納棺とは文字通りご遺体を棺に納める作業を指しますが、納棺までにはいくつかの手順があります。
人が亡くなってから棺に納められるまでの一連の流れを、その道のプロとしてすべて担うのが納棺師です。
故人の旅立ちの準備を整える作業は「納棺の儀」と呼ばれますが、遺族にとってもお別れ前に故人に触れる大切な時間となります。
そこで今回は「納棺の儀」を専門に扱う納棺師・納棺業者について詳しく解説します。
納棺師としての技術を学ぶ方法についても紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。
納棺師の給与体形と求人募集
納棺師の平均年収はおおむね300~400万円ほどとされていますが、地域や勤務形態によって給与は異なります。
「納棺の儀」の所要時間は60~90分ほどですので、正社員以外にパートやアルバイトでの勤務も可能です。
また葬儀全般に関わりたい方と、専業の納棺師として働きたい方では選ぶべき進路も違ってきます。
納棺師の進路
納棺師として働く場合、葬儀社社員の業務の一部として納棺を担当するか、納棺業者の社員として葬儀に派遣されて納棺のみに携わるかの2つの進路が想定されます。
葬儀社の社員であれば、葬儀に関する知識や経験を蓄えて昇進するに従い昇給も期待できますが、納棺業者で納棺業務だけを担当していては、大幅な昇給は期待できません。
しかしエンバーミング(遺体衛生保全)サービスを提供している納棺業者であれば、エンバーミング技術習得などで担当可能な業務を増やすことで、将来的な昇給も可能でしょう。
現在では納棺業者や葬儀社だけでなく、介護事業者や医療機関の求人も増えているため、以前に比べ活躍の場は広がっています。