倍もの方が不満を抱えていると考えられます。
参照:NPO法人 顧客ロイヤルティ協会「Goodmanの法則」
そういった点を考慮すると、葬儀・お墓について、国民生活センターに寄せられた消費者のリアルな声は、各葬祭事業者・墓石事業者様にとって問題解決のカギとなる重要な資料です。
そこで本記事では、国民生活センターの仕組みや役割、葬儀・お墓に関する相談内容について解説します。
実際の相談例も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
国民生活センターの葬儀・お墓のクレームや相談 過去10年分を収集
各地の消費者生活センターや国民生活センターには、葬儀やお墓に関する苦情や相談が数多く寄せられています。そうした消費者の生の声を整理・分類し、分かりやすくカテゴリ...
目次
- 国民生活センター(PIO-NET)とは
- 国民生活センターの役割
- 国民生活センターの仕組み
- PIO-NETに寄せられた葬儀・お墓に関する消費者の声
- 葬儀・お墓についてPIO-NETに寄せられた相談件数
- PIO-NETに登録された相談実例
- 希望と異なる葬儀での高額請求
- 見積もりを出さない葬儀社
- 説明が不十分で見積書に金額の記載がない
- お墓の引っ越しで高額な離壇料の請求
- 葬儀社・墓石販売業者側ができること
- PIO-NETのデータからみた葬儀業界の問題点
- 契約および解約について
- 価格・料金について
- 販売方法について
- 問題を放置した場合に起きること
- まとめ