核家族化が進行した現在の日本において、各家庭におけるペットはもはや単なる愛玩動物という位置付けではなく、家族の一員と捉える方が多くなっているようです。
この流れを受け、ペットが亡くなったあとの「ペット葬儀サービス」も多様化しています。
ペットは安らぎや癒しを与えてくれる存在ですが、犬や猫といったペットの寿命は人にくらべて短いため、残念ながらペットを見送るが必ず訪れます。
亡くなったときに初めて愛犬・愛猫の弔い方を役所に相談したところ、ごみ処理課の管轄だと言われ心を痛めた方も多いことでしょう。
そこで本記事では、役所ではできないペットの手厚い弔いをおこなっている「ペット葬儀サービス」について、詳しく解説していきます。
なお記事後半では、主要なペット葬儀サービス事業者のうち5社を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
ペット葬儀サービスとは
ペット葬儀サービスとは、ペットが亡くなったときに、大切な家族として人間と同様の葬儀を提供してくれるサービスです。
ペット葬儀関連サービスには以下のようなものがあります。
- ペット葬儀場
- 動物霊園
- ペット永代供養
- ペット移動火葬車
- 仏具やメモリアルグッズの作成・販売
かつてペットの遺体は自宅の庭に埋葬するか、保健所に引き取ってもらう、もしくは廃棄物として処理してもらうしか選択肢がありませんでした。
しかしながら、ペットを家族と捉える飼い主様が増えてきたことや、都市化の進行に伴う住環境の変化などの影響により庭への埋葬が困難になったなどの背景から、ペットを専門とする葬儀サービスが普及しつつあります。
現在のところ、ペットの葬儀に関する法規制や明確なルールなどはありませんが、飼い主様それぞれのペットとの関わりに応じ、より個別化・細分化された多様なニーズに対応できるよう、ペット葬儀市場も拡大傾向にあるようです。
ペット葬の現状
はじめにペット葬儀の現状について、以下のポイントを軸に、グラフなどを交えながら詳しく解説いたします。
- ペット葬儀に対する意識
- ペット葬儀を実施した場所
- ペットの葬儀形式
- ペット葬儀の費用相場