女性の遺品整理人が精巧なミニチュアで孤独死した後の部屋を再現した、自らの経験をもとにえがいた著書『時が止まった部屋』を発売。SNSでいま話題の書籍!

遺品整理クリーンサービス

19年の信頼と実績をほこる「遺品整理クリーンサービス」の女性スタッフが、故人の“最後の部屋”について著した書籍を発売。故人の息づかいをミニチュアで再現してきた著者ならではの視点と筆致。社会問題化する「孤独死」に問題提起します。 フリーライターなどが書いた本ではなく、実際に孤独死の現場で働き、最前線で清掃を行っている著者ならではの本当の話が書かれていて読み終わった後には心にガツンと響く内容となっています。

故人の遺品整理から部屋の清掃までを行う、ToDo-Company(本社:東京都板橋区、代表取締役:増田祐次)では、同社の(遺品整理クリーンサービス)スタッフ・小島美羽が2019年8月20日(火)、孤独死の現場をミニチュアで再現した著書『時が止まった部屋~遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死のはなし~』を発売いたしますので、ここにお知らせします。

 

▼ 『時が止まった部屋~遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死のはなし~』:http://www.harashobo.co.jp/book/b471103.html

■女性、遺品整理人がミニチュアで伝える“最後の部屋”

遺品整理クリーンサービスでは、精巧なミニチュアで故人が住んでいた“最後の部屋”をこれまで再現してまいりました。そうした中、3年前に小島美羽が製作した精巧なミニチュアが、SNSで17,000リツイートを記録。朝日新聞やフジテレビ「Mr.サンデー」などのメディアでも取り上げられ、大きな反響を呼ぶこととなりました。

 

「ミニチュア」による“最後の部屋”の再現は、これまでの遺品整理業界では一切なかったサービスであり、“故人の意思の伝え方”でもあります。小島美羽の著書が大きな社会問題となっている“孤独死”について、改めて皆様に考えていただく契機となるよう願うとともに、「遺品整理クリーンサービス」としてもこの問題に真摯に向き合い、“最後の部屋”をミニチュアに再現することで、今後も変わらず故人を弔いつづけています。

■カラー写真と文字が半分半分で描かれている単行本

著者が、いつ、誰が、どこで亡くなるかわからない時代で文字だけではなくミニチュアの写真を混ぜながら孤独死を伝えていく内容になっており、誰でも最後まで読める144ページになっています。

 

■この業界に入ったきっかけとは

 最初は、自分がこの世界でやっていけるのか不安がありました。

やってみて、やっぱり辞めるということでは、「故人に失礼にあたる」と思い、他の業者さんが出した特殊清掃の本を読んで自問自答を繰り返し、この会社に飛び込んでみました。

 

「いつかは自分も死ぬ」

 

その時に、どのように人が生きてきた証が住んでいた部屋から無くなっていくのかを見たり、大切にしていたコレクションなどを家族に届けてくれるように安心できる遺品整理人を目指して門を叩きました。

 

「人の役に立ちたい」という原点からこの世界に飛び込んで、最初は目に移ってくる光景がこれほどまでにショッキングなのかという現実に自分がどの立ち位置で振舞っていけば良いのかを考え、亡くなった遺族の気持ちや故人のメッセージなどを伝えていこうと努力してまいりました。

 

人が亡くなった部屋は、自分が経験したことのない「時が止まってしまった空間」が目の前に現れ、秒針が動かなくなった時計やカレンダーが止まった時間を現実的に物語っています。

 

多くの人が何かしらの病気を抱えて生活している中で、糖尿病とガンで亡くなる孤独死の案件が一番多いのかもと思っているのですが、それぞれの病気を抱えている方は末期症状で病院には通っているけれど入院はしていない人が孤独死に至ってしまうことも実際の現場を見て分かってきました。

 

そして、近年増えてきているのが「突然の発作」で孤独死という最後を迎えてしまった方の案件

心筋梗塞などの発作を発症すると分単位で命の救命率がどんどん下がってしまうため、助けを求めようと思っても吐血で喉が塞がり(助けて)の声を上げることができなかったりして孤独死という最後を迎えてしまうことも。

 

本の中には、自分の父親が亡くなってしまった話も書いてあり、家族を亡くした遺族の気持ちが共感できる内容になっています。

 

■実際に、遺品整理人になってみて感じたこと

 孤独死の部屋に行ったのが入社してから2件目くらいの時でした。夏の暑い日に一戸建ての現場で発見まで死後1ヶ月半くらい経っていたと思います。

 

死臭も嗅ぐのが初めてで、数え切れない数のハエやウジの部屋にマスクなしで入ってみて「何かに例えることのできない臭い」を体験しました。

 

そして、数分もしないうちに吐き気が襲ってきて、マスクなしでは部屋の中にいることは困難でした。

 

普段では、見ることのない光景に精神的にもショッキングな現実で、人の役に立ちたいだけではこの仕事は勤まらないなと感じる世界でした。

 

続けられる人は、家族を亡くしたことのある人や他に目指している仕事がこれしかない人でなければ、正直、この特殊清掃の世界はとてもじゃないですけれど務まらないと思います。

 

私が担当しているのは孤独死の現場が主としてのチームなのですが、忙しい時期には病院で亡くなった後の遺品整理現場や、自身で命を絶ってしまった部屋などを清掃します。

 

夏場には月のお休みが取れないほどの忙しさにもなりますが、それでもご遺族のために自分のできる精一杯の姿勢で一軒一軒に取り組んでいます。

 

会社に依頼していただける理由は創業から19年と長く信頼をいただいているので、受注の件数は月120件以上にもなり、仕事中はお部屋の中でめまぐるしいほど忙しく動いていて故人の様子をゆっくり考える時間は清掃が終わってから回想のように思い出してきます。

 

ただ、ミニチュアの1作の中にあるように「壁にゴメン」とテープで最後のメッセージが貼られていた現場は若い人の部屋だったのですけれど、忘れることのできない案件でした。

 

東京新聞掲載記事、記者 中村真暁

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080302000268.html

 

東京新聞掲載から引用

 

■いつ、誰が、どこで死ぬかわからない時代

私が遺品整理クリーンサービスに入社してから4年以上の月日が経過していますが、これまで孤独死をしたお部屋の清掃をしていて感じたことは、「本当に孤独だった人は多くない、むしろコミュニケーションをとっていたのに孤独死してしまっていた」という現実でした。

 

やっていた仕事にもよりますが、一般的には家族関係が希薄化しているから起こるとされている孤独死が思い描かれておりますが、私たちが思うに人と人との関心が希薄になっているからだと感じています。

 

家族でもしょっちゅう連絡していても突然の発作などでひとりお部屋で亡くなっている人もいますし、それが夏場だと1日も経たないうちに腐敗が始まってしまい2日〜3日で孤独死と定義されてしまう。

 

会社に出勤しないから無断欠勤扱いされて1日は様子見で、2日目も不思議に思いながら様子見、3日目になって初めて動き出し、部屋に行ってみると腐敗して死臭を放った遺体が横たわっているという現実。

 

携帯電話が普及しすぎて、文字だけで感情が判断されてしまう世の中に実際の声のトーンや表情の温度を感じることの人への関心が希薄化してきている現代が引き起こす時代なんだと感じます。

 

いつ、誰が、どこで、孤独死するかわからない時代だからこそ「ひとごとと感じないでほしい」と思っています。

 

■「グロい、呪われる」賛否は多数あると思う

孤独死した部屋をミニチュアで再現することはプライバシーにも考慮して単体の現場だけではなく様々な光景にあった特徴をピックアップして作り上げています。

 

あまりにも、精巧に作り上げられていて「グロい」「呪われるんじゃないか」など紹介されたときにはコメントをいただくこともありますが、グロいという現実が世の中で起きていることは事実なのです。そして、日本を築き上げてきた先人にグロいという言葉はいかがなものか、怨念があって孤独死したわけではないのに片付けて清掃して呪われる人はいるのか、疑問に感じてしまうことも。

 

人がこの世に生を受けて、死へ向かって人生を送り今ある暮らしができるのは先人たちのおかげというのを忘れてはならないのだと思います。

 

孤独死した人というのは職業も様々ですが、社会に貢献していた人も多数ひとり最後を迎えてしまっています。

 

「病院で看取られながら逝く」というのが今までだったかもしれませんが、病院のベッドの空きがなく自宅療養をしているうちに自宅で亡くなるケースがあることを伝えたい。

 

そして、「身内に迷惑かけたくない」という思いは孤独死した人も思っていて、あすも生きるぞという記しなども部屋の中のメモなどに走り書きしてあることもあります。

 

かかりつけ医だけが死亡診断書を作成できる社会ではなく、在宅医療の主治医も孤独死を発見したときに作成できる社会にしていくことがこれからは必要なのだと感じます。

 

なぜならば、病院で管だらけになって死ぬよりも病院で手の施しようがない場合、最後は住み慣れた自宅で死にたいと思い人が少なくないからです。

 

発見まで期間が長くなってしまった場合には腐敗が進み、本人や親族特定までDNA鑑定でさらに何ヶ月も遺体と対面することができなくなります。

 

親よりも子供が先に孤独死してしまったら、最愛の子供に会うことが何ヶ月もできないまま悲しみに暮れなくてはなりません。

 

そうならないためにも、発見はなるべく早く、腐敗してDNA鑑定をせずに親族に戻す方法としては社会全体で人への変化を察知して通報できることを願っています。

 

第一発見者となると、警察に根ほり葉ほり聴取されることがあると思いますが、悪いことをして通報しているわけではないので孤独死を発見した場合には早急に通報するようにしてほしいです。

 

■今後の展開について

日本全国の書店様に書籍のコンタクトは取らせていただいておりますがまだお伺いできていないところもございます。もし、書籍を店頭で扱ってくださる書店様がいらっしゃいましたらご連絡いただければ幸いです。

 

書店でのトークイベントなども受付中ですのでよろしくお願いします。

 

■目次

 

 はじめに(日本の孤独死/わたしがミニチュアを作る理由)

 

第1章 音信不通の父親

 

第2章 ごみ屋敷それぞれの事情 

 

【column1 】大家さんたちの苦悩

 

第3章 家のなかの密室(トイレでの孤独死/お風呂での孤独死)

 

第4章 遺品の多い部屋

 

【column2 】忘れられない遺品

 

第5章 壁に残された「ゴメン」

 

第6章 残されたペットたち 

 

第7章 終の棲家 

 

おわりに

 

 

 

■小島美羽著『時が止まった部屋~遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死の話~』について

孤独死、ごみ屋敷、残されたペットたち──。故人の部屋を片づけ、弔いつづける27歳の遺品整理人が、依頼現場をミニチュアで再現。死と向き合ってきたからこそ伝えたい想いを初書籍化。

 

 

 

書名:『時が止まった部屋~遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死のはなし~』

著者名:小島美羽

出版年月日:2019年8月20日(火)

出版社:原書房

判型・ページ数:B6・144ページ

定価:本体1,400円 + 税   ¥1,512(税込み)

 

わたしが現場に行くときには、すでに故人の姿はない。

そういう仕事だ。

遺族や大家さんから聞いた話と、

ただ、「部屋」と「物」がそこに取り残されているだけ。

でも、それらは雄弁に

故人の人生を語っているようでもある。

(本文より)

 

父親の突然死がきっかけで、若くして遺品整理人になった著者が現場で目にした孤独死や、ごみ屋敷。社会問題化するいま、わたしたち一人ひとりにできることは何か。ミニチュアを通して静かに問う。

 

<小島美羽(こじま・みゆ) プロフィール>

1992年8月17日埼玉県生まれ。2014年より「遺品整理クリーンサービス」(ToDo-Company)に所属し、遺品整理やごみ屋敷の清掃、孤独死の特殊清掃に従事する。孤独死の現場を再現したミニチュアを2015年から独学で創作開始し、国内外のメディアやSNSで話題となる。

 

■本件(書籍)に関するお問い合わせ先

企業名:原書房

担当者名:相原

TEL:03-3354-0685

FAX : 03-3354-0736

Email:http://www.harashobo.co.jp/contact/

 

 

 

■安心して利用できる遺品整理サービスを提案する、「遺品整理クリーンサービス」

「遺品整理クリーンサービス」では、依頼者の相談や要望に寄り添い、依頼者とともに故人に敬意を払いながら、家財道具を片づけ供養してまいります。「物には魂が宿る」といわれておりますが、故人が使っていた物にも、魂が宿っているように感じられることがあります。大切にしていた物は大事に扱ってもらいたい──。その気持ちは、誰でも同じではないでしょうか。わたしたちは、故人が亡くなって行き場を失った遺品を、ゴミにするのではなく全て“国内でリサイクル”できるよう、最善を尽くしています。

 

専門業者として19年の信頼と実績をもつ「遺品整理クリーンサービス」では、これからも業界のリーディングカンパニーとして、依頼者の皆様に満足いただける遺品整理サービスの提供に努めてまいります。

 

遺品整理クリーンサービス 公式

URL : https://www.shobunya.com

ValuePress!より転載

カテゴリー最新記事

目次