葬儀社の業績・利益を調べる場合、帝国データバンク(TDB)か、商工リサーチ(TSR)、はたまた日経テレコンで調べるのが一般的ですが、いずれも有料です。
ちょっと知りたい、ざっくり今すぐ把握したい、
葬儀社の業績・利益の比較をしてみたい、そんな方に向けてまとめました。
今回は株式会社 岐阜冠婚葬祭互助会の現状について、貸借対照表をもとに分析いたします。
決算公告は上場企業の決算資料ほど詳細ではありませんが、事業の大まかな状況はつかめますので、ぜひ最後までご覧ください。
株式会社 岐阜冠婚葬祭互助会の概要
株式会社 岐阜冠婚葬祭互助会はアルファグループに所属し、岐阜県をおもな営業エリアとする冠婚葬祭事業者です。
岐阜県内で結婚式場2か所と「岐阜葬祭」「岐阜斎場」名義で葬儀ホール39か所を運営していました。
2024年7月1日に、同じアルファクラブグループに所属する「株式会社 レクストワン」 「株式会社 レクスト岐阜」の2社と統合され、新会社「アルファクラブ 株式会社」となり、屋号も「岐阜葬祭」に統一されています。
株式会社 岐阜冠婚葬祭互助会は「アルファクラブ東北 株式会社」の代表取締役社長 神田 貢典氏が就任していましたが、新会社でも引き続き神田氏が代表取締役社長を務めます。
会館名も「岐阜葬祭」「小さなお葬式」名義に統一されました。
新会社「アルファクラブ 株式会社」は2024年7月現在、岐阜県内で43か所の葬儀ホールを運営しています。
ただし今回の記事は、2023年6月期の決算公告をもとに分析をおこなうため、社名も統合前の「株式会社 岐阜冠婚葬祭互助会」のまま作成しています。
葬儀社の決算公告とは
決算公告はその会社が健全な経営を行っているかを確認できる計算書類となります。
以下に、決算公告についての簡単な概要を記載しました。
株式会社は定時株主総会の後に貸借対照表を公告する義務があり、その行為を決算公告と言います。
公告の方法は全部で3つあります。
- 官報に掲載
- 日刊新聞紙に掲載
- 電子公告(会社のウェブサイトに掲載)
決算公告は義務的な側面が強いですが、取引先や銀行に情報の開示を行うことで、自社の透明性や健全性を見せることができるという重要な側面も持ち合わせております。