つばさ公益社(本社:長野県上田市/社長:篠原憲文)は、長野県佐久市に新たに建設を進める葬祭ホールにて「孤独葬サポートプラン」を提供することを発表し、先行予約を受付開始しました。
1990年代後半から近親者のみでおこなわれる密葬や、小規模なお葬式としての家族葬が増加し、徐々に世間の注目を集めるようになりました。家族の在り方が変わる中で、お葬式の在り方も変化し続けていますが、近年特に問題化しているひとつの事象が「喪主のいないお葬式」です。東京などの都市部では、すでに一般化しつつある火葬式(火葬のみおこなわれる葬送で多くの場合無宗教葬にて執り行われる)ですが、一部では親族の立ち会いすら行われないお葬式<孤独葬>も密かに増加しています。
これまでの<孤独葬>は、自治体の職員や、介護施設の担当者が、それぞれにお葬式の手配などをおこなってきました。立ち会ったり、引き取る家族がいないため、担当者レベルで悩みながら手探りで、葬儀社を探したり、自治体窓口へ死亡手続きや、火葬手続きに訪れたり、火葬場での見送り、拾骨時の立会いを求められたり、納骨の際に霊園に持ち込む手続きを行うなど、通常の職域を超えたところで個人に大きな負担を強いる状況が生まれていました。
<孤独葬>が増加している背景には、高齢者の単身化が急速に進んでいることと、親族間の疎遠化による引取拒否により、見送るべき家族がいなくなるという問題があります。今後の見通しとしても、1990年より生涯未婚率(50歳時点で結婚経験が無い方の割合)が急速に増加し続けている(*1)ことから、より高齢者の単身化がすすんでいくことが懸念されています。また、冠婚葬祭以外で付き合いのない親族について突如警察から身元引受の依頼が来た際など、アパート暮らしで引受けきれないといった現代ならではの家族の問題も同時に起きています。
こうした<孤独葬>増加による、自治体や介護施設の現場レベルでの負担を軽減化するため、このたびつばさ公益社がそうした立ち会う家族のいない「喪主のいないお葬式」を<孤独葬>と位置づけ、家族に代わり、死後の火葬手続きのみならず、納棺、火葬見送り、拾骨、埋葬までをサポートするお葬式プラン<斎場の火葬式 定額15.8万円(税別)>を開発し、このたび2017年9月22日より先行予約を受付開始しました。
「孤独葬サポートプラン」<斎場の火葬式 定額15.8万円(税別)>の金額とサービス設定根拠として、自治体による葬祭扶助で規定される、生活保護受給者の葬儀申請可能上限金額 大人20万6000円以内、子ども16万4800円以内(2017年現在)と、葬祭扶助に規定される最小限度の葬儀内容のガイドラインに沿ってセット内容を設定しました。なお、この葬祭扶助費は多くの自治体で増加傾向にあり、例えば東京都区部では、2014年度には葬祭扶助だけで11億1235万円余りで、これは2000年度の2.3倍にのぼります(東京都「福祉行政統計」)。千葉市では2014年度の葬祭扶助費は8375万円程ですが、2000年度の1852万円と比べると4.5倍以上に増加しています(千葉市「統計書」)。
つばさ公益社では、今後より大きな需要が見込まれるにも関わらず、自治体や介護の現場に大きな負担を強いている現在の<孤独葬>を、民間葬祭業者によるサービス展開でサポートしていく必要性が急速に高まっていると考え、今回の商品開発に至りました。
(*1)生涯未婚率 1990年時点で男性5.6%、女性4.3%。2000年で男性12.6%、女性5.8%。2010年で男性20.1%、女性10.6%。2015年で男性23.4%、女性14.1%(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」2017年版)。と年々増加しており、2000年時点で50歳であった方々も2015年には65歳を超え、高齢者となっている。高齢者単身世帯は、未だに増加傾向にあり、人口統計上今から15年後には2倍近くまで増える見込みがあります。
【商品概要・提供地域】
■商品名 斎場の火葬式
■商品内容 寝台搬送、安置冷蔵庫(48時間)、棺、装花、納棺具、火葬料金、骨壷(風呂敷、箸他)、役所手続き代行、納棺代行、火葬見送り、拾骨立ち会い、納骨代行が含まれています。
■価格 158,000円(税別)※定額料金で提供します。
■予約開始:2017年9月22日より予約開始
■提供開始:2017年12月25日より提供開始
■予約窓口:0120−123−300(代表電話)
■提供会社:つばさ公益社
■ホームページURL: http://so-gi.com
■提供場所:〒385-0009 長野県佐久市小田井906 つばさホール小田井(現在建設工事中)
■提供エリア:長野県佐久市全域、小諸市全域、軽井沢町全域、御代田町全域、一部近隣地域まで。