生活保護を受けている方が遺産相続をするとき、また故人が生活保護を受けていた場合、どのような問題が起きるのでしょうか。葬儀社の皆様は、ご遺族様から「生活保護を受給していても財産を相続できる?」「生活保護が止まってしまうのでは?」といった質問を受けることがあるかもしれません。
生活保護と相続の関係は複雑で、正しい知識がなければ思わぬトラブルにつながることもあります。例えば、相続した財産によってはご遺族様の生活保護が打ち切られる可能性があるのです。
この記事では、葬儀社の皆様がご遺族様の相談に適切に対応できるよう、生活保護と相続に関する基本的な知識をわかりやすく解説します。ご遺族様の将来に関わる大切な問題をサポートするための参考としてください。
目次
- 遺産相続が生活保護に与える影響
- 生活保護を受けていても財産を相続できる
- 生活保護を受けるための条件
- 生活保護が停止または廃止されることがある
- 生活保護の「停止」と「廃止」とは
- 停止と廃止の判断基準は明確でない
- 生活保護受給者が相続で注意すべきこと
- 生活保護が不正受給になることがある
- 原則、相続放棄はできない
- 故人様が生活保護を受けていた場合
- 生活保護を受給する権利は引き継げない
- 不正受給があった場合はご遺族様が返還する
- 「葬祭扶助制度」で葬儀費用が支給される
- 生活保護受給者の相続にかかわるサポート制度
- 成年後見制度の活用
- 身元保証等高齢者サポート事業
- 故人様の預貯金は通常通り相続できる
- まとめ