葬儀社

IR情報から読み解く 葬儀企業研究 ~過去3期の会館数の推移と売上~  Vol.1:平安レイサービス

投稿日:2019年2月10日 更新日:

事業概要

平安レイサービスは、冠婚事業、葬祭事業、互助会事業、介護事業、その他物流事業を行っている。

葬祭事業は、神奈川県及び東京都に「湘和会堂」、神奈川県に「カルチャーBONDS」「湘和礼殯館」「湘和会館」「エンディングプレイス」を有し、一般個人、互助会加入者、法人向けに葬祭にかかる各種サービス(個人葬、社葬等)の施工を行っている。

県内及び近隣県の葬祭事業者とパートナーシップ契約(周辺同業他社との当社施設利用協定に基づく契約)の締結や、葬儀の小規模化に対応したノウハウを中心としたフランチャイズパッケージの加盟店の募集も実施。

売上構成比率 ※第49期より

売上構成比率は葬祭事業で84.56%を占め、冠婚事業で4.55%、介護事業10.86%、互助会とその他で0.03%と、葬祭事業を中核に事業を展開している。

第47期(2015年4月1日~2016年3月31日)
第48期(2016年4月1日~2017年3月31日)
第49期(2017年4月1日~2018年3月31日)
の有価証券報告書より下記項目を調査いたしました。

従業員数、葬祭事業従業員数、平均年齢、平均勤続年数、平均年収

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決算年月日201633120173312018331
従業員数(単独)154153157
従業員数(連結)222221222
葬祭事業従業員数(単独)103104107
葬祭事業従業員数(連結)122125126
平均年齢(単独)437カ月418カ月418カ月
平均勤続年数(単独)119カ月128カ月131カ月
平均年収(単独)604万円604万円602万円

※平均年収の千円以下は切り捨てております。

葬祭事業の売上と利益

(単位:千円)

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決算年月日201633120173312018331
売上高8,055,530 前期比0.6%増加8,740,928 前期比8.5%増加8,469,858 前期比3.1%減少
営業利益2,337,011 前期比2.3%増加2,623,461 前期比12.3%増加2,454,479 前期比6.4%減少

第47期、第48期は主要エリアの死亡人口は前期と比べ増加し、シェア率も上昇したため、施工件数は増加。葬儀一件の単価は会葬者数減少等の影響で前期に比べ減少したが、売上は増加。新規出店の費用は増加したものの利益を伸ばしている。

49期は葬儀一件単価減少の影響により売上が減少、経費面で時給制社員の待遇改善の影響や新規出店による費用が発生したこともあり、利益は前期比6.4%減少している。一方で施工数は

会館数の推移

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決算年月日201633120173312018331
神奈川県小田原市666
神奈川県藤沢市555
神奈川県茅ヶ崎市445
神奈川県平塚市333
神奈川県伊勢原市222
神奈川県秦野市223
神奈川県相模原市222
神奈川県鎌倉市122
神奈川県厚木市111
神奈川県その他233
東京都町田市111
会館数合計293133

第47期
2015年11月小規模葬儀と安置の設備「エンディングプレイス鴨宮」を神奈川県小田原市鴨宮に開業。貸切型の家族葬専用式場として2016年2月「湘和会館大井」を神奈川県足柄上郡大井町、3月に「湘南会館国府」を神奈川県中郡大磯町国府本郷に開業。

第48期
2016年9月「湘和会堂寒川」を神奈川県高座郡寒川町に開業し、順調に施工件数を伸ばし、2017年2月に中小規模の葬儀にも対応可能な葬祭会館「湘和会堂手広」を神奈川県鎌倉市に開業。

第49期
2018年1月「湘和会堂松波」神奈川県茅ヶ崎市、3月にリビングタイプの小規模葬儀式場と、完全個室で安置にも対応した「エンディングプレイス秦野」神奈川県秦野市に開業。

1会館あたりの売上高と利益

(単位:千円)

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決算年月日201633120173312018331
1会館あたりの売上277,777 281,965 256,662
1会館あたりの利益80,587 84,628 74,378

設備の新築等

2018年9月神奈川県南足柄市、11月神奈川県藤沢市に葬儀式場の2拠点が完成予定。

経営環境・経営戦略

同社は、葬祭業界内の競走激化と、消費者の高齢化が進む中で社交的な交際範囲の縮小と伝統的な葬儀式に対する社会意識の変化による会葬者数の減少を予想。

葬祭事業の収益拡大戦略として、新規出店による営業エリアの拡大、顧客ニーズの変化に対応した既存店舗の再構築によるシェア率向上に努めている。

また、会葬者数減少等に起因する、葬儀一件単価の減少や顧客ニーズの多様化を踏まえた葬祭周辺売上の強化、商品構成・料金体系の整備、想いを形にする提案力の向上、高付加価値商品及びサービスのラインナップの充実にも注力する。

さらに、生産性向上戦略として、新規店舗は中小規模タイプに集中し、居抜き物件を採用するなど投資回収効率を重視した設備投資、ドミナントによる人材・物流の効率化、内製化によるコスト改善を行う。

具体的な取り組みについて

過去3期において、各期に新規会館を3~2拠点開業。同社主要エリアの死亡人口増加率が増加する中、順調に施工数を伸ばしている。

また、商品面では継続的に社内製作による故人を中心として惜別する「追悼壇」や生花を融合させた「追悼生花祭壇」、故人を生花で囲んで送る「花園」、あらゆる音楽ソースを忠実に再現する「オリジナル大型スピーカー」等のオリジナル商品の販売を強化。

さらに全施設で面前調理を実現可能にした出来立ての天ぷら等を提供する「消臭機能付きIHクッキングワゴン」で、職を通じてご家族と会葬者のふれあいの場を作る提案を実施している。

営業面では、インターネットを含む各種広告媒体を駆使し、より細やかな情報発信を定期的に行うなど、告知活動を強化。認知度向上や生前相談者数の増加を図るため、オリジナル商品を中心として提案型の施設見学会や内覧会を通じて営業活動を実施。

通常の葬祭イベントに比べて来館しやすい企画として、仏壇・墓地関連、相続相談などを中心とした「メモリアルフェア」を開催し、集客、周辺売上の増強に力を入れている。

教育面では独自の研修である不安や疑問を解くカウンセリングセールストーク研修を実施。さらに、潜在的な思いをオリジナル商品を通じて具現化するためのコンサルティングセールストーク研修も継続し、人材教育にも力を入れている。

第50期には、2018年9月神奈川県南足柄市、11月神奈川県藤沢市に葬儀式場の2拠点が完成予定。葬儀施工件数の増加を目指している。

参考URL
平安レイサービス http://www.heian-group.co.jp/top.html
◆葬儀・葬祭の湘和会堂(しょうわ) http://www.syouwa-kaidou.co.jp/

※会館数の推移と都道府県別死亡者数の推移比較について等、後日別の記事にてご紹介いたします。

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葬研(そうけん) 編集部

葬研(そうけん) 編集部

葬研(そうけん)編集部のメンバーが“価値ある葬儀施行を求める葬儀社のみかた”をコンセプトに、商材・サービス・動向等をお届けしていきます。

編集部では、加熱する市場に対する興味から業界・企業分析をおこなう者、身内の遺品整理で興味を抱いたきっかけで葬儀のニュース収集をおこなう者、情報の非対称性に疑問を抱いたきっかけから企業の比較をおこなう者等の葬儀に関連するメンバーが結集して作り上げています。

"ないものをつくる作業"が大半です。

記事には加筆・修正もあるかと思いますが、温かい目でみてもらえると幸いです。

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