CES2020の視察方法〜効率的な情報収集をするために〜

CES2020の全体像

約4000社が出展し、広大な敷地で開催されるCES会場を限られた時間の中で全てを見て回るのは不可能である。葬儀業界で大規模な展示会と言われるフューネラルビジネスフェアと比較すると約35倍の規模だ。この規模のイベントは参加経験がないうえに会場は非常に広く出展者も多いため、視察する分野を限定して見る必要があった。そこで、今回はシニアと関連性の高い企業の展示に限定をおこなった。

会場マップはコチラ

出展企業一覧はコチラ

フューネラルビジネス: 2019年実績
開催規模 :127社/242小間
来場者人数:11,829人

“出典: https://sogo-unicom.co.jp/pbs/fair/fbf/index.html”

エンディング産業展 : 2018年実績
開催規模:206社/281小間
来場者数:24,972名
“出典: http://ifcx.jp/doc/reward-item.pdf”

CES        : 2019年実績
開催規模:4500社/281小間
来場者数: 175,212名
“出典: https://www.jetro.go.jp/j-messe/tradefair/detail/105848”

 

限られた時間で効率良く見て回るために

まずはシニアに絞ったが、シニア業界は全世界で多数の企業が進出している。シニアに関連付けられるものとしてさらに絞り込みをおこなった。

シニアに関連付けられるものとして、次の3種に絞り込み視察することに決めた。

  • sleep tech
  • pet tech
  • Baby tech(Care tech)

一見してシニアビジネスと関連がないように思われるかもしれない。しかし、高齢者のライフスタイルにおいて、これら3つの内容で課題を抱えていたり、応用できる技術があったり、欠かせないものであることから、それらを中心とすることにした。また、中でもSleep=睡眠に関する技術的な改善は盛り上がっていることもあり、出展ブースがカテゴリとして分けられていた。

混み具合を考慮して小規模企業から大手企業への視察を試みる

来場者数が10万人を超えており、大手企業にはかなりの人数が集まる。そこで、他の来場者が真っ先に見にいくであろう大手企業は後回しにして小規模企業から視察を開始した。

目次

視察中に自身で混乱したこと

視察を進めていく中で3つの点で苦戦や混乱することが多かった。

(1)企業による出展商材の完成レベルの違い

国内の展示会では出展商材は次の3つが出品されているケースが多く、自身でもその様な固定概念があった。珍しいものでは、『コンセプトモデル』といったものもあるが、国内ではコンセプトモデルと分かる体裁での展示となっていた。

  • 既に完成された・販売可能なもの
  • 競合優位性が明確に伝えられるもの
  • 定量的な解説があるもの

しかし、CESの出展商材は次の3つを目的として、内容が異なる内容であった。

  • 販売実績がない
  • 試験機を持参でビジネスとして活用可能な事業もしくは協業可能な商材を探す
  • 国内での販売実績をもとに、国別の仕様に合わせた改修をおこない販売展開を模索する

(2)説明方法の差異と言語の違い

多数出展企業がある中で各社の説明方法を様々見ていくと、概ね5種類の方法があり、拙い英語を駆使しながらの情報収集は苦労した。

  • 実機を持ち込んだもの
  • 商材案内ビデオがあるもの
  • パンフレット配布
  • ノベルティ配布
  • 何もなし

各国の出展企業では、何かしらビジネスに発展するチャンスを掴むために白熱した口頭説明がおこなわれ会場は活気がある状況になっていた。

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