近年では日本でもLGBTQに対する理解が深まりつつありますが、葬儀という非日常の場においては閉鎖的な部分も多いようです。性的少数者の方に対する葬儀業界の理解と対応の促進のために「LGBTQフレンドリーな葬送を目指すプロジェクト」は立ち上げられました。
~ だれもが等しく望む弔いができる未来へ ~
この度、「LGBTQフレンドリーな葬送を目指すプロジェクト」(プロジェクト代表/大阪市北区/供養のカタチ 代表 石原千晶)は、「LGBTQフレンドリーな葬送」ガイドブックを2022年8月1日(月)にリリースいたします。
また、リリースに伴う資金の調達及び認知拡大のためのプロモーションとして、クラウドファンディングを2022年6月1日(水)にCAMPFIRE(株式会社CAMPFIRE/東京都渋谷区/代表取締役社長 家入一真)にて開始いたしました。
【背景】
近年ではパートナーシップ制度が各自治体に広がり、人口カバー率は52.3%(令和4年6月1日時点)に達しました。それに伴い、同性同士であっても挙式ができるウェディング会社が増え、ウェディング業界はLGBTQフレンドリーな業界へと歩みをどんどん進めています。
しかし、性的少数者を取り巻く葬送の現状はどうでしょうか?同じ冠婚葬祭業でも、葬送業界となるとまだまだ性的少数者に対する偏見や閉鎖的な部分が多く、理解の広がりが遅れており、望む葬送が出来ない方が沢山います。
など、不安を抱えている当事者の方がたくさんおられます。
高齢者だけでなく、若い方であっても突発的な事故や病気で突然亡くなっていく方もいらっしゃいます。
『死』は選択の余地がありません。必ず訪れます。亡くなるタイミングも選べません。同性婚が認められたり、性的少数者への理解が進めば、こうした問題も解決へ向かうかもしれませんが、その間にも待ったなしで多くの当事者の方が亡くなっていくのです。
万が一の時、性的少数者の方が望む葬送を行うためには、業界全体へ理解と対応を促していくことと同時に、当事者自身も知識を身に着け、自らを守る行動が必要です。
結婚だけではない、性的少数者が直面する弔いの壁。当事者だからという理由で愛する人と眠ることが出来なかったり、自分が望む葬送が許されない理由が一体どこにあるというのでしょうか?
「親族でないと祭祀承継※できない」などという法律はどこにもありません。
葬送の壁は、法ではなく “理解” と “正しい知識” なのです。
(※祭祀承継とは:代々受け継がれている「祭祀財産(系譜・祭具・墳墓の3種類)」を承継し、故人の祭祀(葬儀や供養等)を主宰する者のこと。 )
<当事者の声>
“たかしママ” こと脇坂さん。
実際にパートナーを亡くしたからこそ語れる想いがそこにはありました。
同性カップルであっても、愛する人を弔いたい気持ちは同じです。
社会がLGBTQフレンドリーな世の中に向かって前進していく中、理解の広がりが遅れ、取り残されていくエンディング業界・・・。業界に身を置く者として、「不要な悲しみを少しでも減らしたい!」そう思い今回のプロジェクトが立ち上がりました。エンディング業界の枠を越え、ALLYな僧侶、医師、弁護士、行政書士、各地域のLGBTQ支援団体がプロジェクトに加わりガイドブック作成のメンバーとして構成されています。
【本プロジェクトの目的】
① 「LGBTQフレンドリーな葬送ガイドブック」の作成
② エンディング業界におけるALLY※な事業者の拡大
(※ALLYとは:多様な性のあり方に理解のある支援者、味方となって行動する人のこと。)
【ガイドブックの内容】
2種類作成
① LGBTQ当事者用
希望する供養を受けられる可能性を引き上げるためのガイドブック
② 事業者用
知識・理解を深め当事者に対し適切な対応をするためのガイドブック
<当事者用>
初回1000部を、LGBTQ当事者の方やそのご家族へ無料配布します!(1冊/世帯)
<事業者用>
1冊 ¥1,000(税抜)で販売
【クラウドファンディングの実施】