山川製陶所は、京都市産業観光局が主催する「これからの1000年を紡ぐ企業認定社会・地域貢献部門」の令和5年度第2期認定企業に認定されました。
ペットの遺骨を石珠にして手元供養できるサービス『想久の石珠』が評価されたとのことです。
清水焼の技術が生んだ、ペットの遺骨灰を石珠にし手元供養できる「想久の石珠」伝統産業の新たな価値創出が評価
京都の伝統工芸士・清水焼の窯元4代目山川敦司(京都市)は、京都市産業観光局が主催する「これからの1000年を紡ぐ企業認定 社会・地域貢献部門」における審査の結果、令和5年度第2期認定企業として認定を受けました。
5月8日(水)京都市役所本庁舎4階・正庁の間にて認定書授与式が行われました。
山川製陶所では、ペットの供養・埋葬方法に悩む人々の増加を受け、陶芸の技術を活用し、ペットの遺骨を石珠にして手元供養できるご遺骨加工サービス『想久の石珠』(そうくのたま)を2022年12月から実施しています。
この度の認定では、陶芸の技術を活用してこれまでになかったアイディアで伝統産業の新たな価値を創出していることが評価されました。
ペットの手元供養のニーズから「遺骨そのものを陶器のように」- 約10年の研究から特許を取得
「これからの1000年を紡ぐ企業認定」とは、ソーシャルイノベーションに取り組む企業を応援する京都市の認定制度です。持続可能な社会の実現を目指し、社会的課題をビジネスで解決する企業や、社会的課題を生まない新しい商品・サービス・システムをつくり出す企業を認定します。
当工房では、茶道で学んだ「一期一会」を理念に、すべてのステークホルダーの皆さまに寄り添ったサービスを提供してきました。
この度の「想久の石珠」も、「人に喜んでもらえるものを」「人を幸せにできるものを」というものづくりの心から、ペットの供養に悩む人々のニーズを受け、手元供養の骨壷ではなく、ご遺骨そのものを陶器のように固めることはできないかと研究を開始して生まれたものです。陶芸では灰をうわぐすりとして使うため、応用すれば遺骨灰も固めることができるのではないかと考えたのです。約10年の研究の末、世界初、遺骨灰の含有量を9割以上残したまま様々な形に成形することに成功し、2022年4月に特許(第7055504)を取得しました。
それぞれの想いを形に。届く喜びの声
「想久の石珠」では、遺骨灰を好きな形に成形可能。握りしめても壊れず高い耐久性・不可燃性を誇ります。丸型だけでなく、ハート、星、ペットに似たような形など、それぞれの想いを形にできます。お守りのように携帯したり、ペットがいつもいた場所に飾ったり、家族でそれぞれの想いの石珠を持つことも可能。お一人おひとりの想いを丁寧に伺いながらおつくりしているため、場合によっては数カ月の制作期間を要しますが、サービス提供開始からこれまでに「ほっとした」「形を変えてこれからもずっと一緒にいられる」といった喜びの声をたくさんいただいています。
今後もお客さまのニーズ、社会のニーズに寄り添いながら新たな価値創出に努めてまいります。
本件に関する問い合わせ先
山川製陶所 想久の石珠 山川敦司
〒605-0974 京都府京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町7
TEL:075-531-5466 (担当:山川)
E-mail:info@soukunotama.com
URL:https://soukunotama.com
<参考資料>
●想久の石珠とは・・・
近年、ペットの供養で悩む人々が多い事を知り、陶器の技術と経験を生かし、ペットの遺骨を陶器のように固め石珠にする世界初の技術で特許を取得。想久の石珠としてサービスを始めました。
家族同然のペットを手厚く供養したいというニーズは年々増加していますが、「近くにペット霊園がない」「庭などがなく埋葬できない」などの問題や、遺骨を手元に置いておきたいという方も多くいらっしゃいます。
想久の石珠は、遺骨灰の含有量が9割以上不純物はほとんどありません。ペットの遺骨を、丸や楕円・似たような形など、お客様の想うそれぞれの形にできます。
ご来店いただき、詳しいお話しをして、想いをお聞きし、なるべく近い形になるよう制作します。遠方の方には、メールや電話などで相談を重ね、ご遺骨はこちらから送った梱包セットでご郵送いただきます。
絵付したり彩色したりもでき、制作する石珠を提案していきます。
お守りのように携帯したり、ペットがいつもいた場所に飾ったりと、家族でそれぞれの想いの石珠を持つこともできます。
●これからの1000年を紡ぐ企業認定
URL: https://tumugu-1000nen.city.kyoto.lg.jp/about/