墓石事業者の業界団体│墓地清掃士認定協会について解説

墓地清掃士認定協会 アイキャッチ

業界団体は、ある特定の業務に携わっている企業や個人を会員としている組織で、その多くは業界全体の発展や向上を目的として活動しているようです。
墓石業界にも、さまざまな団体があります。

近年、核家族化や少子化が進み価値観の変化もあって、古来よりおこなわれていた故人の葬送の方法が変わりつつあります。
墓石に対する考え方も同様で、供養の方法が多様化しており「墓石離れ」が進んでいます。

お墓があっても、さまざまな事情からお墓参りに行けない方が多いのが現状です。
そのためお墓参り代行やお墓清掃代行をおこなう「墓地清掃士」が注目されています。
「墓地清掃士」を育成しているのが墓地清掃士認定協会です。この記事では墓石関連の団体のひとつ、墓地清掃士認定協会についてご紹介します。

目次

墓地清掃士認定協会 概要

墓地清掃士認定協会 概要
出典:墓地清掃士認定協会

近年墓じまいが増え建墓数も減少していますが、お墓がある場合でも遠い場所にあったり、高齢のためお墓参りに行けない方が増えています。
お墓参りやお墓清掃代行の資格を持った「墓地清掃士」の需要が高まっています。

「墓地清掃士」はお墓についてのさまざまな知識がある専門家で、令和2年に認定が開始された民間資格です。墓地清掃士認定協会では受講講座を開催し、認定審査の結果合格者には「墓地清掃士認定書」を発行しています。

【名称】一般社団法人 墓地清掃士認定協会
【代表理事】石川 真吾
【所在地】福岡県福岡市城南区片江5丁目14-23-208
【公式HP】https://bochi-seisou.com/

墓地清掃士認定協会 活動理念

墓地清掃士認定協会 活動理念

墓地清掃士とはお墓の知識と清掃のしかたを身につけ、お墓参り代行やお墓清掃の代行をおこなう専門家です。

資格の受験者はおもに墓地清掃士の資格をとり、仕事にしようと考えている方が多いのですが、墓地清掃士には肝に銘じておかなければならない、もっとも重要なことがあります。
それは、お墓参り代行を依頼される方の気持ちを、大切にしなければならないということです。
家にとって大切なお墓の維持ができなくて依頼される方のことを考え、心を込めてお参りと清掃をすることが大切なのです。

墓地清掃士認定協会は、墓地清掃代行業の認知度を高め、日本で古来よりおこなわれてきたお墓参り文化を、次の世代まで引き継いでいく事をめざしています。
そんな墓地清掃士の育成に力を注いでいる同協会では、協会理念として「墓地清掃士を育成し、世の中のお墓を清潔に保つ」ことを掲げています。

墓地清掃士資格を取得する3つのメリット

墓地清掃士認定協会 墓地清掃士取得のメリット3つ

墓地清掃士の資格を取得すると、次のようなメリットがあります。

  1. 代行業務を通じてお客様から大変感謝されると共に、事業所としての評価が上がる
  2.  超高齢化に伴い、今後20年の急成長市場でリピート率が高い
  3. 資格の有無は集客の際、信頼度と安心感に違いがでる

出典:墓地清掃士認定協会

超高齢化社会である日本において、お墓があってもさまざまな理由でお墓参りに行けないことが増えています。
今後ますます高齢化が進むと予想され、お墓参りと清掃代行業の依頼も拡大すると予想されます。
お墓や墓地清掃の知識を身につけた「墓地清掃士」の資格があれば、顧客も安心して依頼できて感謝され、信頼も得られるでしょう。

お墓の意味と全国の墓地数

墓地清掃士認定協会 お墓の意味と墓地の数

お墓と聞いてどのようなことを思い浮かべ、どのような意味があると思われるでしょうか。
お墓の意味と、日本における墓地の数について考えたいと思います。

お墓の意味

お墓は亡くなられた方のご遺骨を納めるところという意味のほかに、次のような意味があると考えられます。

  • 先祖を祀り、敬い、感謝する場所
  • 自分が生を全うし、辿り着く場所
  • ご先祖様や思い出の家族と会える場所
  • 末永く子孫の繁栄を願う場所
  • 迷ったときに心を落ち着かせに行く場所
  • 良いも悪いも家族の身に起こった事を、ご先祖様に報告する場所

出典:墓地清掃士認定協会 お墓について

このほかにも様々な意味があると考えられますが、一般庶民がお墓と最初につながりを持ったのは、檀家制度であると言われています。
檀家制度は江戸時代にはじまり、幕府がキリシタンを禁止するために、人々が一定のお寺に所属する「寺請制度(てらうけせいど)」を設けました。

「寺請制度」を設けることにより、キリシタンではないとお寺が証明したのです。
人々はお寺の檀家になり葬式や法要をおこなってもらってお布施や寄付をし、お寺の経営に寄与しました。

全国の墓地数

日本の墓地の数は厚生労働省のデータによると、全国に約80万か所あり、このうちの60万か所以上は個人墓地です。
個人墓地が多い理由は次の2つが考えられます。

  1. 「墓地、埋葬等に関する法律」が昭和23年に施行されましたが、自治体名もしくは個人名でのみ墓地の許可をとることができました。
    現在ではお寺が墓地の許可をとる場合、宗教法人名義でとっていますが、法律が施行された当時は宗教法人法が制定されておらず、お寺の住職の名前で墓地の許可をとっていたようです。

  2. 厚生労働省の「墓地経営・管理の指針等について」により、現在では個人名義で墓地を新たに設置することはできません。
    墓地経営は地方公共団体や宗教法人、公益法人と決められています。

    しかし「墓地の新設に関する件」により条件が定められており、認められることもあります。
    山間部など近くに寺院墓地や霊園がなく、個人墓地を設置せざるを得ない場合などです。

認可事業所優良企業

墓地清掃士認定協会 認可事業所優良企業
出典:墓地清掃士認定協会 認可事業所優良企業

墓地清掃士の資格認定を受けた、協会認可優良事業所を2か所ご紹介します。
認可事業に登録するには、大変難しい審査に合格する必要があります。

協会初認可優良事業所
【名称】種市塗石商会
【所在地】栃木県小山市大字南飯田295番地139
【代表】新田 貢司
【公式HP】https://taneichi-tosekishokai.com

協会第二号認可優良事業所
【名称】スマイルライフ
【所在地】岡山県倉敷市児島上ノ町4-22-76
【代表】宮本 政臣
【公式HP】https://smilelife-okayama.com/

まとめ

本記事では、日本古来のお墓参りを次世代に引き継ぐことを目的に、お墓清掃の専門知識をもったプロフェッショナル「墓地清掃士」の育成に取り組んでいる業界団体「墓地清掃認定協会」について紹介しました。

近年の日本では核家族化や高齢化が進んでおり、お墓があっても場所が遠かったり高齢で身体の具合が思わしくなかったりといった理由から、お墓参りに行けない事例が増加しているようです。
こうした問題を解消し、ご先祖さまから受け継がれてきたお墓を守るために、お墓の知識と清掃方法を習得した「墓地清掃士」の必要性が高まっています。

石のお墓は、適切な管理をおこなえば長期の使用にも耐えられるため、子々孫々まで利用可能です。
近年では「墓じまい」という言葉を耳にしますが、お墓管理の専門技術をもった「墓地清掃士」を必要に応じて頼ることで、その必要もなくなるでしょう。

家にとって大切なお墓を、依頼者の気持ちに寄り添って作業する「墓地清掃士」は、今後も需要が拡大しそうです。

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