フューネラルビジネスフェア2024|イベント概要や見どころなど直前情報まとめ

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ライフエンディング領域に特化した総合展示会「フューネラルビジネスフェア2024」が、5月29日・30日の2日間にわたって、パシフィコ横浜で開催されます。
そこで本記事では「フューネラルビジネスフェア2024」のイベント概要や注目ポイント、直近の来場者数・出展社数の推移データなどを紹介いたします。

記事後半では出展カテゴリーを紹介するとともに、葬儀社様の課題解決に向けた動きについて解説しています。
参加予定の方はもちろん、予定が合わず会場に足を運べない方も、ぜひ最後までご覧ください。

目次

フューネラルビジネスフェア2024|イベント概要

フューネラルビジネスフェアでは、時勢に合わせたキャッチコピーが設定されており、2024年は『[葬儀新時代]への第一歩』となっています。
なお、2022年は『ポストコロナに向けた変革の針路』、2023年は『「新たな葬送のカタチ」へのアプローチ』のキャッチコピーが設定されていました。

2023年5月に新型コロナも5類相当に移行し、葬儀への参列者数や、通夜振る舞いや精進落としといった会食の開催頻度も、少しずつ回復傾向にあるようです。
そのため、葬祭ホールの新設や、最新技術を導入した新サービスの提供など、葬儀業界でも事業拡大の動きが活発化しています。

こうした状況において、ライフエンディング領域に特化したフューネラルビジネスフェアは、葬祭事業者様にヒントを与えてくれるイベントとなりそうです。

名 称フューネラルビジネスフェア2024
葬祭サービス・ライフエンディングサポートの総合展示会&シンポジウム
FUNERAL BUSINESS FAIR 2024
会 期2024年5月29日(水)10:00〜17:00
2024年5月30日(木・友引)10:00〜16:30
会 場パシフィコ横浜 展示ホールC・D
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
TEL.045-221-2155 (総合案内)
入場形式展示会入場無料(招待券配布・入場登録制)
同時開催フューネラルビジネスシンポジウム2024(アネックスホール)
出展企業プレゼンテーション(特設ステージ3か所)
フラワーデザイニング祭壇提案コーナー
特別テーマゾーン「模擬樹木葬」
後 援全日本葬祭業協同組合連合会
一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会
一般社団法人 全国霊柩自動車協会
全国石製品協同組合
全日本宗教用具協同組合
国際葬儀連盟(FIAT-IFTA)
主 催綜合ユニコム株式会社
月刊フューネラルビジネス
事務局フューネラルビジネスフェア2024綜合ユニコム株式会社 展示会事務局
〒104-0031 東京都中央区京橋2-10-2 ぬ利彦ビル南館6F
TEL.03-3563-0420(直通)/FAX.03-3564-2560

〇パシフィコ横浜 展示ホールC・Dまでのアクセス

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フューネラルビジネスフェア2024の会場となるパシフィコ横浜の最寄り駅は、横浜高速鉄道みなとみらい線の「みなとみらい駅」となります。
ただ「みなとみらい駅」から会場に向かうためには、建物内を通り抜ける必要があるため、初めて訪れる方にとっては少し分かりにくいかもしれません。

以下は、みなとみらい駅の中央改札口から、パシフィコ横浜 展示ホールC・Dまでの道のりを、動画にしたものです。

  1. 「中央改札」を出て左の「6番出口(クイーンズスクエア・パシフィコ横浜方面)」へ
  2. 「クイーンズスクエア横浜」のB3F、左手奥にある「長い赤のエスカレーター」で上へ
  3. さらに「短いエスカレーター」を乗り継ぎ、2Fへ
  4. メイン通路を左手に進み、陸橋(クイーンモール橋)を渡るとパシフィコ横浜に到着です
  5. 突き当りを左に進むと、右手に展示ホールの入り口が見えてきます
  6. 展示ホール内に入り、エスカレーターで1階に降りて直進した先が受付となります

〇フューネラルビジネスフェア2024会場マップと見どころ

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フューネラルビジネスフェア2024会場マップ

会場内には出展企業のブースが立ち並んでいるほか、3か所に設置された特設ステージでは、出展企業によるプレゼンテーション(参加無料)が実施されます。
また2Fアネックスホールでは、葬儀業界が直面している課題を取り上げた「フューネラルビジネスシンポジウム2024」が同時開催されています。

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■フューネラルビジネスフェア2024|見どころ聞きどころ

フューネラルビジネスフェア|直近の来場者数・出展企業数推移

新型コロナ前後に開催されたフューネラルビジネスフェアにおける、来場者数・出展企業数の推移をまとめました。
なお2020年は新型コロナ感染防止のため、開催中止となっています。

■来場者数

第26回となったフューネラルビジネスフェア2023の来場者数は、新型コロナの影響が尾を引いていた2021年・2022年を大きく上回り、コロナ禍以前の水準まで回復する結果となりました。
コロナ禍から脱却した2024年は、さらなる来場者数の増加が期待されます。

FBF2024来場者数グラフ

■出展社数

フューネラルビジネスフェア2024の出展企業数は144、ブースコマ数は258(2024年5月9日現在)と、最大規模での開催となっています。
*出展企業数・小間数には、カタログ展示が含まれています。

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*出展社数は2024年5月9日時点の情報です。

なお出展企業の詳細は、以下のページよりご確認いただけます。

フューネラルビジネスフェア2024出展企業一覧

■フューネラルビジネスフェア2023|現地の様子

出展カテゴリー|課題解決に向けた活用

フューネラルビジネスフェア2024では、144社(2024年5月9日現在)の出展企業が、取扱商品やサービスごとにカテゴライズされています。

カテゴリー商品・サービス
A.葬具葬祭用品商社、祭壇、棺、骨壺、位牌、位牌文字彫刻機、線香・ロウソク、仏衣・死装束、納棺関連・セレモニー・演出商品、盛籠・供物スタンド、霊柩車等
B.業務支援葬祭業向け経営・運営コンサルティング、葬祭業FC・VC、葬祭業務支援コンピュータ、アプリ制作、葬儀社紹介・検索サイト運営、遺体処置、遺体保存関連商品、遺体保冷庫、納棺・湯灌サービス、エンバーミング、消臭・除菌、ウイルス対策、ユニフォーム・服飾品、人材サービス関連等
C.付帯サービス返礼品・ギフト、返礼品用バッグ、遺影写真加工・通信システム、写真額縁・写真立て、メモリアルアルバム・動画制作、オンライン葬儀システム、会葬礼状、筆耕・プリンタシステム、弔文サービス、仕出し・飲食サービス等
D.フューネラルフラワー生花祭壇装飾、生花、輸入切花、造花・プリザーブドフラワー、花卉用資材、会員制花卉取引サービス等
E.ビフォー・アフターサービス手元供養品、仏壇・仏具、手続きサポート(相続・税務等)、相続不動産、遺品整理・遺品供養、終活支援サイト運営、少額短期保険、信託、生命保険、デジタル就活、葬祭・終活関連団体・協会等
F.会館設計・設備機器葬祭会館企画・設計・コンサルティング、家具・インテリア、音響・映像・照明システム、プロジェクションマッピングほか映像演出祭壇、サイン・看板、案内表示システム、空調機器・分煙システム、リラクセーション機器等
G.ペット葬祭サービスペットセレモニー用商品(祭壇、棺、骨壺、備品等)、ペット手元供養品(ミニ骨壺、遺骨ペンダント、遺骨加工型アクセサリー等)、ペット用墓石・仏壇、移動火葬車、ペット葬儀FC、ペット葬儀関連サービス等
H.埋葬サービス埋葬サービス(納骨堂・永代供養墓、海洋散骨、樹木葬、宇宙葬等)、霊園、墓石等
I.ライフエンディング(シニア)デイサービスFC、訪問介護・訪問看護、看取り、24時間対応サービス、小規模多機能型居宅介護、訪問医療マッサージ、介護・シニア関連FC、見守りサービス・機器、葬儀との連携事業等

いずれのカテゴリーに含まれる商品・サービスも、成長への糸口になる可能性が高いものの、すべてのブースを訪れるのは現実的に難しいため、ある程度まで目的を絞ったうえで訪問先を選定すべきでしょう。
葬儀業界における共通の課題としては「集客力不足」や「人材確保の難航」「葬儀施行単価の低下」などがあげられますが、それぞれの優先度は葬儀社様ごとに異なります。

そこで本章では、ポイントを集客・人材・単価の3つにしぼって、重視すべきカテゴリーについて解説します。

課題①集客

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葬儀ポータルサイトの台頭や、異業種からの新規参入などが重なったことで、近年の葬儀業界は競争が激化しています。
こうした状況において、集客力の向上は避けて通れない重要課題の1つといえるでしょう。

とはいえ、極端な低価格路線をとる葬儀ポータルサイトや新興葬儀社に対して、同じ価格面で勝負を挑む必要はありません。
独自サービスの開発や、葬儀周辺サービスの強化などに取り組み、同業他社との差別化を図ることで、継続的な集客力向上が見込めます。

またメインターゲット層である中高年世代との接点を増やし、長期的な信頼関係を構築するのも効果的でしょう。
人は一度でも経験したことや、訪れたことのある場所に対して、大幅に心理的なハードルが下がる傾向があるため、あらかじめ接点があるだけで「もしもの時のお問い合わせ」につながりやすくなります。

すでに各葬儀社様では、葬儀の事前相談会や式場見学会などのイベントを催していることと存じます。
しかし葬儀社や葬儀式場は、どちらかというと敬遠したい場所と感じる方も多いため、気軽に参加してもらうための工夫が必要でしょう。

終活や相続・遺品整理などはもちろん、近年注目を集める「ペット葬儀」や、地域の農産物直売イベントなどと組み合わせると、気後れを感じさせにくいかもしれません。
ただし、どんなに優れたイベントを企画しても、広く認知されなければ意味がありませんので、広報戦略も重要なポイントとなります。

集客力の向上には、ほぼすべてのカテゴリーが関連してきますが、まずは自社にとっての最重要課題を把握し、現時点で実行可能な施策に取り組むのが現実的な対応といえるでしょう。

課題②人材

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少子高齢化が進行した日本では、生産年齢人口が減少傾向にあり、業界を問わず将来的な人材確保の難航が予想されています。
特に葬儀業界は、人の「死」を取り扱うという業務の特殊性や、24時間365日対応を求められる労働環境などから、採用や人材育成が難しい業種といわれています。

すでに多くの葬儀社様では、採用活動に注力されているかと存じますが、思うように人材が確保できなかった場合は、少人数で業務を遂行する必要に迫られます。
こうしたリスクに備えるためには、葬儀の施行管理システムなどを活用した、業務の効率化が不可欠となるでしょう。

また自社で多くの人材を正規雇用するのが難しい場合や、一時的な人員不足を補いたい場合は、葬儀社専門の人材派遣を利用するのも1つの方法です。
さらに生花祭壇の設置や、湯灌・エンバーミングといったサービスを内製化するのが難しい葬儀社様では、外部の専門業者に委託することもあるでしょう。

上記のような点を考慮すると「B.業務支援」「C.付帯サービス」「D.フューネラルフラワー」といったカテゴリーが重要になりそうです。

課題③単価

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葬儀に対する消費者ニーズの変化により、参列人数減少による葬儀規模の縮小や、葬儀内容の簡素化が進んだ影響で、葬儀の施行単価も下落傾向にあるといわれています。
特に首都圏を中心とした都市部では深刻な問題となっており、収益を確保するための対策が急がれているようです。

葬儀の施行単価を向上させる方法としては、葬儀プランの拡充や、オプションサービスの強化などが挙げられます。
たとえば、最も簡素な直葬(火葬式)であっても、含まれるサービス内容をグレードアップしたプランを複数用意する、あるいは湯灌やラストメイクなどを追加することで顧客満足度を向上させるなどの手法が一般的です。
さらに最近では、葬儀から埋葬までをワンストップで提供する、直葬+永代供養セットプランなども誕生しています。

また通夜振る舞いや精進落としなどの会食サービスや、会葬礼状・返礼品・引き出物などの飲食接待費、供花や供物・弔電といった、葬儀付帯サービスの強化に取り組むのも、選択肢の1つといえるでしょう。
このほか、葬具メーカーとのコラボレーション企画によるオリジナル商品の開発や、プロジェクションマッピングなどの映像技術を活用した演出など、単価アップにつながりそうな取り組みは枚挙にいとまがありません。

どのような手法をとるかは、地域の慣習や企業ごとの経営姿勢などによって判断が分かれますが、成功へのヒントを見つけるためにも、フューネラルビジネスフェア2024では、より多くの商品・サービスに触れておくことをおすすめします。

おわりに

本記事では、まもなく開催される「フューネラルビジネスフェア2024」について、要点を絞って紹介いたしました。
フューネラルビジネスフェアは、ライフエンディング業界における2大イベントの1つですので、ぜひ足を運んでいただければと存じます。
なお葬研では、イベント当日に会場を訪問し、現地の雰囲気や来場者数などのデータを、速報でお届けする予定です。

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